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2004.06.29

『雪と氷の世界から』 と『アルプス紀行』

古本屋に注文しておいた本が2冊届いていた。古書店を巡って、堀り出しものを見つける喜びは経験したいものだけど、今のところネット古書の便利さばかり。 それでも古書店巡りには「あこがれ」があるので、時々行ってみる。いつだったか「法曹夜話」を探して、高田馬場と神田を歩いたけど、結局ネットですぐに見つかった、ということがあった。それなら最初からネットで探せばよかったようなもんだけど、書名を告げた時に書店の人の反応なんてのも見ないとね。

『雪と氷の世界から』  樋口敬二著  岩波新書 291

『アルプス紀行』 ジョン・チンダル著 矢島祐利訳  岩波文庫 青922-1

どちらも『トンデモ本の世界T』で藤倉珊さんが参考書にあげていたもの。
チンダルの本は原書は1871年に書かれ、1940年に第1刷。1996年に「リクエスト復刊」として第7刷が出ている。原書は"Hours of exercise in the Alps", Tyndall, John, 1820-1893.とのことなのだけど、実は、チンダル(ティンダル)は、似たような本をいくつか書いていて、実はこの本の原本だと思って"Glaciers of the Alps "を注文していたが別ものであった。で、"Hours of exercise in the Alps"の方は ,Making of America というデジタルライブラリにあった。これは、全ページ(図版とも)をPDF(イメージ)でダウンロード可能なのだが、「1ページづつ」しかとれないので、200ページ近い本をこうしてとるのはキツイ。印刷サービスをやっているので送ってもらうことができるが、それなら古書の方がいいかな。

June 29, 2004 at 10:59 AM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (2)

2004.06.28

『人間この信じやすきもの』

人間この信じやすきもの』 トーマス・ギロビッチ著 守一雄・守秀子訳
  新曜社 認知科学選書 ¥3,045 (税込)
How We Know What Isn't So by Thomas Gilovich

1998年頃だったか、社内教育のひとつで「認知科学」の講座を受けた時に、〈「バスケットのシュートなどが波に乗る」というのはウソである〉という話を紹介された。その試合で調子良くシュートを決めている選手は「波に乗っている」から、同じ選手にシュートさせるのかよい、と信じられているが、実際にはそんなことはないだろう、ということを統計から調べたという話。この調査自体には疑問もあるのだけど、とにかくこの話が載っていた本が『人間この信じやすきもの』だったというわけ。 


すぐに、本を買ってきて、その後今にいたるまで認知科学関係では最高の書だと思っている。 その後、いろんな本を読むと、推薦書にこの本が出てくることが何と多いことか。それも、「特におススメ」となっていることが多い。

訳者のひとりの守一雄さんは認知科学の専門家で、わかりやすい文章で訳に心配などないのはもちろんのこと、守さん自身の書いたものも面白い。日垣隆の「サイエンスサイトーク」の初期に登場していて、ぼくが日垣さんの本にハマルきっかけにもなっている。

ギロビッチ氏は一般向けの本はこれ以外にあまり書いていないのだけど、共著の、
"Why Smart People Make Big Money Mistakes And How To Correct Them:
   Lessons From The New Science Of Behavioral Economics"
by Gary Belsky, Thomas Gilovich
も、面白かった。「3つの扉」の問題を初めて知ったのはこの本。
翻訳されてもいいと思うのだけど、いまだに出てこない。 と思っていたら、出ていた出ていた、

『賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか』
ゲーリー ベルスキー (著), トーマス ギロヴィッチ (著) 鬼沢 忍 (翻訳)
なんだ、2000年に出てたんじゃないか。,  しかも文庫版も出てた。買ってこよう。

ところでamazonでは、Gilovichは『人間この…』では「ギロビッチ」、他では「ギロヴィッチ」になっていたために、著書一覧に出てこなかった。

June 28, 2004 at 08:50 AM in 書籍・雑誌 | | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.06.25

『コーヒーブレイクに地球科学を』 友田好文著

『コーヒーブレイクに地球科学を』 友田好文著 海猫屋 定価:本体2300円(税別)←アレッ?

