2004-06-19 日本トンデモ本大賞
アシスタントは「声」という若い女性。ずいぶんとふざけた名前。会長の山本弘氏はおとなしい感じで、他のメンバーよりもずっと地味。しかし、ノミネート作品の紹介では会長の貫録。
と学会員でもある立川流真打ち・立川談之助師匠の「とんでも落語」は、「とても文字にできない内容」というだけのことはあった。いえ、日常会話ではふつうに言っちゃうことではあるんですけどね。
さて、「と学会」は「超能力批判団体ではない」ということをよく説明しています。その点Japan Skepticsは超能力やニセ科学を批判することを主目的としている。では「と学会」はといえば「おもしろがる」ことが目的。ただし、その過程として、科学的に追究することも多く、また「トンデモ」のものの中には当然のごとく超能力モノが多くある、ということで、誤解もあるのだろう。 と学会運営委員である志水一夫氏はJapan Skepticsの会員でもある。何をやるにしても、人に影響を与えなくてはしかたない、と考えると「と学会」のパワーはすごいものがある。
会場の即売会で、以下の2冊を買った。
『トンデモ本の世界R』 と学会編
『ノストラダムスの大誤解』ジェームス・ランディ著
そうそう、来場者は300人くらいだろうか、千代田公会堂9階がほぼ満席であったが、一体どういう人たちが来ていたのか。発表者がしきりに「ここにいらっしゃる方ならば○○のことはご存じでしょうが」というような言い方をしていたが、その内容から察するには「コミケ」常連、ただしオタク度はそれほど高くない、というところだろうか。カップルも多いのが面白い。 『水からの伝言』のシリーズは、ここでは有名とみえて、ある人の本(トンデモのターゲット)の中に、この本の名前が出てきただけで場内はどっと沸いていた。「コミケ的」な人々とはおつきあいはないのだけど、「水からの伝言」に反応できる人たちには親しみを感じる、というのは危ないか。
「トンデモエクストラ」と題して、会員が「本に限らないトンデモもの」を紹介するコーナーは、どれもスゴかったが、中京大学の中国語の先生が、その特技をいかして中国のトンデモ本を紹介してくれていた。「山海経」(その道では有名な本のようですが)は、UFOのことを書いたものである、という本が出ているそうです。 他にはボトルウォーターで、原材料に「水(水道水)」と書いてある、なんとも潔いメーカーとか。
エンターテイメントとしては、かなり上質(ぼくにとっては、だけどね)で、2500円で4時間楽しめたのはかなりのお得でありました。 来年もやるそうです。
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