『Born To Rebell』
Born To Rebell -- Birth Order, Family Dynamics, and Creative Lives --
Frank J. Sulloway
「懐疑は踊る」の方にちょっと書いたこの本が火曜に届いた。600ページもある本なので、すぐには読まないかと思っていたのだが読み始めたら引き込まれていく。Skeptic Magazineの書評は、難しくて読みにくかったのだが、Sullowayの文章はかなりわかりやすい。
まだ48ページまで来たところだけど、はじめにダーウィンが進化論に致るまでの話がかなり詳しく書かれていて、そこから「長子(first born)と次子以降(later born)とでは、革命的な事象を認める度合が大きく違う、というこの本の主題に入ったところ。
引き込まれるように読んでいる、とはいっても20ページ/日がせいぜいなので、ひと月かかるかなぁ、と思って後ろを見てみると、本文は368ページで、あとは〈異常に詳しい〉Appendix, Notes, Bibliographyなどであった。よって、このペーシであと16日ほど。
この本では「歴史を統計的、科学的に解明する」ということが大きなテーマになっている。「生まれ順による考え方の違い」の研究は、その一例として考えられる。自然科学と違って、歴史は「実験できない」と考えることが多いが、Sullowayに言わせれば、実験室で実験などしなくても、記録を調べればわかるから簡単じゃないか、ということになるらしい。(このようなことを書いた部分が見つからないので、後で調べておきます)
ところで、これから紹介していく中で、first born, later born という言葉の訳に困っている。前者には「長子」という、日本語がいちおうあるが、 later born には困った。次子といえば2番目だけだろうから、とりあえず「次子以降」などという情ない用語を使っているけど、どうにかならないものか。「後子」とでもするかな。
この本では、当然のことながら birth order(生まれ順)が重要な因子なのだが、実はこれ、英語の人が言うのはちょっと意外。 brother, sister という時に、それが elderなのかyoungerなのかをおよそ気にしないらしい、ということをかねてから感じていたから。 日本人が、誰かと話をしていて、その人の「男兄弟」を話題にする時に、それが兄さんなのか、弟なのかを気にしない、ということはめったにない。(そもそも、最初から「兄」とか「弟」とか言うから、気にするもなにもないけど、例えば会話の中で「家には男きょうだいしかいないし」と言われて、それが兄か弟かを聞くずにいらねないのではないだろうか。 アメリカ人「1名」に聞いたところでは、誰かのbrotherが兄か弟なのかなど気にならない、とのこと。 そんなアメリカ人が生まれ順の話をして、また、「長子は親の期待に答えようとする」などという認識については、日本人と同じであるのはちょっと意外。
用語でもうひとつ。 sibling というやつ。これはbrother+sister のことで、日本語では「兄弟」と呼ぶことか多いけど、「姉妹」への遠慮からか「きょうだい」と書くこともある。 兄と弟の区別もしない人たちだけに、男きょうだいと女きょうだいの区別もつけずにsiblingと呼ぶのだろうか。これは学術用語ではなくて、学校のPTAの案内なんかに「小さいsiblingを連れてくるな」などと書かれることがある。 たしかにこれは便利。「きょうだい」かなぁ。あまりも日常のことだけに、造語するのも気がひける。
この本についての日本での情報は少ないのだけど、心理学
April 23, 2004 at 02:30 PM in 書籍・雑誌 | Permalink
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