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2006.02.27

お好み焼鉄板の熱力学

井の頭線駒場東大前駅近くのお好み焼屋に高校の理科の先生4人と一緒に入った。テーブルの鉄板がよく磨かれて銀色に光っているのが珍らしい。早速放射温度計で測ってみると、明らかに低くでる。ここでもうひとり温度計を出す人がいるから困る。店員が見つけて「何ですかそれ?」と興味を持つ。

お好き焼きを焼きながらも時々温度を測る。鉄板に流してしばらくしてからも表側は20℃にもなっていない。裏返した直後は140℃にもなっている。

ここまでは、よくある?ことだったが、食べ終って片付けに来た店員か「ここを測ってほしいんですよ」と言って、鉄板の端のカスを捨てる口のあたりを指差した。

VFMI0273

そこは、深い穴になっていて黒い。正確には測れないが180℃くらいだっただろうか。すぐ横の銀色(ステンレス)の鉄板部分は70℃くらいと表示される。表面の温度はむしろ鉄板の方が高いはずだが、金属面であるが故に放射率が低くて熱放射が少ないのだ。実際温度計など持ち出さなくても十分に温度差がわかる。

「金属面は放射熱が少ないんですよ」

などと偉そうに説明しようとしたら

「わかってますよ」と店員。そりゃそうだ。

VFMI0275 客が食べ終った皿をこの部分にかけて置いておくと、放射熱で皿が熱せられる。客が反対の端を持って店員に渡すと「アチチ」と大変なことになるそうだ。しかし「お客さんの前では絶対に皿は落とせない」ので、ヤケドしながらも皿を離さないのだ。 気を付けないと、持っていく時はよくてもそれを渡された洗い場の人がヤケドすることもあるという。

鉄板に触れて熱くなるのではなく、放射熱で、それもメインと鉄板からではなく、ほんのわずかな端の黒い部分からの熱でやられてしまうのだから恐ろしい。 温度計も、熱力学も知らなくても「銀色より黒い方が熱い」ことは身を持ってわかっているのだ。

この店、たまたま入ったのだけれどもおすすめの「イカのゲソ焼」が実においしい。お好み焼きもサクサク、フワフワで、締めの焼きそばは、その店員が自ら作ってくれた。大いに満足。

お好焼・もんじゃ焼のつばき(駒場東大前駅前)

February 27, 2006 at 10:48 PM in 科学 | | Comments (0)

潜む熱 「潜熱」 latent heat

先日の日記のとおり「凝結熱(凝縮熱)」に凝っている。
凝結熱を英語で何と呼ぶかを知りたくてGoogleで調べてみた。
凝結は condensation, 凝結熱は潜熱(latent heat)の一種なので

latent heat condensation

で検索したところ "condensation heat"というのがたくさん見つかったので、おそらく凝結熱のことはこう呼ぶのであろう、しかし何だか日本語のページばかりだな、と思ったら「日本語のページだけを探す」設定になっていたので、「ウェブ全体から検索」に変えてみたら大量にヒットはしたものの、上位は相変わらず日本語のページが断然多い。ひょっとして和製英語? まさか。
いくつか調べてみた。

"condensation heat"      全体 44,200件、日本語 123件
"latent heat of condensation"  全体 26,200件、日本語 14件
"heat of condensation"    全体 55,100件、日本語  40件
"latent heat"         全体 115,000件、日本語 890件

どうやら (latent) heat of condensation の方が多く使われている気配。もちろん condensation heatという表現が日本以外で使われていないわけではない。

探していて気が付いたのは、凝結熱のことをheat of condensation と呼ぶにしても、それを使わずに、より一般的な latent heat(潜熱)を使っているのが目立つことである。

日本語では、「水が蒸発する時には気化熱を吸収する」とか「氷を解かすためには融解熱が必要である」という風に潜熱の種類を特定するのが普通であるのに対して、英語では「水が蒸発する時にはlatent heatを吸収する」という言いかたをするのをよく見かける。単に「大ざっぱ」なのかと思ったが、潜熱という「熱としては表われない形」でエネルギーが蓄わえられることを説明するためとも考えられる。

100度Cの水を熱して100度Cの水蒸気にする際には539cal/gのエネルギーを与えなけれはならないが、そのエネルギーは、目に見えない熱(潜熱)として水蒸気の中に潜んでいる。潜熱という言葉を使うことでその雰囲気がよく表われている。これが「気化熱」だと「気化させるためにはそれだけの熱が必要である」ということは伝わるが、そのエネルギーはそこで使い切ってしまって、どこにも残らないような感じがするの私だけ?( by 代田ひかる)

つい一年前くらいまでは、気化熱や融解熱をどうして潜熱と呼ぶのか考えたこともなかったのだが、100年前くらいのアメリカの科学書のlatent heatの説明に「熱には目に見える熱(sensible heat=顕熱)と見えない熱(latent heat=潜熱)とがある」ということが書かれていたのを読んで「なるほど」と思ったのだった。もちろん、日本の本だってちゃんと読めば同じことは書いてあるのだろうけれども、ぼくにとっては(上に書いたように)「気化熱は消費されてしまうもの」と見えていた。

