ナノカーボンのパフォーマンス
夕方東急ハンズに行ったら、「ナノカーボン」(正式な商品名かどうかは知らん)の実演販売をしていた。
ナノカーボンというのは、ダイヤモンド(つまりカーボン=炭素ね)の細か~い粒を油みたいなものに混ぜたもので、こいつを電気の接点に塗ると、スキ間がカーボンで埋まって導通が良くなる、というシロモノです。
こいつを、客の携帯電話の電池やメモリーカードの接点に塗って見せるわけです。
ぼくのデジカメの電池が、充電したてなのにすぐ残り少なくなると思っていたのが、接点をヤスリで磨いたら良くなった、ということがあったので、「接触が悪いと、切れてしまうわけではないが、よろしくない」ということは理解しています。
しかし、しかしですよ、これを塗った効果を見せるために、何をすると思いますか?
1.まず、塗る前に携帯のカメラで写しながら、左右に振って「この時の画面の(追従の)遅れを覚えておいてください」といいます。
2.次に、カメラの前を手でふさいでからパッと離して「画面にピントが合うまでの時間を覚えておいてください」といいます。
3.携帯の電池を抜いてを切って、接点に「ナノカーボン」を塗ります。(あれこれ言いながら1分くらいかかる)
4.再び携帯の電源を入れて、1,2と同じことをします。
店員:「どうですか?」
客:「うーん、ちょっと速くなったような気がする」
店員はぼくにも薦めたので、よほどいろいろ聞いてやろうかと思ったのだけど、今日は心おだやかでいたかったので「ニヤっ」と笑っただけでその場を去りました。
前の客の「パフォーマンス」の時に、ぼくもうしろから画面を見ていましたが、もちろん速くなったかどうかなんてわかるはずはありません。 「でも、『速くなった』と言っている客がいたじゃないか」と思うかもしれませんが、速くなることを多少なりとも期待していて、さらに店員に「速くなったでしょう」と迫られればそんな気になることは不思議ではありません。
ファイテンという会社のRAKUWAとかいうブレスレットを売る時のパフォーマンスにこんなのがあるそうです。
1.まず、手を伸ばした状態で何かの包みを持たされる
2.RAKUWAを付ける
3.再び同じ包みを持つ
すると「1」より「3」の方が「軽く感じる」のだそうです。それで「RAKUWAはすごい」と言って、みなさん買って帰る。(全日本のバレー選手もつけているらしい)
ちなみに、「レンガの入った包み」のように「予想外に重い」ものを、それも手を伸ばした状態で持たされると、ひどく重く感じるだろうと思いませんか? 次に、同じものを「重いものだ」とわかった上で持つと・・・。
(読者の中にはユーザーもいるかもしれないので、評価はいたしません)
というような例もあるので、「同じ速さの画面」であっても、2度目に見た時の方が速く見える、ということもあるのかもしれません。
で、「接点の導通が良くなる」のは、きっと本当でしょう。そう信じたい。 しかし、しかし、しかし、
デジタル機器の電源や、メモリーの接触が良くなったからといって、それでプログラムが速く動いたり遅くなったりするわけないだろぉぉぉぉぉが。
同じ客のMDウォークマンのジャックにもおクスリを塗って「ノイズが減りましたよね」くらいなら、まあウソでない可能性も残ってはいるが、携帯電話(=コンピューター)の電源を接触で速くなるだと!??
実は、1年くらい前にもパフォーマンス(ふつうはデモといいますが)をやっていて、その時は「携帯画面のスクロールが速くなります」というものだったのです。今日は、ウォークマンの方を先にやっていたので「さすがに、あれはヤバイからやめたのか」と思って、そう聞いてやろうかと思った矢先に「カメラの画面」だと。
こんなカタログがありました。
「スクロールスピードアップ」って書いてあるなぁ。 「電池長持ち」くらいだったら、まあ、ありえなくもないのだが。
January 30, 2005 at 11:11 PM in 科学 | Permalink | Comments (4) | TrackBack (0)
