「脳を鍛える」話 川島隆太さん
2005-02-28TBS「サイエンス・サイトーク」の収録、今日のゲストは「脳の研究」で有名な川島隆太さん(東北大学)
『脳を鍛える大人の計算ドリル』とか『頭よくする本』などを書いている売れっ子でもあるということは後で知りましたが、話は上手でわかりやすくて楽しかったです。
「前頭葉」くらいの言葉は知っていましたが、この日の主役は「前頭前野(ぜんとうぜんや)」。
いわゆる「頭を使う」ということをした時に活発に動いているのは、ここだそうで、また、この「前頭前野」は使うことによって「鍛えられる」のだそうです。
昔はMRI使わないとわからなかったような脳の動きが、今では「近赤外線分光法」という安全安価なやり方でわかるようになったので、「マージャンしている時に脳の動き」なんていうのも測定しているそうです。
前適前野の手軽な「鍛え方」の3原則は
1.読み書き計算(特に「音読」)
2.コミュニケーション
3.手指を使ったものづくり
だそうです。
「音読していると前頭前野が活発に働く」というのは、上記の装置を使えばかなりはっきりわかるのでしょうから、疑問はないのですが、「鍛える」という方は、「鍛えた結果、何かが良くなった」というのがないとわかりません。 この日に出た話としては「計算能力が(有意に)高まる」ということでした。 さすがに計算能力そのものを高めたいと思う人は(大人には)あまりいないと思うので、これは「指標」として言っているのだろうけど、「脳を鍛える」と何がいいのかは、ぼくにはまだわかりません。
「音読」はめったにしないけど、上の3つは、なんだかんだいつもやっていることなので、「運動が足りない」とか言われるほどには切迫感はありません。
会場からの質問から話のでたことですが、老人の「認知症」と呼ばれるものや、うつ病に、「音読」が効果があるらしい、という研究も進んでいるようです。それを教えるためのトレーニングは必要だそうですが、安全かつ手軽にできそうなので良さそう。(無理じいしない限り、まず害はないし)
面白かったので、本を読んでみようかなと思って、書店に寄ったのですが、『脳を鍛える』シリーズのすごさに圧倒されて(今流にいうと「ひいて」)しまって、買いませんでした。
そうそう、「音読するテキストの内容は、脳の動きに関係ない」という話に納得できなかった人の質問が長びいていました。あくまでも「前頭前野の動き」に変わりがないという話であって「何の違いもない」とうわけではないのだけど、質問者は「物理化学の本よりも、彼女からもらったラブレターの方が興奮する」と、しきりに繰り返していました。
March 4, 2005 at 03:10 PM in 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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