体内から吐き出された息の中の水蒸気が、体の外で凝結することで熱を発生すると、結果としては体内の熱(水が水蒸気になった時に吸収した気化熱)が、まさに「潜熱」として水蒸気の中に「潜んで」外に運ばれたと考えられる。

潜熱として「熱を運ぶ」という考え方は、ヒートパイプで利用されているし、水蒸気から雲ができる時の凝結熱は気象にとって重要な役割を果しているなど、「実用化」はされているのだが、「息」を吐いただけでも体感できるのだから、もっと身近な知識として広められないものだろうか。(本当に凝結熱だとわかったらの話だが)

February 27, 2006 at 05:31 PM in 科学 | | Comments (0)

2006.02.25

凝結熱のチカラ

手のひらに向けて、口をつぼめて息を「フーッ」と吹くと「冷たく」感じて、口を開いて「ハーッ」と吐くと「暖かく」感じますよね。何故でしょうか。「息」の温度は同じはずなのに。

「フーッ」と吹いた時には、表面の体温で暖められた空気の層がどかされて、まわりから冷たい空気が流れ込む、またその結果体表面から水分が蒸発して気化熱のために冷たく感じる(実際に冷たい)のに対して「ハーッ」だと、ゆっくりと息がかかるために、そういうことは起きずに、暖かい(体温と同じくらい)空気がかかるので暖かい、ということだと考えられます。

ここで、あらためてご自分の手のひらに「ハーッ」と息を吐きかけてみてください。暖かいですよね。

し か し、 「暖かすぎる」とは思いませんか?

手のひらの温度は人によっても周囲の温度によっても違いますが、暖かい部屋の中では32~34℃くらい。ここに体温(36℃くらい)の空気がかかるだけでそんなに暖かく感じるものでしょうか。

ぼくの仮説は「息に含まれる水蒸気が水になる時に凝結熱」のために暖かいというものです。

水が蒸発して水蒸気に変わる時に「気化熱」を吸収して(「奪う」というと板倉聖宣さん「疑人化するな」に叱られる:-)冷たくなることは、ご存じでしょう。その逆に、水蒸気が水に変わる時には「熱を出す」のですが、こちらはほとんど体感する機会がありません。

メガネに「ハーッ」とやってくもらせたり、寒い日に息が白くなるのを見れば、息の中に水蒸気が多く含まれていることがわかります。息をかけた手のひらは、くもりはしませんが触ってみるとしっとりと湿っていることがわかると思います。(すぐに乾いてしまいますが)

水蒸気から水に変わったからには何がしかの「凝結熱」が発生したには違いありませんが、果してその熱の量がどのくらいなのかはわかりません。

暖かいのが息の温度のためだけではなく、凝結熱のせいであるかどうかを調べるには、息と同じ温℃の「乾いた空気」をかけて実験してみればよいのですが、これが難物です。

ヘアードライヤーの風をビニール袋に入れてから、袋から空気を送り出そうとするのですが、熱風を入れたはずが、次の瞬間には室温とあまり変わらなくなってしまうのです。うーむ、保温が必要か。

しかし、ふと気付いたのは〈空気というものは、かようにすぐに冷めてしまうものなのか〉ということ。つまり熱容量が小さい。一息吐いた36℃の空気なんぞで手のひらを暖められるわけがないのでは、という思いがますますつのります。

計算によってもある程度凝結熱の大きさを見積もることはできるのではないかと、やってみました。
・36℃における飽和水蒸気量は41.7g/m^3 → 41.7mg /リットル
・33℃における飽和水蒸気量は35.7g/m^3 → 35.7mg /リットル
この差の分だけ凝結(結露)するとすれば 6mg/リットル。
1息で1リットル吐いたとして、そのうちの水蒸気の半分(根拠なし)が水になったとすれば、3mg。
30℃付近での水の気化熱を600cal/gとすると、3mgなら1.8cal。

一方36℃の空気1リットルが33℃に冷える時に発する熱量はどのくらいか。
空気の比熱を 0.17 cal /K g 、空気の重さ 1.3 g/lとすると
0.17*1.3= 0.22 cal/K l
3℃冷えると、約0.66 cal.

一応凝結熱の方が大きいけれども、こんなラフな計算だけでは何ともいえません。

これはこれで実験と計算を継続する予定なのですが、別の実験をやってみました。

タオル(ハンカチでも)を口にピッタリとあてて息を吹きかけたことはありますか? マスクをかけて息を吐いた時でも同様ですが「暖かく」もしくは「熱く」感じませんか。 何回か続けて吹いたところで素早く温度を(非接触温度計で)測ると40℃にもなることがありました。手で触ってみても、しばらく暖かさが残っています。36℃の空気を吹きかけただけでこんなに暖かくなるとは考えられません。タオルはじっとりと湿ります。

「元の息の温度よりも高い温度になることがある」ということは、凝結熱のためである可能性が大きいと思えませんか。

ちなみに、最近一部で宣伝されている「発熱素材」というものは、この
凝結熱を利用しています。

ふだん実感することのない「凝結熱」が、こんなに身近で感じることができるということがわかりました。放射熱に続いて、「陽の当たらない熱」への挑戦がまた始まります。

追記(06-02-27)

なにげなく「凝結熱」という言葉を使いましたが「凝縮熱」の方が一般的かもしれません。(Googleでの検索結果数でも)
「凝縮」は日常でも「うまみを凝縮」などと使うのでなじみがありますが、意味はちょっと違いますね。(「濃縮」の意味で使うこと多し) その点「凝結」は、他の意味で使うことはないので専門用語らしくていいかもしれません。でも言いにくいんだよね「ぎょうけつねつ」って。

追記その2(2006-02-27)
「(凝結熱 OR 凝縮熱) 息」で検索してみたところ、

「素朴な疑問集」のページ
http://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA054.HTML

というところに、

息を吸って、吹くときのことなのですが……。
「ふ~」と吹くのと、「はぁっ~」と吹くのとでは、「はぁっ~」と吹く方が暖かい。いったいなぜですか?

