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2004.11.30

日本酒ビンのフタ

わが家では結構な量の日本酒を消費しますが、その大部分は「四合瓶」(〈しごうびん〉と読むそうです)で買ってきます。一升瓶の方が割安ですが、なかなか飲み切れないし、冷蔵庫に入れるのが大変。

さて、その瓶のフタ、一升瓶はまず間違いなく「打ち込み式」という、コルク栓のような方式のフタですが、四合瓶は、だいたいが「ネジ式」です。ところがたまに、そう5銘柄に1つくらいでしょうか、四合瓶なのに「打ち込み式」のフタがついているものがあります。それはもう明らかにネジ式の方が〈開けやすく閉めやすい〉ので、「何でこんなフタにするんだろう」と思っていました。 ところがどうやら答えが見つかりました。

山口県の旭酒造という蔵元、ここは「獺祭(だっさい)」というお酒を作っているところですが、ここが発行しているメールマガジンにこんなことが書いてありました。一部転載させていただきます。

ある女性のお客様から問い合わせのメールを頂きました。「獺祭の小瓶の 栓が開け難くて爪が割れそうになるんですが、最近変わったこの栓は何か 意味があるんでしょうか?」というものです。

ご存知の方も多いかと思いますが、旭酒造では最近小瓶の栓を良くあるね
じ式の栓から一升瓶と同じ打ち込み栓に変更しました。それについてのお
問い合わせです。早速お答えさせていただきました。大事なお話なので以
下に一部転載させていただきます。
《中略》
理由は、瓶口のねじ山の破損から逃れられないからです。ねじタイプの瓶
詰めは瓶のねじ山に沿ってアルミニウムのキャップを打栓機のローラーで
整形することによって密栓します。このとき、ローラーの圧力や微妙な位
置の問題により瓶口のねじ山が破損する事があります。この破片は通常瓶
の内部には入らないといわれますが、100%そうであるとはいえません
し、破損した瓶口を発見したお客様にとって全く不安の無いものとはいえ
ません。

最近、某大手飲料メーカーがアメリカで破損した瓶口の破片がお客様の口
を切り、14万本のジュースの回収に発展したとの記事がありました。小
瓶のねじ山はこの危険を抱えており、大塚製薬がオロナミンCをプルトッ
プ栓に変えたのもこの理由ではないかと愚考します。

なるほど、「ネジ式」にはそんな「危険」があったのか。「調整で回避できない
わけではないが、費用を考えて〈打ち込み式〉にした」と正直に言っています。
ところが、このために新しい瓶を金型から作ったということですから、お金は
かかっているようです。(フタだけのために瓶を新しく開発したわけではないか
もしれませんが)

獺祭(だっさい)は純米吟醸のおいしいお酒。精米分合23%のいうのまであ
ります。

November 30, 2004 at 01:19 PM in 日記・コラム・つぶやき |

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Comments

オロナミンCの場合は、トルエンやシンナーなんかの小分け売買容器として使われていたのがスクリュー式廃止の原因と聞いたことがあります。実際、あのプルトップ式も外から包むように圧力をかけなければああいう栓はできそうにないですもんね。

Posted by: gomi | Dec 1, 2004 1:02:08 AM

日本酒の味が分からない不調法者ですが、ご紹介の旭酒造さんのサイトを見て興味を持ったのは「遠心分離法」です。酒も醤油と同じにモロミを袋に入れてこれに圧力をかけて搾り出すのですが、遠心分離法でも結果的に圧力がかかるのと違いますか?
濾過には昔から興味があって調べたことがあります。以下の3種類あります。
1、深層濾過(上水に使われる砂ろ過など)
2、ストレイン濾過(コーヒーのカリタなど)
3、ケーク濾過(日本酒・醤油などモロミを濾過層として使う)
酒造業で遠心分離が使われなかった理由が良く分かりません。

私の知り合いの地酒メーカは味には定評があるのですが、効率が悪く貰った酒粕のアルコール分が多いです。それはそれで粕漬けには宜しい品ですね。

Posted by: 271828 | Dec 1, 2004 9:17:55 AM

「獺祭」旨いですよね。好きです。
しかし、普段何気なく使っている瓶の蓋にも、気を遣っているメーカーには頭が下がります。

Posted by: みゃお | Dec 2, 2004 12:34:26 AM

>gomiさん
| 実際、あのプルトップ式も外から包むように圧力をかけなけれ
| ばああいう栓はできそうにないですもんね。

「ネジ山」がなければ割れにくい、ということなんじゃないかな。いずれにしても何百万本に1本って感じなんでしょうけど、割れるとしても。

>e さん
「遠心分離法」にはぼくもビックリしました。片や昔かからの方法では「絞らずに自然にしたたらせる」やり方もあるくらいなのに、遠心分離なんて大胆。

>みゃおさん
「獺祭」をご存じでしたか、酒好きとみた。
蔵元のHPにありますが、「獺」とは「かわうそ」のことで、かわうそがとった魚を並べておく様を「祭のようだ」として「獺祭」というそうですが、それにならって、作家などがものを書く時に資料を並べることを「獺祭」と言うそうです。

Posted by: のぶ | Dec 2, 2004 9:23:05 AM

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