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2006.11.23

『水からの伝言』ウォッチング

田崎さんの《「水からの伝言」を信じないでください》の「Googleで検索されない」という事態はどうやら解消したようで、無事に当然のことながらトップに踊り出たようです。

ただ《「水からの伝言」を信じないでください》で検索する人など、関係者以外にはいないので、やっぱり本家の《水からの伝言》の検索結果が気になる。批判ページは上位に来るのだろうか…と思ってやってみました。2006-11-23  22:30現在

1位.元祖
2位.文化・「水からの伝言」にみるにせ科学
「市民メディア・インターネット新聞」というサイトに山田ともみさんという人が書いた記事。(2005/10/25)
3位.「TOSSランド」(教育技術法則化運動)へのコメント
ご存じ天羽優子さんの「水商売ウォッチング」(2003/2/3)
4位.世界一の誤解   やっかいな「水からの伝言」
これまたご存じ、安井さんの「市民のための環境学ガイド」(2005/11/20)
5位.愛と感謝、水からの伝言
6位.「水からの伝言」関連リンク集-選定版
ハンドルネーム:No.4560さんによるリンク集(随時更新)
7位.nise kagaku
大阪大学の菊池誠さんが《某小学校の先生方と議論するにあたって配布したレジュメ》(2005/11/28)
8位.水からの伝言 - Wikipedia   
ウィキペディアにも詳しく書かれています。
9位.「水からの伝言」を信じないでください    
田崎晴明さんによる、今いちばんホットな批判情報集大成(2006/11/9)
10位.Amazon.co.jp: 水からの伝言―世界初!!水の氷結結晶写真集 (Vol.2): 本 ...

「賞賛ページ」は1,5,10位だけでした。
日付を見てみると、天羽さんが言い始めてからもう3年半たっていることがわかります。
できたばかりの田崎さんのページも9位と健闘。ウィキペディアがキチンと書かれているのも大きい。
6位の「関連リンク集」は、批判サイトといいわけではなく、賛同派ページもある中立を保ったリンク集ですが、批判情報を徹底的に集めています。
11位以下も批判サイトが続きます。

1年前はどうだったのだろう…。
たった今を知りたい人は、ここをクリック。

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2006.11.14

『水からの伝言』を信じないでください  ページへのリンクはじめました

ぼくの周辺では、それなりに知られてきた「水に声をかけると結晶の形が変わる」ということを中心にした本に『水からの伝言』というのがあります。
「ニセ科学批判」の最大ターゲットになっているのですが、このほどこの本に特化したページができました。

Mizu

「水からの伝言」を信じないでください
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

作ったのは学習院大学の物理の先生の田崎晴明さん。理論物理学の学者です。

予想以上に反響が大きくて、あちこちのブログで取り上げられています。大半は賛同の声。「反論」はあるのかもしれないけど目立っていません。(「反論統合サイト」みたいなのがあるので、近々そこにはでるでしょうが)

いつも悩ましいのが ,
「ニセ科学批判(のやり方)批判」。

批判される側との議論は、(議論にならないことも多いけど)それなりに意味があるのだけど、「自分も批判すべきだと思うけれども、そんなやり方では生ぬるい」というような話につきあうのは大変そうです。以前にkikulogの菊池誠さんが苦労されていました。

批判のしかたにはいろいろあろうかと思うので、気に入らない人もいるかもしれないけど、なんか異和感があります。うまく説明できないけど。

ところで、

水からの伝言 を信じないでください

をGoogleで探すと、山ほど見つかるのだけどなぜか、本家のページが
でてきません。(2006-11-14 朝現在)
検索文字列にURLを入れても出てこないので、かなり気になるのだけど、速断は避けておこう。

というわけで、リンクをひとつ増やしました。

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2006.11.04

「おでこ体温計」サーモフォーカス、再び

科学の本の執筆にかかわっていて(おー、なんだかカッコいい)、締切間際であせっているのだけれども、きのう耳式体温計のことを書いている時そういえば、と「おでこで測る体温計」のことを思い出した。今年の2月に、おでこで測る体温計「サーモフォーカス」への期待と不安、というのを書いたのだけど、今でも本当にこれでちゃんと体温が測れるのかどうかが気になる。

さて、一夜明けた今朝、テレビで「ベリーベリーサタデー」という番組を見ていたらなんとこの「サーモフォーカス」がでているのにビックリ。

自走式カン切り(こっちの方が面白いかも)などと一緒に「ちょっと変わった便利グッズ」的なものとして紹介されている。

司会の藤井隆(←結構好きです)が、早速、鈴木杏樹のおでこに当てて測ることに。

「これ、難しいんですよ。2つ出ている遠赤外線が1つになるようにしないと」といっているので、何事かと思ったら、狙いをつけるための赤い光のことだった。決められた距離にするために2本の光が交じわったところでボタンを押すということらしい。「遠赤外線いうなー」と言いたいが、そんなことを気にしていると嫌われる。

肝心の測定結果は 37.3℃。次に藤井隆を測ると 37.2℃。やや高めだけど何ともいえない。続いて黒谷友香(高田純次だったかな、違ったらゴメン)でやってみたら、(よく聞こえなかったけど)38℃くらいだった。うーんこれでいいのか。

藤井が「これは体温だけでなく気温も測れるので、違う方のボタンを押したのかも」とフォローしていた。

前の記事に書いたのだけど、おでこをぼくの赤外線放射温度計で測ると、ちょっとした状況の変化で大きく違う値がでてしまう。おでこの温度と体温の対応のデータから換算する、といっても安定しないものは換算のしようがない。

今のところ考えられるのは、ぼくの(安い)温度計では変動する値が、サーモフォーカスではそうならないような仕組みがある、ということなのだけれども、おでこから発せられる赤外線は同じものだから、いったい何ができるのか。

理屈はともかく、ちゃんと測れればそれでいいので、試してみたいのだが、2万6250円もするからなぁ。うーむ。

こうやって懐擬的な記事を書いておけば、そのうち販売元から「ほら、ちゃんと測れますよ」とか言ってこないか期待しているのだが。

ちなみに今日(2006-11-04)Googleで
おでこ 体温計
で検索すると、ぼくの以前の記事がトップに来ます。(2番目がスラッシュドットジャパン)

ふと気になって
「体温計 おでこ」
の順にしたら、
スラッシュドットジャパンがトップで、ぼくは3位に後退しました、残念。
ふつうはこっちの順で引くか。

そんなわけで、もしサーモフォーカスを使ったことのある方がいらっしゃったら、どんな具合か教えてください。

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