という、そのものズバリの質問があり、おふたりから回答が寄せられていました。
「はーっ」が暖かい理由がいくつか挙げられており、「凝縮熱」も要素のひとつとして書かれていました。(2000年の書き込みです)

「理科メーリングリスト」(現在は別のMLになっていて、旧ログは見ることができません)で議論になったとのことで、「凝縮熱」に関しては、回答者の「うにうにさん」は

《結論の一致を見ませんでしたが、私はあまり大きな要因ではないだろうと考えています。》

と答えています。

ぼくはこれを「大きな要因」だろうと考えているわけですが、上記の回答では他の要因について詳しく書かれており、ぼくが簡単に「凝縮熱のせいだろう」と決めつけるのは早計かもしれません。

ともあれ「ハーッ」の暖さに関して凝結熱を考えている人がいたことはわかりました。(当然か…)

February 25, 2006 at 05:30 PM in 科学 | | Comments (3)

2006.02.22

Visicalc Revisited

ma2さんのはてな日記に wikicalcというweb用のスプレッドシートの話がでている。wikicalcの話というよりも、作者のDan Bricklinがスプレッドシートの元祖 Visicalcの開発者である、というのが主題。

ところで、考えてみたら「スプレッドシート(表計算)」という言葉自体このごろは使われることもなくなってしまった。「エクセル」のことである、乱暴に言えば。少し前までは「ロータス123」とか「Epocalc」とか「○○Calc」というソフトがいろいろあったのだが、その元祖である「Visical」を1979年に作ったのがこのDan Bricklinという人。

当時のパソコン、といってもIBM PCも出る前のこと。ワープロソフトはタイプラーターの延長として誰しも思いついただろうが、Visicalcは、概念自体が全く新しいものだった。

さて、Dan Bricklinのページを見ていたら、「IBM PC版初代Visicalcの実行ファイルがダウンロードできる」ということがわかった。(1999年頃からあったらしい)

ファイルサイズは 27KB。そこいらのGIFファイルより小さい。
ちなみに今のExcel 2003の実行ファイルは8950KB.

早速ダウンロードしてWindowsのDOS窓で動かしてみた。残念ながら、データの入力ができなくて使えないが、まさにVisicalである(あたり前)。
数式やコピー、移動、相対アドレス、絶対アドレスなどスプレッドシートの基本機能はこの時からあったのだ。

Visicalを見ていると、昔のソフトのことをいろいろ思い出す。Bricklinが「Visicalcをダウンロードできるようにしたことへの反響」を書いている。
http://www.bricklin.com/history/vcpostingreactions.htm

Visicalcの権利はロータス社が持っているが、Dave Winerの協力で公開することができたという。Daveはさらに他のソフトについても探しはじめ、BorlandのTurbo Pascal、SymantecからはThink Tank, MORE(Mac用)などのソフトも公開しているらしい。パソコンだけでなく、Dennis Richieによる初期のCコンパイラーも。

会社との交渉は大変だったとBricklinが書いているが、Borlandのように、自社のサイトで Antique Softwareとして公開しているところもある。

クラシックソフトウェア試用記
□Visicalc
 表示されて動作するが入力した数や文字が残らない。
□Turbo Pascal
 たぶんフルに正常に動作している。サンプルの mini-calcも動いた
□Think Tank(アウトラインプロセッサー)
 DOS窓を英語モードにすると(usコマンド)動いた。
【注意】プログラムを開始すると「今日の日付を入れろ」と言われるが、
ここで06年02月22日と入れたら、システム日付が 1906年になってしまった。
ああ、こんなところに2000年問題が。

February 22, 2006 at 04:23 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (12)

2006.02.12

50年前に予測した50年後

2年前の5月に、「オートメーションの時代 --50年後の夢--」というタイトルの記事を書きました。
父、高橋秀俊が1956年2月に書いた同じタイトルの文章を再録したものです。「実際にほぼ50年たってみて、驚くほど当たっていることがある」ということで紹介しました。が、あの時はちょっとフライングで、今2006年2月が本当の「50年後」ですので、改めて紹介します。

本文は、元の記事↓↓をご参照ください。

オートメーションの時代 --50年後の夢--

二○○六年の東京の家々は、他のことはさておき、電話のない家は一軒もないのに感心する。

という件、2006年に読むと迫力を感じます。

February 12, 2006 at 10:49 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (5) | TrackBack (0)

マンション部屋間LAN工事

マンションの1階から3階にLANを通す工事をしました。
「マンションLAN」を敷こう、というわけではなくて、101号室と304号室を持っているので101に入れた「光」を上でも使えるようにしたいという話です。