同好の仲間である海猫屋さんの初出版物、ということで読みはじめたところだけれども、いろいろと面白い。

全体テーマである「地球科学」(地球「化」学じゃないんだな、と思って検索したら、「科学」の方がヒットは多かった。「地球化学会」はあっても「地球科学会」はない)が良いのだけれども、何といってもこの本の特徴は「文筆家の文章」を大坦に転載しているところだろう。科学者もたくさんでてはくるが、夏目漱石や三島由紀夫もでてくる。あとがきによれば、「パリに在住の作家、辻仁成氏から転載許可の通知が届き、転載許可の事務はすべて完了した」ということだそうで、さぞかし大変なことだったのだろう。総合索引はついていないが、「人名索引」がついているところが、特徴を物語っている。人名の中に「オポチュニティー」というのがあったので、スワ誤植か、と読んでみたら、〈火星に降り立ったロボットの「ひとり」〉のことであった。笑わせてくれます。

本の作りには、海猫屋さんらしい(といわれてもふつうの人にはわからないだろうけど)ところが随所に見られる。
転載、引用が多いために、ぼくのようなそそっかしい読者は、いま誰がしゃべっているのかわからなくなりそうなのだけど、インデントと傍線でわかりやすい。長い転載や引用が多いのは、仮説社の本の特徴でもあるのだけど、この本に〈文筆家の文章を転載する〉という発想は、著者の提案なのか、編集者とアイディアなのか興味のあるところ。 奥付のあとには「海猫屋エンドロール」として世話になった人たちの名前が書かれていて、さらには用紙は刷色の記号があった。パソコンソフトだったら、About...のどこかをクリックすると出てくるのだろうか。

一般の流通にはのっていないようなので、この本を買うには海猫屋に注文するか、仮説社に行くかすれば入手できます。

June 25, 2004 at 03:08 PM in 書籍・雑誌 | | Comments (2) | TrackBack (0)

2004.06.23

「50年後の夢」 ふたたび

なんだか、「夢がかなった」みたいなタイトルだけど、ちがいます。

以前、(約50年前に書かれた)「50年後の夢」という文章について書いて、このココログとしては異例な高アクセスをいただいたことがあります。

ふと思い出して「『50年後の夢』でGoogleするとどうなるかな」と思ってやってみたら、予想どおりトップにでてきました。 また、いろいろな方がこの件のとりあげてリンクしてくれています。

さて、それ以外の「50年後の夢」というのがありました。
http://www.rnac.ne.jp/~unzin/aikitu/mirai/index.html
田中館愛橘という人が昭和27年/1952年に同じ題名の文を書いていました。
秀俊が書いたのは1956年だから、さらに古くて、すでにその「50年後」が過ぎています。
岩手県の増田知事が2000年に、この話を引用していた、という話もでていました。
http://www.rnac.ne.jp/~unzin/aikitu/mirai/masuda.html

田中館愛橘氏については、上記ページのホームからたどれますが、
こんな人だそうです。

たなかだて‐あいきつ【田中館愛橘】
物理学者。岩手県生れ。東大教授。貴族院議員。地球物理学の研究、
度量衡法の確立、光学・電磁気学の単位の研究、航空学・気象学の普及など、
わが国の理科系諸学の基礎を築き、また熱心なローマ字論者。文化勲章。(1856~1952)
(広辞苑第4版より)

1952年没ということなので、「50年後の夢」は亡くなる直前96才の時に書かれたことになります。
「日本式ローマ字」の推進者であり、件の文章も原文はローマ字とのこと。

