« 2004-08-29 モダシさんライブ(こうさぎ) | Main | 最後まであきらめない »

2004.09.06

はじまりは原子論

チンダルが〈筋金入りの原子論者〉と知って、今更ながらに『原子論の歴史』を読み終えた。実は、後半はまだほとんど読んでいなかったのである。原子論の「歴史」というくらいだから、科学の技術的なことよりも歴史の話が多いのは当然なのだが、正直なところその部分は少々読みにくかった。が、かつての原子論者たちが(キリスト教相手に)いかに苦労してきたか、が少しわかりはじめると、がぜん興味が湧いてくる。理科事典の「原子論」の項も読んでみると、原子論者というのはまさに今でいう"skeptic"なのだと感じる。

マックスウェル(James Clerk Maxwell)が1873の"Nature"誌に書いた"Molecules"という論文をNさんに紹介されて読んでいる。マックスウェルといえば「ファラデーの理論を数式化した人」というイメージと「マックスウェルの(悪)魔」しか知らなかったが、この論文は原子論全体を啓蒙的に書いている。 ちなみに"molecule"という単語の意味が今とは微妙に異なっていて、「moleculeはatomとは限らないが、atomは必ずmoleculeである .moleculeは、より一般的な言葉である」としている。が、考えてみたら、HeやArのような単原子分子は「原子が分子である」といえないこともないな。

|

« 2004-08-29 モダシさんライブ(こうさぎ) | Main | 最後まであきらめない »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference はじまりは原子論:

» Viagra. [Viagra.]
Viagra. Get viagra. Cheap viagra. Viagra online. Viagra samples. Viagra uk. [Read More]

Tracked on 2007.06.01 09:57 AM

« 2004-08-29 モダシさんライブ(こうさぎ) | Main | 最後まであきらめない »