【歴史】
10年ほど前に304号室を買った時に電話の簡易交換機を導入して3階と内線電話ができるようにしました。当時、ネットはアナログ回線でモデムを使っていたので3階でも通信はできました。

5年前にISDNにした時にルーター(MN128 SOHO Slot In)を入れてパソコンとの接続がLANになりました。が、3階はLANが繋がらないのでアナログのまま。MN128の無線LANが届かないかと実験してみましたが、鉄の扉を越えることができませんでした。

ADSLにしてからはアナログで繋ぐ気にもならないので3階はいよいよ「ネットのない世界」になりました。

「何とか3階にLANを」という思いはずっとあって、窓からケーブルをぶらさげようか、とか無線の延長アンテナを立てようかなどといろいろ考えていましたが、去年の9月に「電話線に無理矢理LANケーブルの代用にする」とうことをやりました。

これは画期的ではあったもののハブを通すとおかしくなったり、パソコンのLANの設定を10Mbpsにしないと動かなかったりとか、気に入らないことがいろいろ。

で、今年1月、突然思い立って光を入れたのですが、その時に「どうやら3階までLANケーブルを通せそうだ」という見込みが立ちました。
とはいえ、道具もないし、やるとなったら大仕事になりそうなので当分やるつもりはなかったのですが、光にしてLANボードを100Mにしたら結構なスピードがでるようになって、〈3階にまともなLANを繋ぎたい〉という思いがつのりはじめました。

そして先週の月曜、会社が創立記念日で半ドンになって、他の予定のアテが外れたので、ふと思い立って秋葉原へ。IMGP1155そしてそこで「通線ワイヤー」を買ったのです。
マンションの部屋の中や、部屋と部屋の間には「管」が通っていて、電話線やケーブルTVの線などを通すようになっているのですが、その「線を通すための道具」です。電話工事の人はもちろん、ちょっとマニアックで自分で電話やLANの工事をする人は持っています。5000円足らずのものですから、バカ高いわけではありませんが、「めったに使わない」ので前々から興味はありつつも買えなかったのです。

しかしこれを買っただけでは工事はできません。検索してみたら都合のいいことに「LAN工事ドットコム」というページかあるではありませんか。実に親切なページで、ケーブルの配線のしかたから道具や部品の買い方までこと細かに書かれていました。

かくして、以下のものを揃えることにしました。
■ケーブルIMGP1154
コネクターの付いていない「ケーブルだけ」のもの。いろいろ種類があるのですが、とくにこだわったのは「単線タイプ」にしたこと。「より線」の方が曲げやすいのですが、長いケーブルになると性能が落ちるという。今回は30メートルくらいにはなるので「単線」に決定。
50メートルでいいんだけどなぁと思いながらヨドバシに行ったら100メートルが最短だったので買いました。6500円ほど。一生LANケーブルには困らない。

■圧着工具
 ケーブルにコネクターをくっつけるのに使います。「ラチェット付にしなさい」ということで、高いけどラチェット付に。

■LANコンセントのモジュールLANmodular
壁の電気のコンセントや電話の口と同じようなやつ。内線電話用に2本あった口をひとつLAN用に交換。

 

■LANケーブルテスター
 ケーブルがちゃんと繋がっているかどうか調べる機械。何度も工事するわけでもないのだけど、必要かなぁ、と思って手に取ったけれども、パソコン繋いで試せばいいか、と考えて買うのをやめた。

【工事開始】

やることといえば、
・1階から3階までケーブルを通す
・ケーブルの終端を処理して壁にコンセント形式にする
・LANに繋ぐ

というところ。もちろんメインは「ケーブル通し」
どういうところを通すのかというと、こんな感じ。
(クリックすると拡大されます)
LAN06-02-12

101号室から2階の2A端子盤行って、そこから2B端子盤、さらに3階の3A端子盤に行って、304号室へいきます。すべて配管されているので理屈上は難しいことはないはず。

1.予備作業
 いきなりケーブルを引いてもいいのですが、助手(息子)がいなかったのと、通線初体験ということで304から3Aに「ヒモ」(呼び線ともいいます)を通してみました。まずワイヤーを送り込んで、先が出てきたらそこにヒモを結んでからワイヤーを引き戻します。届いたと思って見に行ったらまだだったり、行ってみたら2メートルくらいワイヤーが飛び出していたり。結局全部の「区間」にヒモを通しました。区間ごとにヒモは切っては次の区間に引き直しました。
2.いよいよケーブルIMGP1156
 息子が帰ってきたので共同作業です。引っぱるのはひとりでもできるのですが、送り出す側にも人がいないと、ちょっと引っかかったり、からまったりするといけないので助手は必須です。ケーブルの端を少しほどいてヒモを結びつけて、ビニールテープで巻きます。これを引っぱってケーブルを導くのですが、ダイソーで買った80メートル100円のポリエチレンのヒモで果して大丈夫か? ダメならもう一度ワイヤーを通して引っぱればいいと思っていましたが、すんなりと通りました。