高橋秀俊が「50年後の夢」を書いたのは、41才の時。物理学者として先輩である田中館氏が
同名の文章を4年前に書いていたことを知っていたのかどうか、知る由もない。

他に検索されたものとしては、
◆マイノリティー・レポート
スピルバーグ映画『マイノリティ・レポート』の評の中で、
「50年後の夢の世界」と書いてあったもの。

100年後の夢アンケート 日本機械学会誌(2000.10 Vol. 103 No.983)に載ったもの。

◆~アトム誕生祝賀記念講演会~
   『50年前の夢・50年後の夢・・・ロボットとの共生・協働』のご案内
 阪大でこんなのが開かれていたらしい。

◆今から50年後の夢のない学校・・・ こりゃまた悲しい。

◆50年後の夢 イギリスの田舎でのんびり暮らすこと
 なんてプロフィールに書いている人もいた。

数からいうと、田中館博士に関するものと、アトム関係が同じくらいで、このココログの話題がそれに続く感じ。

そもそも「50年後の夢」なんていうベタなタイトルでは今どき書くことは少ないのかもしれません。

Googleでは「50年後の夢」で探すと、「100年後の夢」も見つかったりするのであるが、"50年後の夢"と「ダブルクォート」で囲めば、完全一致したものだけが表示される……はずなのだが、何故だが"50年後の夢"とすると、1件も見つからない。うーむ。50を半角にしても同じこと。 


June 23, 2004 at 03:18 PM | | Comments (1) | TrackBack (0)

2004-06-23 ブラウン運動と非平衡統計力学

田崎晴明さんの日々の雑感的なものに、

物理学会主催 2004 年科学セミナー
「アインシュタインと 21 世紀の物理学」
のためのテキストとして「ブラウン運動と非平衡統計力学」というのがある。「物理学会が著作権について何を言いだすかわからない」(田崎さんの書いたことをやや曲解)というので、直接リンクはしてないけど、行けばすぐに手に入ります。(ってったって、誰もが読みたがるものではないだろうけど)

さて、田崎さんの雑記コラムが面白いからといって、専門書がシロウト(ぼくね)に読めるだろうなどと思うわけもないのであるが、今回のテキストは「それなりに一般向け」であろうということで意を決して読んでみた。 結論としては「うん、結構わかったかな」である。(これはボクとしては画期的なことである)
理解度を「何%」というのも無意味だけど、読む前よりもこんな進歩があった。(じゃ「%」って言うなよ)
・ブラウン運動について、以前は、「動くのは花粉ではなくて花粉から出るもっと細かい粉である」というトリビアの方に熱心だったが、もう少しわかった気がする
・数式を追っていけた数が増えた
・ぼくにもわかる簡単な式やモデルから出発して、結構難しそうな話にたどり着いた
・アインシュタインがこんなこともやっていたのかと知った
などなど、いろいろと得ることがあった。
「理論物理学って、こういう風に役立つのか」というようなことも思ったのだけど、ちょっとおそれおおくて言えない。

ブラウン運動の実物を見た話が出てくるところがいいな。というか、題名に「ブラウン運動」と入っていたから読んだようなものか。だって、ブラウン運動の話をするからには「実物」の話にならざるを得ないからね。そこに、ぼくでもわかるような式」をあてはめて、適度に簡素化しつつも、外力とか加えはじめて、「ああ、わけわからなくなるぞ」というところで、タテヨコひっくり返して「重力場」の話になって、ちょっと安心する、という展開はよかったなぁ。 アボガドロ数を決めるのに関係あるなんて思わなかったし。

読みながら、田崎さんの顔を思い浮かべるんだけど、作者を知っているからといって理解が深まるわけではない。ただ「むにょむにょ」とかいうのを見た時、ふつうなら「なんじゃこれ」と思うところを、スッと読んでいけるのは人徳を知るが故かもしれない。

そうそう、江沢洋さんの『誰が原子をみたか』という本の題名、面白いと思いつつも深く考えていなかったのだけど、「冗談でもシャレでもない」という田崎さんの脚注を見て、ハタと気付きました。「反語」だったのか。実はまだほとんど読んでないので、今度こそ読み通そう。

