「落下運動の世界」--実験できる算数・数学-- 出口陽正さん
9/26日曜日に、出口陽正さんの「落下運動の世界」という講座に行ってきました。これは仮説実験授業の「授業書」のひとつなのですが、「実験できる数学の授業」という意味で「2倍、3倍の世界」「図形と証明」とともに、画期的なものだと思います。出口さんは、理科、次に社会が中心だった仮説実験授業を「算数・数学」にも適用した、世界!で最初のひとです。
他のふたつと比べると 「落下運動の世界」は、かなり物理学に寄っています。題名のとおり、落下運動についての、重要なことがらをカンタンに理解できます。
「重いものは軽いものより速く(先に)落ちるか」という、現代の人にとっても古典的な問題を、いろいろな形で理解させてくれました。
・小さい鉄の球と大きな鉄の球を1メートルくらいから落とす
何をもって「同時」とするかですが、「音」で聞きわけるところがミソ。見事に「同時」に落ちました
・ゴルフボールとピンポン球を1メートルくらいから落とす
・ゴルフボールとピンポン球を屋上から落とす
てなことをやっていきます。 会場には適当な屋上がなかったので、ビルの3階あたりのデッキのようなところから落としたのですが、落ちるのは道路の上なので、通行人が不思議そうにしていました。ゴルフボールは弾む、はずむ。
このあと、振子や斜面を使った実験への移るのですが、「数学」らしいところは、時間や長さの計算は、わりとしつこくやるところ。それでも「ルートが出てきて、拒否反応を示す人への配慮」も考えられていました。
こう書いてみて、自分がいかに説明能力に欠けているかがよくわかるなぁ。あとは
『実験できる算数・数学』(出口陽正著・仮説社)
を読んでいただくのかな。
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