3.区間ごとの「ため」IMGP1157
304から101まで1本のワイヤーを通すので、「304--3A」の区間はケーブルのほほ全体が通過することになります。ケーブルの元は304に置いてあるので、次々と先の区間で引っぱればケーブルは送り出されていくはずですが、距離が長いので摩擦も多いし、端子盤を通過するところでは他のケーブルとひっかかる危険も大きいので、端子盤ごとにケーブルを「ため」てから次に送り込むようにしました。
  2B(MDF)から2Aを経て101号室に行くところは、先日入れたばかりの「光」のファイバーと一緒に通ります。万が一にもこのファイバーのケーブルを痛めると大変なので慎重に。304号室からスタートした理由もこの「ファイバー同居」の部分を通す長さをできるだけ減らしたかったからです。
共同作業のおかげで、トラブルもなく無事に全線開通となりました。

4.いよいよ接続
 両端にモジュラージャックを接続します。
《MJ3》
壁から出ているケーブルに直接作業をしなければならないのでちょっとやりにくい。こんなところにケーブルの内の線を押し込みます。

LANmodular2 息子にやってもらう。
 101と304両側で終ったところでいよいよLANに接続して開通テストです。
 息子のPowerbookを繋いでGO! と思ったら「接続できません」。いろいろやってみたがだめ。
 ジャックの配線に間違いがないか、押し込みが足りないのではないかチェックするが解決せず。途中で変な接続をしているのと違って「全線1本ケーブル」なのでケーブルに原因があるとは考えにくい。長いから減衰? このくらいでそんなわけはない。「やっぱりテスターいるんじゃない」と息子に言われた。たしかにテスターがあれば「どこがダメなのか」もわかる。今朝ドタン場で買うのをやめたことが見事に裏目。でも、こうしてすぐに買いにいけるのだから有難い。

5.原因がわからない!
 テスターは、親機と子機が分かれるようになっているので、
lantester
1階の端に子機をつけて、3階に親機を繋いでスイッチオン。正常ならばLEDが次々と点灯するはずですが、何もつきません。ガーン。
あらためてモジュラージャックを点検しても状況は変わらず。
 がっくり。
 一番の難関だと思っていたケーブルは張れたのに、どうしてこんなところで。横になりながらじっと考える。いくら考えてもわからないのだけど「ケーブル自体に問題があるとは考えられない」という点には確信がありました。途中で接続したり、無理な配線をしたりせずに買ってきたままのケーブルがそのまま通っているのだから。
 モジュラーの接続方法に根本的な間違いがあるのか、はたまた結線しているうちに壊してしまったか、とにかく問題点を絞るために一旦モジュラーを切り離してコネクターを繋いでみることにした。せっかく圧着工具も買ったことだし。両端をコネクターにしてテスターを繋ぐと、果してLEDが次々と点灯してテストOKだった。LAN接続ももちろんOK。

 このままにして使い続ければ良いようなものだけども、原因がわからないのが気にいらないし、せっかくの壁埋め込みの計画が狂うのも気に入らない。かといって、ここでコネクターを外してモジュラーを付けるのには勇気がいる。"Don't fix it if it ain't broke."(壊れてるんじゃなきゃ直すな)ということわざを思いだす。

モジュラーの結線のやり方を間違えていないかどうかを調べるために、テスト用にケーブルを繋いでLANテスターで調べたところ、テストOKだったので、勇気を奮ってコネクターを外してモジュラーを取り付けようとケーブルを切る時に「アッ」と気付いた。ニッパーではなく圧着工具の「カット」という部分で切ったのだが、ケーブルの通し方によっては切って残った部分にも切れ目が入ってしまうではないか。反対側の「皮むき機能」のための刃があたってしまうのだった。どうやらモジュラーを繋ぐためにケーブルを切った時に肝心のケーブルの一部を切ってしまっていたらしい。本当にそれだけが原因なのかどうかはわからないが、圧着工具をニッパーがわりにるのはもうやめます。

6.最後のミス
 こうして再度ケーブルの両端をモジュラージャックにして、念のためにテスターを繋いだところ、何と8つのLEDのうち1から4までしか点かない。これまたショック。結線を確かめたり押し込んだりするとLEDの点き方が変わる。時に暗くなることもある。いよいよわけがわからなくなった。
 いじっているうちにジャックに差し込んであったコネクターがグラグラしていることに気がついた。なんとなく頼りない。さらに押したら「カチッ」と入るではないか。意外に強く差し込まないといけないのだ。そうか、普段は壁に固定されているものだから、自然に強く押すところが、工事中だったので押し方が足りなかったのか。これで解決。
 もしかしたら、はじめに繋がらなかったのもこのせいだったのだろうか?
 
7.ともあれ開通
 そんなこんなで、無事、じゃないけど最終的にはしっかり開通しました。速度テストはfletsのテストページで50~60Mbpsでるので「1階と同じレベル」になったようです。電話線を流用した「ニセLAN」ではうまく動かなかったハブも復活するかな。
 そうそう、ケーブルの全長は、約39メートルでした。結構あったなぁ。50メートルでも間に合ったわけだけど、ハラハラしたかもしれません。100メートルで正解。あとの60メートルは使うことはあるのかなぁ。必要な方には小分けしましょうか。ぼくの自作でよければコネクターも付けます。

P.S.