それにしても学生時代の勉強しなさ加減は何だったんだろう。物理化学1,2,3とやったのだけど、な~んにもわかっていない。ああ、それでも熱力学の古典的なところは結構面白がっていたから、今でもとっつきやすいのかな。量子力学なんて当時まるでわかっていなくて、微分方程式もわからなくて、でも興味はあるんだよねぇ、くやしいことに。まあしかし、その方面の研究室を優秀な成績で卒業していながら、今では全く覚えていないという例も身近に知っているので気にしないことにしよう。

June 23, 2004 at 11:59 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.06.20

2004-06-19 日本トンデモ本大賞

と学会」主催の「日本トンデモ本大賞」の発表イベントに行ってきた。「と学会」のことは、UFO関係で知ってはいたけれども、ご無沙汰していたところ、つい最近「トンデモ本の世界S」と「トンデモ本の世界T」を買ったおかげで、このイベントのことも知った。「大賞の発表」といっても、それがメインというよりも、それまでの「と学会員」の各種の発表が面白い。司会は最近テレビでも見かける唐沢俊一氏。

アシスタントは「声」という若い女性。ずいぶんとふざけた名前。会長の山本弘氏はおとなしい感じで、他のメンバーよりもずっと地味。しかし、ノミネート作品の紹介では会長の貫録。
 と学会員でもある立川流真打ち・立川談之助師匠の「とんでも落語」は、「とても文字にできない内容」というだけのことはあった。いえ、日常会話ではふつうに言っちゃうことではあるんですけどね。

さて、「と学会」は「超能力批判団体ではない」ということをよく説明しています。その点Japan Skepticsは超能力やニセ科学を批判することを主目的としている。では「と学会」はといえば「おもしろがる」ことが目的。ただし、その過程として、科学的に追究することも多く、また「トンデモ」のものの中には当然のごとく超能力モノが多くある、ということで、誤解もあるのだろう。 と学会運営委員である志水一夫氏はJapan Skepticsの会員でもある。何をやるにしても、人に影響を与えなくてはしかたない、と考えると「と学会」のパワーはすごいものがある。

会場の即売会で、以下の2冊を買った。
『トンデモ本の世界R』 と学会編
『ノストラダムスの大誤解』ジェームス・ランディ著

そうそう、来場者は300人くらいだろうか、千代田公会堂9階がほぼ満席であったが、一体どういう人たちが来ていたのか。発表者がしきりに「ここにいらっしゃる方ならば○○のことはご存じでしょうが」というような言い方をしていたが、その内容から察するには「コミケ」常連、ただしオタク度はそれほど高くない、というところだろうか。カップルも多いのが面白い。 『水からの伝言』のシリーズは、ここでは有名とみえて、ある人の本(トンデモのターゲット)の中に、この本の名前が出てきただけで場内はどっと沸いていた。「コミケ的」な人々とはおつきあいはないのだけど、「水からの伝言」に反応できる人たちには親しみを感じる、というのは危ないか。

「トンデモエクストラ」と題して、会員が「本に限らないトンデモもの」を紹介するコーナーは、どれもスゴかったが、中京大学の中国語の先生が、その特技をいかして中国のトンデモ本を紹介してくれていた。「山海経」(その道では有名な本のようですが)は、UFOのことを書いたものである、という本が出ているそうです。 他にはボトルウォーターで、原材料に「水(水道水)」と書いてある、なんとも潔いメーカーとか。

エンターテイメントとしては、かなり上質(ぼくにとっては、だけどね)で、2500円で4時間楽しめたのはかなりのお得でありました。 来年もやるそうです。

June 20, 2004 at 09:04 PM in 趣味 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.06.18

2004-06-18 犯罪と確率

『トンデモ本の世界S』(と学会編)のあとがきに、と学会会長の山本弘氏が、こんな趣旨のことを書いている。
 山本氏は「ロリコン」であることを何年か前にカミングアウトしている。しかし、違法行為は一切していない。他の多くのマニアたちも同様である。 幼児に対する犯罪があった時に、容疑者がロリコンだったり、アニメオタクだったりすると、「だから犯罪をおかした」というようなことを言うが、大部分のマニアやオタクは犯罪者ではないのだから、こうした扱いは不当である、と。

