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2004.09.15

空気の組成

きのうの記事の中で、「空気(大気)の組成」について、書いたら 271828さんからメールをいただいて、なんとこの話題はお父上が科学嫌いになったきっかけだったということで「親の仇」だそうです。(別にぼくが仇なんじゃないけどね)

空気の組成が〈地表と上空とでは異なる〉ということを、理屈だけで書いてしまったが、実際のところは「高度80kmくらいまでは、組成は変わらない」のだそうである。それは、「空気がよく混ざっているから」。なるほど。「対流圏」と呼ぶくらいで、空気は対流してるんですよね。

http://ua.t.u-tokyo.ac.jp/okabelab/izumi/thes/mete1_2.PDF(HTMLバージョン)によれば

空気の組成
∼80km:一定
それより高度が増すと重力による分離が始まり、軽い気体の割合が増大していく。
∼100:窒素が主成分
100∼170:酸素
170∼1000:ヘリウム
1000∼:水素
だそうです。対流圏は11kmくらいで、80kmというと、成層圏の上の中間圏という層で、ここより上は「空気はない」と言われる。たしかに、酸素やヘリウム主成分の混合気体だとすれば、それはもはや「空気」ではないだろう。

ん、してみると「空気の組成は、高度によらず一定」というのは正しいのか。組成の違うものは、「空気ではない」のだから。

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Comments

nobuさん宛てのメールを投稿します。少し編集あり。

 今朝、nobuさんの
http://nob.cocolognifty.com/regelation/2004/09/post_12.html#more
を見て、死んだ父のことを思い出しました。福沢諭吉は「封建制度は親の仇」と言いましたが、この気体の混合の問題は私にとって「親の仇」なのです。
 私の家は曽祖父の代から菓子屋を営んでいましたので、父(1917年生まれ)も嫌々ながら商業学校で簿記を学んでいました。理科の時間に大気の組成が高度によらず一定であると聞き、質問しまた。教師は水とアルコールは重さが違うが混ぜれば同じと答えましが、父は納得しませんでした。
「水とアルコールは液体ですが、酸素・窒素は気体です!」
と食い下がりました。教師は真っ赤になって怒り
「おぬしはクドイ!」
これが父が理科を嫌いになった体験です。何十年も昔の屈辱を倅に話したのは、きっと凄く悔しかったからでしょう。

Posted by: 271828 | 2004.09.15 05:22 PM

結果として組成一定だとしても、説明のしようがありますよね。
「いつでも混ぜているから」と言われれば、納得したでしょう。もっとも、塩水や砂糖水は、一度混じったらまぜるのやめても分かれませんね。やっぱり「気体と液体は違うんだぁ」かな。

仇を討てる日は来るのか?

Posted by: のぶ | 2004.09.15 08:55 PM

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