マンション内(自室より外)での配線については管理組合等と事前に相談してからにしてください。

February 12, 2006 at 06:38 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (2)

2006.02.10

本を検索できる喜び

紀伊国屋書店には Kino Naviという検索端末が置いてあって、本を探すことができる。在庫の有無と棚番号がわかるのでとても便利。

同じような端末がBook 1st大森店(はい、あるんです大森にも)にもあるが、何と「在庫がわからない」。棚を探したけれども見つからなかったので、印刷された紙をカウンターに持っていったらそこのパソコンをチャチャッと叩いて「在庫ありません」とのこと。一般用のとは別のシステムなんだな。

ぼくにとって「書店の検索システム」がものすごく嬉しいのには理由がある。
・棚で本を探すのは非常に困難
・店員に聞くのがイヤ

前者は「ジャンルが特定しにくい本」で顕著。「料理」とか「Java」なら、探すのは簡単だが『ネジとネジまわしの文化』なんて本は探しようがない。
ブルーバックスとか文庫、新書はその点探しやすい。

後者は別に「店員と話したくない」というわけではないのだが、「書名をはっきり覚えていない時」に、どうにもバツが悪くて聞けないのだ。

「山田×○が、少し前に書いた『構造のナントカ』いう本」などということを店員には言いたくない。それでもそれを理解して探すなりしてれればよいのだが、要領を得ない店員だとイヤな思いをするので決して聞かないことにしている。

自分で検索すると、こうした問題がほとんど解決されるので大変有難いのである。

しかし、問題はある。

1.待たされる
 紀伊国屋は新宿店、新宿南店ともにフロアに2台づつくらい端末(古いな表現が。パソコンというべきか、キオスクというべきか)があるのだが、空いていることは少なく、時には人が並んで待っていることもある。それは仕方のないことなのだが、問題は「操作の遅い人が多い」こと。50音配列のタッチキーボードが使いにくいのは確かだけれども、書名を「コウゾウケイサンニオケルケンショウホウホウ」みないに長く入れて、「見つかりません」となって、やり直したりされるとかなりつらい。
 何種類もの本を探されるのもかなわない。
 最近は入力画面で「携帯電話方式」も選べるようになった。たしかにその方が楽という人は多いだろう。

2.タッチパネルがおかしい
 かつて「タッチが認識されなかった時にもピッと鳴る」という苦情を書いたことがあるが、それは直った。ところが、きのうは「小内一(おないはじめ)」という著書名を入れたつもりなのに「エナア」になっている。タッチパネルと画面が激しくずれていたのだ。銀行ATMでもよくミスタッチするのだが、それは自分の立つ位置が悪くて「視差」のためだった。しかしこれはそういうレベルではなかった。他の人は平気だったのだろうか?ぼくが背が高いから? 

3.実際に書棚に行ってみる
「棚番号」が「31-05」などと書かれているのて、その棚にはせいぜい100冊くらいしかないので探すのはかなり楽。のはずだがそれでも見つからないことがある。「在庫は前日閉店時のもの」なので、今日売れてしまったという可能性はゼロではないが、ベストセラーとか、テレビで話題になったのならともかく、誰かが1年前にブログに書いた記事で知ったマイナーな本を、たまたま他の人も今日買うなどということはそうそうあることではない。
ひとつわかったこどがある。棚の下にある引き出し。棚には出ていなくても、この引き出しの中にはあるということがままあるのである。店員に探してもらうと、そこを開けて見つけてくれることがあるので、この頃は店員の目を盗んで自分で開けて探すこともある。

amazonでやたらに本を買うようになったのは、通販であるということと同じくらい「検索できるから」ということがあると思う。amazonで見つけてからでも、一日も早く手にしたいからと思って紀伊国屋に行くことがあるが、事前にwebで在庫を確認してから行く。webで棚番号もわかるので一直線にたどりつけるし、webで注文して「取り置き」してもらうこともできる。

こうして「決めうち」的な買い方をする一方で「本屋でブラブラして見つけて買う」ことも後を絶たないので、本がたまり続けるのだな。

February 10, 2006 at 08:27 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)

2006.02.05

メガネがくもる

寒い日に、店に入ったり電車に乗ったりすると急にメガネがくもって何も見えなくなるというのはメガネ族はご存じの通り。

VFMI0264 現象としては、
《空気中の水蒸気が、冷たい(露点より低い)レンズに触れて凝結して細かい水滴になる》であることはわかる。

「なぜ、店に入ると急にくもるのか」という疑問にはなんとなく「レンズの温度が低いから」くらいを考えていたが、レンズが冷たいというだけなら外にいる時もくもってもいいじゃないか、温度は変わらないのだから。

してみると「室内の方が湿度が高いから」というのが正解か。温度が高いこと自体では湿度が高い理由にはならないが、室内には人も多いし料理をしていたりして外気より「湿度が高い」のがふつうだから。

湿度さえ高ければ温度が高くなくても結露はするのだが、温度が低いと空気中の水蒸気の絶対量が少ないので結露もしにくい。その点暖かい室内では大量の水蒸気が空気中にあるので結露も激しくなるということで、「温度も湿度も高い」ことがメガねがくもる原因だろう。

