病院を「受診する」について
「病院を受診する」という表現があることを今日まで知らなかった。
「受診する」という言い方自体、日常ではあまり使わないのではないかと思うが、強いてあげれば、
「内科で受診する」
のように「で」を使うものかと思っていたが、Google的には、「を受診する」の方が1桁多い。
『明鏡国語辞典』には、
成人病検査を受診する
という例文があった。そう、これはよくわかる。
『新明解』には例文がなくて「診察を受けること」としか書いていない。『広辞苑第5版』も同じようなもの。
Googleで
"病院を受診する" を検索すると、約36000件
"病院で受診する" を検索すると、約900件
ただし「を」の方は、ほとんどか病院などの医療関係のページ。
業界用語みたいなものなら、一般人には思いもよらない表現があるものだが、なんだこの中途半端さは。
みなさん「病院を受診する」って言いますか。
July 18, 2007 at 11:04 PM in 日記・コラム・つぶやき | Permalink
Comments
「病院を受診する」も「病院で受診する」も、私はあまり言わないですね。自分が病院へ出かけてお医者さんに診察してもらうときは、簡単に「病院{に|へ}行く」または「通院する」と言います。
「受診する」という言葉は、自分が自発的にする行為に終止形は使わないかも…
たとえば、「内科を受診される方は…」という案内は病院内に沢山あるとおもいます。もしくは自分の行為を言うなら、「内科を受診した」という過去形でなら使うかも。このときは「を」を使いますね。
気になるので、もうちょっと考えてみます。
「を」の前に来る言葉は動詞(用言)で説明された行為の対象や目的をさす言葉ですよね。「で」の方は、行為をする場所が前に来ますよね。
病院「を」受診するのは、(1)病院側から見た患者で、(2)内科・外科・その他諸々の診療科をひっくるめた総体を病院といっているように思える(あるいは適当な言葉がない)、ので、その辺が「病院」という言葉が目的語化しているように見える原因ではなかろうか、と愚考する次第です。
この奇妙な感じは「病院側が患者に対する説明」を前提とした言い方だからなんでしょうか…?
一方、病院というのは大抵大きな建物でランドマークになるような場所だから、「病院で」といった場合は、その所在地を意識しているのでしょうね。これは良くある使い方だと思いますが…
行為の主体が隠れてしまう日本語のありがちな構文なので「?」が多く、前提ありありな文章で文脈依存なところが、中途半端さを生じているのかも、と考えてしまいました。
もっとも、私もいろいろ書き散らかしているので、そうは言いつつも、きっと文脈依存な主語不明の文章をあちこちで書いていると思います(苦笑)
Posted by: sio | Jul 22, 2007 11:13:53 PM
助詞の怪しい使い方はよくあると思いますが、「病院を受診する」はちょっと異質ですね。
「内科を受診する」がアリなら、病院も似たようなものですが、内科もヘンですね。ヘンだけど言うことはありそう。「病院を」は決して言わないと思う。
Posted by: のぶ | Jul 25, 2007 11:09:14 PM
初めて書き込ませていただきます。
いずれも間違いですが、医療者が完全に誤用しているから検索にそれだけひっかかるのです。
上記の通り、「誰の視点か?」によるのです。
よって、患者さんが主語の場合、「病院に受診する」のであって、「病院を受診する」のではありません。
Posted by: なお | Sep 17, 2009 11:33:49 AM
なおさん、コメントありがとうございました。
「病院〈に〉受診する」は、ぼくには耳なれない表現ですが、sioさんのコメントにもあるとおり、そもそも一般人は「病院に行く」「医者にかかる」くらいしか言いませんものね。
Posted by: のぶ | Sep 17, 2009 2:28:49 PM