「のぞき」容疑の植草氏の裁判の冒頭陳述で、検察側は、植草氏が「のぞきビデオ」を持っていたり、セーラー服を着せた女性の写真を撮ったりしていたことを述べているそうである。 ビデオは合法的なものであり事件とは何の関係もない、ということくらい承知のうえで「心証を悪くする」ために書いているわけである。 上記の本が出たのがつい先日で、山本氏の文章に感心していたところに、今日、この話がでてきてタイミングの良さにビックリ。
植草氏には、不利な証拠がいろいろあるようだし、〈のぞきに興味を持っていたこと〉は間違いないと思うけれども、それと「実行する」こととの間には天と地との開きがある。横浜から後をつけてきて逮捕した、とかいうことがから、十分証拠はあるかと思うのに、ビデオのことなど持ち出すと、かえって「自信がないのではないか」と疑いたくなる。

ところで、あの冒頭陳述が「心証を悪くするため」と書いたけれども、それだけではない可能性もある。つまり、「のぞきビデオを持っていた」ことが「犯人である確率」を高くする、と思う人がいるだろうということ。

ちょっと計算してみよう。まず、以下を仮定する。

日本の全成人男性のうち1%が「のぞきビデオ」を持っている。
「のぞき犯罪」をするのは成人男性の0.01%(10万人にひとり)である。
「のぞき犯」のうち、80%が「のぞきビデオを持っていた」。

この時、「のぞきビデオを持っている人」が「のぞき犯」である確率はどれだけか?
さすがに、こういう聞き方をした時に「80%」と答える人はいないと思うが、
のぞき容疑で捕えられた植草氏を調べたところ、大量の「のぞきビデオ」が見つかった。
というあとに、上の「仮定」を並べて、では「植草氏が犯人である確率は?」と聞いたら
「80%」と思う人が多いのではないだろうか。

どこが間違っているか?

成人男性の数を5千万人とすると、
・のぞきビデオ保有者(0.1%) 5万人
・のぞき犯(0.001%)      500人
    犯人のうち ビデオ保有    400人
            それ以外     100人

「のぞきビデオを持っている人」が「のぞき犯」である確率は、
400/5万=0.8% である。

ビデオを持っているかどうかわからない段階での確率が0.001%であったのと比べると、「ビデオを持っている」だけで、たしかに確率は高くなるが、それでもまだ「100人にひとり」以下である。

上の話は、「のぞき犯の80%がのぞきビデオをもっていた」ということから、「のぞきビデオ所有者一般」が「それ以外の人」よりも「のぞきをする確率」が高い、ということを前提としている。このことも気に入らないのだけど、こうしないと話が進まないから仕方ないか。

なんだか、あまりうまい話にならなかったけど、備忘録のつもりで書き込み。

June 18, 2004 at 03:38 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.06.15

2004-06-15 空気を含まない水

Tyndallの "Heat considered as motion"が面白い。といってもそこいらで売っている本でもないので書評ではないのだけど、これまでは復氷のところばかり読んでいたが、今日読んだところに「空気を含まない水」がどういう性質を持つかいろいろ書いてあった。 pp127あたり。

