嫉妬、羨望、憧憬
嫉妬、羨望、憧憬(正読は「しょうけい」だそうです)はそれぞれ、
ねたむ、うらやむ、あこがれる、ということで、違うようだけど、紙一重のところもある。
人によって違うかもしれないけど、「嫉妬」は格好のいいものではないので、表立って「私は~に嫉妬している」と言う人は少ないだろう。「あこがれる」のは、ポジティブな行為なので問題になることはない。中間の「羨望」「うらやむ」がなかなか微妙なところ。
欲しくても手に入らないものを、誰かが持っているときに「うらやましい」と思うかどうか。「いいですねぇ」「うやらましいわ」などと口にすること は多いけれでも、どこまで本気かはわからない。この手の「モノ」に関しては、「羨望」と「嫉妬」を行き来することがありそうだけど、「憧憬」と重なること はなさそうだ。
その点「才能」に対して、どの3つにでも発展しうる。
アイドルに「憧れた」歌手志望者は、次に「羨ましい」と感じ、ときには「妬む」ことになるかもしれない。
自分の話をすると、本格的に「嫉妬」を感じたことは記憶にない。「憧れた」ことはもちろんあるし、今もある。で、「うらやましい」なのだが、子ど もの頃はもちろんあったと思うが、およそ感じることがない。そんなことを言うと「オマエは恵まれているからだ」と嫌われそうだけど仕方がない。じっさい 「自分は恵まれた状態にある」と思っているし。
で、今日の本題はこれから。といっても短かい。
超売れっ子の翻訳家の山形浩生という人。筆が立つし、知識は豊富で、仕事が(たぶん)早い。同業の端くれとして「あこがれ」があるのはもちろんだ
し、嫉妬するのはオッサンが野球でイチローに嫉妬するようなものなのであり得ないけど、今日初めてほんの少し「うらやましい」と感じてしまった。 悪いこ
とではないと思うけど。
June 30, 2008 at 11:20 AM in 日記・コラム・つぶやき | Permalink
Comments
jealous、envy は、わりと使いやすい語であるようには思いますね(^^)。
Posted by: とり | Jul 1, 2008 9:02:19 AM
> jealous、envy
英語では羨望と嫉妬の区別があいまいなのでは、と疑っております。
日本語でもそうなのかもしれないけど、少なくとも、
「うらやましいなぁ」とは言っても、
「ねたんじゃうよ」とは言わないでしょう。
Posted by: のぶ | Jul 1, 2008 9:08:50 AM
「うらやましいですー」なんて、言葉にできるときは8分目のうらやましさですねん。
100%本気でうらやましいと思ったら言葉になりま千年。(^^)
これはあまたある料理関係番組で、レポーターがしばらくしてから「あ、これはおいしいです!」なんて言っているのを聞くと、いつも思います。
人間ホントにおいしいものを食べたら、言葉なんぞ吐く間もあらばこそ、懸命に頬張るのみですからね。
Posted by: 塾長 | Jul 4, 2008 11:17:29 AM
> 100%本気でうらやましいと思ったら言葉になりま千年。
ウンチクでも爆竹でもなく含蓄のあるおことばありがとうございます。
料理レポーターがしばらく無言になるのって、そっちもあるのか。すぐに「おいしい」と言わないのは、おいしくないのだと思ってました。プロの場合は「どんな気の利いた(風な)表現にしようか」と迷っている可能性もありますが。
妻はぼくが口に入れた瞬間に「おいしい?」と聞くので、ぼくは怒ります。
Posted by: のぶ | Jul 4, 2008 11:23:28 AM
>妻はぼくが口に入れた瞬間に「おいしい?」と聞くので、ぼくは怒ります。
お二人の人間関係改善のためにも、ここは一つ、手順を変えてみることをお勧めします。
すなわち、口に入れる前に「おいしい!」と言ってから頬張る、、、、(^^;)
そう言えば、他界した父と食卓についていると、他界した母が料理を並べる、必ず男二人がクレームをつける「何故、箸を最初に持ってこんのかー。」
毎回毎回毎回毎回これがウン十年間繰り返されたのですなあ。
ありゃあ、絶対確信犯だったなーと思われます。
ほな!
Posted by: 塾長 | Jul 4, 2008 5:06:45 PM