湿度と戦う
この仕事部屋ではエアコン無しで乗り切ると決めている。
窓を開けて、(時には玄関のドアも開けて)扇風機を回し続けてまあ何とかなっている。
しかし、プリンター問題以来「湿度」が気になるので除湿機を動かしてみた。母屋で洗濯物の乾燥に使っていたもの。
除湿機の表示によると湿度は48~50%。壁にある湿度計も同じようなところを指している。温度は35℃。それでも案外平気なのは、湿度のせいなのだろう。汗は少しにじみでるけれども、耐えられないほどではない。エアコンのない頃の東京の夏といったところか。実際そのとおりなのだが、除湿機がないとそうならないとすれば、困ったものだ。
湿度についてはいろいろと書きたいことがあるのだけど、とりあえず今日は「人は、どうやって湿度を感じるか」ということ。
ジメジメした気候の時に「どんよりとして空気が重い」なんていうことがある。物のたとえなので真に受けるのもなんだが、「湿気を多く含む空気」は、そうでない空気よりも実際には「軽い」。空気の分子量が約28.8なのに対して、水(水蒸気)は 1×2+16=18なのだ。
が、問題はそんなことではない。空気の比重が少々かわったところでそんなものが体感できるわけではない。(まわりの気体が全部水蒸気になるわけではなくて、湿度が高いといっても水蒸気の量はほんのわずか)
われわれが「ああ湿っているな」と感じるのは、体表面の水分(たいていは汗だろう)の「乾きやすさ」の違いだろう。湿度が低ければ乾きやすいので汗が蒸発する。その時の潜熱(蒸発熱)を体から受け取るので体表面の温度が下がる。湿度が高くて蒸発しにくくなると、この効果が減るので「蒸し熱く」感じる。ということだろうと思っている。誰にも確認したことないけど。
部屋の中の物が湿気を吸って、それを触って「湿気を感じる」こともあるかもしれない。はだしで歩いていると床の湿気を感じるような気がすることがあるのだが、もしかするとこれも「足の裏表面の蒸発熱」の違いを感じているのかもしれない。要確認。
August 6, 2007 at 11:55 AM in 科学 | Permalink
Comments
佐藤信彦です。
初めまして。以前どこかの翻訳関係MLでこちらのブログの存在を知り、僕好みの話題が多いことと、反トンデモ?という考え方がつぼにはまり、ときどき覗いていました。「のぶさん」なんですね。僕も「のぶさん」と呼ばれることが多いから、少しやりにくい:-)
さて、本題の湿度についてです。「床の湿気を感じるような気がする。……足の裏表面の蒸発熱……」とのことですが、床の場合はもっと機械的な理由で湿気の高低が分かると思います。
板張り床をクイックル・ワイパーで拭き掃除すると、日によって拭く際の抵抗がまったく異なります。じめじめした日はスムーズに拭くことができず、からっとした日は見事に滑るといった具合です。湿度が高いと床の木が水分を吸収し、膨張して木目?が粗くなるから抵抗が増えるのではないか、と考えています。
多少の塗装した程度の木は湿度(もしかしたら、空気中の水分量?)から受ける影響が大きいようですね。湿気の多い日は、例えば「玄関の戸が膨らみ、開閉しにくくなる」「ギターのネックが伸びるのか、音程が高くなる」という現象を体験します。
素人考えですが、参考になりますでしょうか。
Posted by: 佐藤信彦 | Aug 23, 2007 5:33:37 PM