われわれがふだん「水の性質」だと思っていることのいくつかは、実は「空気を含んだ水」の特徴であるという。水を熱した時に泡がでてくる。沸騰した時になべの底からボコボコ出てくるのは水蒸気。沸点になると水全体から出てくるのだけど、通常は底が一番熱いので底から出ている。 そこまで熱くなる前に、なべのへりなどにくっつく小さい泡、あれが〈水中に含まれていて空気〉である。これが結構重要な役割を果しているらしい。氷が透明になるず白くなるのは、水の中の空気が追い出されて氷の結晶のすき間に残ったものらしい。(どうしてそれが白いのかは知らないけど) このあたりまでは知っていたけど、今日読んでびっくりしたのは「水中の空気は、クッシヨンの役目をしている」ということ。空気を含まない水をガラス管に詰めて、トントンと叩くと、まるで粉を詰めるように水が落ち着いてきて、ちょっとゆらしても動かなくなる、というのである。かたい物の上に落とした時の音も変わるそうである。やってみたいなぁ。 あと、空気を含まない水は「突沸しやすい」という話も。突沸とは水が100度以上に「過熱」された状態で、何かの拍子に激しく沸騰することなのだけど、空気が入っていないと100度では沸騰しにくくなる(過熱しやすく)そうです。蒸気機関車のボイラーが突沸することがあるそうで、これは、長い間ボイラー内で加熱されて空気が追い出された水(湯)を加熱した時に起きらしい。

さて、その「空気を含まない水」の作り方だけど、よくかき混ぜながら熱するのがひとつ。同じく混ぜながら減圧するのもよさそう。やりすぎると沸騰しちゃうけど。もうひとつ「混ぜながら氷を作る」というのもいい。こうして出来た氷は透明のはずで、これを油の中に入れて加熱すると「空気を含まない水(お湯)」になる、というわけ。そして100度以上に過熱されやすい。最後に突沸した時は油もろとも飛んでくるので、恐ろしい実験である。

「空気のような」というくらいで、あってもなくても同じようなものかと思ってしまうが、〈水の中に溶けている〉というのは考えてみると大変なことで、水の分子のスキ間をうろうろしているわけである。体積は増えるのかどうなのかわからないが、この空気(つまりは酸素と窒素)が水分子の間にクッションのように入っている、という考えは面白い。

1800年代にこんなことを調べる人たちは本当にすごい。最近はこのあたりのことを書いたものはあるのだろうか。

June 15, 2004 at 03:29 PM in 趣味 | | Comments (1) | TrackBack (0)

2004.06.14

マグネットパズル バースト Burst!

burst1.jpg 仮説社で海猫屋さんに「また、ジオマグみたいなの出たんですよ」と呼ばれて見せてもらったのがこれ。これを見て「ジオマグみたい」と話が通じてしまうのは、もはや普通ではないけど、とにかく磁石を使ったパズル。鉄球を中心にして、12枚の5角形と20枚の6角形で球型を作る。サッカーボールと同じ作り。
burst2.jpg
 ジオマグ/スーパーマグのように「形を作る」ものではなくて、決まった形にするパズルなんだけど、色の組み合わせがいろいろなので(1億通り以上とのこと)結構悩まされる。4色問題よろしく、同じ色が隣り合わないようにするのはかなり大変。
 このパズルで気に入ったのは、作りがすごくきれいで、完成した時には、スムーズな球になって、しっかりしていること。あまりにしっかりしていて、とっかかりもないので、どうやって分解しようかと思っているうちに、グシャッとつぶれて大破する・・・ということで「バースト」という名前が付いているようです。

上の写真は「同じ色が続くように」作ったもので、この課題は全然難しくないのだけど、その中で「美しく」しようとするとまた難問。 4色問題は、哲が展開図まで考えながらやって最後は試行錯誤で完成したけど、再現できず。

磁石はネオジム-鉄と書いてあるが、小さいので、さほど強力とは感じられない。極性は5角形と6角形とで逆になっていて一貫しているところがジオマグと違う。おかげで、どちらかばかりを鉄球にくっつけると、だんだん付きにくくなる。もちろんふつうはそんなことしないので問題なし。

作りの美しさと、バーストしっぷりの良さに拍手。

June 14, 2004 at 12:44 AM in 趣味 | | Comments (2) | TrackBack (4)

2004.06.11

2004-06-11 麩(ふ)饅頭 前橋の栄光堂

ふた月ほど前に、群馬在住のNさんからいただいた「麩(ふ)饅頭」の味が忘れられない。
京都のあたりが発祥の地とか聞いているけど、わが家にとってはこの群馬の栄光堂をルーツとしたい。