例えばこんな↓ところに説明がある。
http://www5.ocn.ne.jp/~sanai/column/g_kumo.html

ところがある日マスクをして出かけた時のこと、ビルに入るとくもるのはいつものことだが、マスクの隙間から上に出てくる息でさらにメガネがくもってしまう。息の中には大量の水蒸気が含まれているからくもるのは当然なのだが、ここでふと気になったのは「なぜ外ではくもらないのか」ということ。

室内の湿気でくもった時と違って、息気は外でも室内でも湿気が高いことは同じはず。それなのになぜ室内ではくまるのに外ではくもらないのか。

多量の水蒸気があたっても周囲の湿度が低いとメガネはくもらないのか。
まわりがどうあろうともメガネが露点より冷たければくもってもよさそうなものなのに。

そんなことを思ってから何日かした朝、マスクをして出かけると、なんと息を吐くたびにメガネがくもるではないか。なんだ「外でもくもる」のか。なぜこれまで気かつかなかったのだろうか。(マスクをかけて出ることが少なかったからである)

そして、メガネのくもりは数秒ですーっと消えていく。また息を吐くとくもる。そうか、まわりの湿度が低いからくもり(水滴)は早く消える(蒸発する)のか。

もうひとつ思いだしたこと。メガネがなくても「吐く息が白い」というのは誰もが経験すること。十分寒ければ空気中でも息の中の水蒸気は凝結して水滴になるのだった。となると、息がメガネに達する前に水滴になってしまった結果、メガネがくもらないということもあるのかもしれない。

A「湿度が低いからすぐに水滴が蒸発する」
B「寒いから息の中の水蒸気が凝結する」

のふたつは矛盾することを言っていないか? 蒸発しやすいと言ったり凝結するといったり。

「空気は乾いている(湿度は低い)」から、蒸発しやすいが、吐いた息は湿度100%近いので寒い空気やメガネで凝結する。うん、矛盾はないな。

◆あとで考えること

・「ハーッ」と息を吹きかけるとガラスはくもるのに、同じ温度の紙や木はどうしてくもらないのだろう
・メガネを「くもらなくする方法」

February 5, 2006 at 08:31 PM in 科学 | | Comments (2)

2006.02.03

「代々木 今半」でしゃぶしゃぶ

この日記には珍らしく、ちょっとぜいたくな食報告。

妻とふたりで外食ということになった。ジンギスカンに行こうか、と言っていたのだが「ゆっくりしたい」と思案した結果、前から行きたかった「代々木 今半」でしゃぶしゃぶを食べることにした。

「今半」といえば、しゃぶしゃぶ、すき焼きでよく名前を聞くのが「人形町 今半」新宿サザンテラスなどあちこちにあるが、ここ「代々木 今半」はちょっと異色。「牛タンしゃぶしゃぶ」が珍らしい、とテレビで紹介されていたのを見たら、家のすぐ近所とわかって一度行こうとしたら予約とれずに、新宿の今半に行った過去がある。

メニューの先頭に「牛タン」があるので、迷わず「牛タン 2人前」と言ったら、いきなり主人に「2つは多すぎます」と言われた。そうか、2種類とって分ければいいのか。豚、ラムもあるが、やっぱり「牛」。3段階の真ん中を選ぶ。

前菜は、牛タタキと舞茸。「他の店は前菜多すぎて、肉が来たころにはイヤになっちゃうでしょ」。

肉が運ばれてくると主人が食べ方を説明してくれる。2~3回しゃぶしゃぶさせて湯切りして器にとった後、豆苗(えんどう豆の若芽)を湯にくぐらせて肉に載せたところに「オリジナルの塩」を8種から選んでたっぷりかけて食べる。うーんおいしい(以降「おいしい」としか表現できないけどご容赦ください)肉は16枚あったので2人で8種類の塩を全部試した。
「前菜みたいなものです」とのこと。

次は牛。大きなのが5枚。タレは、ゴマとポン酢だが、ゴマだれが自慢。「甘くないから、ゴマ嫌いの人も好きになります、と。たしかに、ぼくもたいていゴマが余る。隠し味にトウバンジャンをちょっと入れてくれて、よく混ぜたところをなめてみると確かにおいしい。
肉の食べ方もちょっと変わっている。クルクルと巻いてから湯に入れる。「中まで熱が通りすぎないように」だそうだ。こうすると食べやすくもある。

野菜がまたまた良い。ネギと豆腐と人参だけ先に入れて、あとはひとつづつしゃぶしゃぶしていただく。肉に負けずに野菜も楽しめる。

この店の珍らしい特徴が「肉のおかわりを少量単位でできる」こと。牛は1枚づつ、豚は50g(3枚)毎。というわけで豚を50g注文。これもまたいいんだな。あらためて牛と豚の違いを楽しむ。

最後はラーメン。ごまだれまたは、塩スープに「つけ緬」風にして食べる。ごまだれにトウバンジャンを多めに入れればタンタンメン風。

デザートは、自家製イチゴアイスクリームとコーヒー。

主人がよくしゃべる。ほくも妻もこういうタイプは好き。代々木八幡に住んでいるということで、子どもの学校の話などが身近でついつい話し込む。ラーメンの途中で話が長くなったので、のびたのはちょっと残念。

近所にいい店があると「トクした」気になるのがわが家の常。食べ始めた直後に「もう一度来よう」と決めた。

牛タン、牛(真ん中のクラス)、ビール(モルツプレミアム)×2,天狗舞(2合)で1万7000円ほど。カードは使えません。

紹介ページ(あ、ライブドアだ。消えませんように)
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/12644.html

