浮沈ぶどう、そしてブラッグの『物とは何か』
グラスに注いだ炭酸水の中に、ぶどうを入れる。
まずは、底に沈むが、泡(二酸化炭素)がたくさんくっつくと、その浮力で浮き上がってくる。 すると、泡が消えてまた沈む。炭酸水の「気が抜ける」まで、ずっと続く。
というのが、「シャンペンとぶどう」と呼ばれるデモンストレーション。
この本に出ていた。
Concerning the Nature of Things:
Six Lectures Delivered at the Royal Institution
(Dover Phoenix Editions)
William Henry Bragg
ぶどうがなかったので、ほしぶどうでやってみたら、すぐに浮かんでくるが、なかなか沈まない。それでもしばらくすると沈んで、またすぐに浮き上がる。それだけのことであるが、なかなか神秘的。
ぶどうやミニトマトで試してみたが、どうも一度浮かぶと沈んでいかない。浮かんだ時に泡が消えるのだが、その消え方が足りないのか、また、浮かんでいる間にも水没している部分ではまた泡をもらっているからなのか。
動画を撮ってみたので載せますが、大変申し訳ないことに Windows Movie Makerというツールで編集したら wmv形式にしかなりませんでした。Macの人や少々Windows Media Playerの古い方は見ることができないかもしれません。Mac用や、その他最新のWindows Media Playerは以下からダウンロードできます。ただしMac用でこの動画が見えるのかどうかは未確認です。
きのう(6/18土)のYPC(横浜物理サークル)で紹介したところ、なかなか好評で、トマトをよく洗ってみたり、いろいろと試してみた。熱帯魚用のエアレーションではだめかなぁ、というのは「永続的に動くオブジェ」にしたかったというSさん。 2次会でも生ビールやチューハイにレーズンを落としては実験が続けられた。炭酸水と比べるとチューハイの炭酸はずっと薄いようで、浮かぶまでに時間がかかるが、そこがまた動きを美しくしていた。
さて、上記のブラッグの本、大変気に入ったことをみなさんに紹介していたら、誰かがYPCの「歩く書庫」(と勝手に命名)のUさんに聞くと「日本語訳は持ってます」とのこと。さすがUさん。さらにはそれを聞いたMさんが、部屋に戻ってからしばらくしてから、なんとその本を持ってきてくれました。
平凡社『世界教養全集』29巻
百万人の科学概論 J.L.シング著 市井三郎訳
科学と実験の歴史 F.S.テイラー著 平田寛・稲沼瑞穂訳
物とは何か W.ブラッグ著 三宅泰雄訳
自然現象と奇跡 V.A.メゼンツェフ著 藤川健治訳
平凡社/1961発行/\1,400
うーん、YPC恐るべし。そして、ありがたい。
実は、この本、気に入ったので翻訳してやろうかと思っていたのですが、その必要がなくなりました。でも、何とか再版してもらいたいものです。
【追記】
肝心のことを書き忘れていました。このデモンストレーション、見ただけでも十分面白いのですが、本の中では「水に溶け込んでいる二酸化炭素が水分子を押しのけて泡になるのはそう簡単ではない」という話の一環としてでてきます。水分子同志は強固にくっついていて割っ入るのは大変。壁面が狙い目だが、(よく洗ってある)ガラスと水もよくくっついているので入り込みにくい。というわけで、ある程度〈水をはじく〉ブドウのまわりには泡がたくさんついてうまくいく、というお話。
だったら、表面からはどの程度逃げていくのか、など興味は尽きません。
June 19, 2005 at 02:19 PM in 科学 | Permalink
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Tracked on Jun 1, 2007 3:42:52 PM
Comments
ご無沙汰です。
MAcOSX Tiger にMac版Windows Media Playerの環境では無事見られました。ご報告まで。
Posted by: gomi | Jun 19, 2005 6:10:45 PM
Gomiさんどうも
Macでも見る環境はあるってことですね。Media Playerをインストールさせるのは申し訳ないけど、WMV形式は、圧縮率が高いようでこのサイズは魅力です。
本題については、さきほどハンズでビーズやガラス玉やアラザン(ケーキなどに使うサトウのビーズみたいなもの)など買い込んできてまたやってみてます。やるたびに結果が違って悩ましいけど面白い。
Posted by: のぶ | Jun 19, 2005 6:22:48 PM