AERAに『水からの伝言』の批判記事
「水が言葉を理解する」
「水に〈ありがとう〉と言うと、きれいな結晶ができる」
などといった現在最も影響力が大きいであろう「トンデモ科学」本
江本勝氏の『水からの伝言』
を批判する記事が、AERA(2005/12/5号)に掲載されています。
ベストセラーの「トンデモ科学」度
『水からの伝言』の仰天」
というタイトルで、2ページに渡る記事です。
「水商売ウォッチング」の天羽(あもう)優子さん(山形大学)や、ブログでニセ科学批判を続けている大阪大学の菊池誠さんをはじめとする多くの科学者からのコメントを中心に、わかりやすく書かれています。
江本氏本人からのコメントにも多くの誌面をさいています。おそらくご本人の言いたいことがちゃんと書かれていると思われます。(記者が思いついて書けるような内容ではありませんから)
これだけメジャーな雑誌に取り上げられた、ということは「批判派」にとっては、大きな力です。
「1冊持っておくと便利」(菊池誠さんによる)なので、興味のある方は立ち読みではなく購入していただけると、よろしいかと思います。360円です。
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Comments
こんにちは。ときどき仮説の会でお目にかかっています。
水伝のことは職場でもできるだけ話題にするようにしています。昨年この水伝を道徳でやった同僚がいて,あとで子どもにそのことを聞いたときにあきれました。さらに今年は校内の自由研究発表で子どもの中に「ごはん」を発表した児童がいました。このときわたしは指導講評の係をしていたのです。最後に講評するときに,それとは名指しをするのはためらわれたので,やんわりと「科学的な研究ではないものもありました」」というにとどめました。
理科が専門の校長にも「じつにおかしな道徳が広まっているのでなんとかしましょう」と話をしています。
Posted by: kawa | 2005.12.01 04:46 PM
kawaさん
コメントありがとうございました。「現場の状況」を教えていけて大変参考になります。是非菊池誠さんのブログでも報告してください。「実例」を知りたいと言われていましたので。
>きどき仮説の会でお目にかかっています。
失礼ですが、どちらの kawaさんでしょう。仮説実験授業関係の方に見ていただけるのはとても嬉しいです。
Posted by: のぶ | 2005.12.01 04:53 PM
のぶさま。
『楽授』300号記念でミクログラフィアが当たりました。12月号の当選者のところを見てください。
Posted by: kawa | 2005.12.01 09:45 PM