February 3, 2006 at 11:16 PM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (5)

おでこで測る体温計「サーモフォーカス」への期待と不安

「体に触れずに測る体温計」が発売になった。
その名は「サーモフォーカス」 おでこ向けて(でも触れずに)測る。
↓↓ 販売元の発表資料
http://www.atengineer.com/prsrls.nsf/prs/D6F53A21B52B54E649257106001D43EC

原理は(ぼくの周辺では)おなじみの「赤外線放射温度計」。
同じ原理で「耳の中」を測るものはすでに普及しているが、今度は
・触れずに
・瞬時に
測るというもの。

値段は2.5万円!

放射温度計で「遊んだことのある」方ならおわかりのように、体の表面の温度は体温とは違う。そこで、サーモフォーカスは測定した温度を元に(通常の方法で測った)体温に換算して表示してくれる。

しかし、おでこの温度は周囲の温度に応じて激しく変わるのではないだろうか?
お肌の具合は人によっても違うけど、大丈夫なのだろうか?
それで「精度±0.2度」をどうやって実現するのだろうか?

などなどの疑問が湧く。

販売元の資料ではよくわからないので製造元(イタリア?)のwebを見てきた。

http://www.tecnimed.it/thermofocus_e.html

測定の理屈はぼくの持っている4000円の温度計と同じ。
おでこの温度は口内などの体温よりは低いので補正して表示する。

ということです。「補正」といっても個々人の違いを認識するわけではないので、単に一定の値を足すかかけるかするだけだろう。

補正によって「ふつうに測る体温」と同じような値が表示されるわけだが、その値と「ふつうの温度計で測った値との差」は、0.5 - 0.6度かそれ以上になることもあるとのこと。だから、サーモフォーカスで日頃から「平温」を測っておいて、それとの違いを見るとよい。

というわけで「精度が±0.2度」というのは、「他の方法で測った体温」と比べてではなく、この温度計で「同じものを測った値」がこの精度内に入るということだろう。(よく考えてみればそれも当然か)

実際には、検定用の標準温度計と「補正前の測定値」との間の誤差だろうと推測。

医者に薦めているようだが、入院患者のように毎日何度も測る場合には威力を発揮しそうですが、外来患者を一回だけ測る時には「サーモフォーカスでの平温」がわからないので要注意ではないだろうか。

さて、文句ばかり書いたが、この製品はすばらしいヒントをくれた。

「ぼくが持ち歩いている温度計でも体温を測れるのではないか」

「自動補正」はしてくれないが、平温との対応表を作っておけばいい。

これまでも測ったことはあったのだが、「顔面の温度は変化が激しい」という点に気をとられて〈おでこで体温を正確に測ろう〉という発想にならなかった。仕様上の精度は 0.2度よりずっと悪くて「2%または2度、どちらか大きい方」というヒドイものだが、経験的には、同じものを測って大きな差がでることはないので十分実用になりそうである。

ちなみに今のぼくのおでこの温度は 34.7~34.9℃。(2機種とも)
何日か測り続けて「おでこ平温」を調べてみるか。

・・今測ると何と32度前後。さっきまで廊下に出てカッムを洗ったり、トイレに行ったりして冷えたのだろうか。手で触ってもあきらかにさっき(34.7度)よりも冷たい。しかし、体温が下がったとは思えない(測ってないけど)

・・1時間後 まだ32度くらい。うっすら汗ばんでいて手でさわっても冷たいことがわかる。
・・数時間後 34度くらい。
・・しばらくして 34.8度になった

というわけで、「でこ温」は極めて不安定である。汗はふいてから測るとしても、平気で温度は2~3度変わる。
さあ、サーモフォーカスはどうやってこの問題を解決したのだろうか。それとも解決していないのか。

大好きな放射温度計の応用製品なので、応援したいが、とっても不安。

P.S.

製造元のイタリアのTECNIMEDという会社、サーモフォーカスはいいとして、他の製品が「ピエゾ電気ショックで蚊に刺されたかゆみを消す機械」なんてものを売っている。その親玉みたいな機械はヘビに噛まれた時に使えるというし。

February 3, 2006 at 09:56 PM in 科学 | | Comments (0)

2006.02.02

C-NETのブログに中島聡さんが連載

先日「最近よく見るブログ」として紹介したsatoshiさんこと中島聡さんが、C-NETでブログの連載を始めました。

初めて写真を拝見しましたが、どこでもお会いしたことはない方でした。
(ふつうはそうです)

C-NETの連載を引き受けることになった経緯というか言い訳は自分のブログに書いています。

C-NETのこのコーナーには、前に「はてな」の社長の近藤さんが書いていて、なかなか面白かったのですが、中島さんは「はてな」のファンだそうなので、そのあたりのつながりがあったのかもしれません。

ぼくは自らトラックバックを受付けない設定にしていて、トラックバックというものの価値をあまり理解していないのですが、C-NETのブログはコメントは受け付けずにトラックバックだけ受け付けているので、設定してみました。

February 2, 2006 at 11:09 AM in 日記・コラム・つぶやき | | Comments (0)