しっかりしたホームページを持っていて("I love wagasi"というキャッチが何ともいえない)、もちろん通販もしているのでこれからは食べたくなったらここで買おう。
朝生菓子」といって、その日の朝作ったものをその日のうちに売り切るという分類の商品なので、食べる人が揃っている時に届くようにしなければならない。

「栄光堂」という名前は、あちこちにありそうなのだけど "love wagasi" で検索すると、一発で出ます。

June 11, 2004 at 11:31 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (4) | TrackBack (1)

2004.06.09

ネオジム磁石玉 マグナ

直径10ミリの球形ネオジム磁石(金色)。銀色は鉄球。040609_1300.jpg

先週とりあえず写真だけ上げておいたのだけど、この「磁石球」はかなりのすぐれもの。
あのネオジム磁石を球型にしようなどとは思いもよらなかった。衝突実験自体は球でなくてもふつうの強力磁石があれはいいのだけれども、インパクト、美しさが違う。土曜日に見せびらかした結果、3つセットの残りふたつはバラで売れてしまった。当面の実験にはひとつあればいいのだけど、やっぱり欲しくなったのでまた買おう。が、製造元のマグナのページによると「ニッケルメッキ」のものもあるようなので、次はそちらにしようか。金メッキはひと目で区別がつくけれども、ニッケルなら鉄球と見分けがつきにくいので、また別のイタズラができるかもしれない。

June 9, 2004 at 01:03 PM in 趣味 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.06.07

2004-06-06 磁石あそび

スーパーマグとか磁石付ぬいぐるみとかアクロバットおじさんとか何かと「磁石」づいていて、最近では「アルミ管の中にネオジム磁石を落とす」というのにもこっていたんだけど、今日また面白いのを見つけた。「球形のネオジム磁石」というのを使うというのであれこれ検索していたら、「100円ショップでネオジム磁石」というページが見つかる。おお、これは仮説実験授業研究会の人のページだった。次に見つかったページでは、なんとさっき見つけたばかりの実験のことや、100円ショップの話へのリンクもあるじゃないか。磁石の好きな人は、いろいろ見つけるもんだなぁ。

件の実験は手持ちのネオジム磁石でもできるのだけど、「球形ネオジム磁石」があるともっと面白そうである。ハンズで3個1700円かぁ。

June 7, 2004 at 01:50 AM in 趣味 | | Comments (0) | TrackBack (0)

2004.06.06

2004-06-06 製本屋さんで製本する

Intelligent Designについてと、E-Skepticの資料を製本。厚さはどちらも1センチ足らず。

1冊目は木工ボンド使用。金ノコでミゾを切るのも慣れてきたし、ボンドもうまく塗れて、しばらくおいた後、辞書で押しつける時にクッキングシートを使う。前回うまくいかなかったのは、シートが裏返しだったから。

もう1冊はホットボンドでやってみた。ちょっと少なめくらいに塗った後、クッキングシートを置いて、アイロンがけ。何度もやっているうちに、ほどよく広がっていい感じになってきた。何しろ乾くのが早いのがうれしい。表紙から押し戻した分が背でちょっと盛り上がったがまあガマンできる。製本テープにデバイダーで折り目をつけてうまく貼って出来あがり。が、開いてみると一部分はがれそうなページがある。端近くが足りなかったなぁ。

さて、1冊目がそろそろ乾いたと思って出してきたらページの並びがおかしい。あれっ?と思ってよくみたら、またまたやってしまった「小口側糊付」。この文を書いている塗中で判明。あまりに悲しいので、やり直す気もせず、このままで読むことにした。横書きだからといって右に開いて何が悪い。 実際、そんなに支障はないことが判明。次からは、背に色をつけてから始めよう。

June 6, 2004 at 11:07 PM in 趣味 | | Comments (0) | TrackBack (0)