« 『The Drunkard's Walk: How Randomness Rules Our Lives』 | Main | 『Subject to Change』増刷決定、レビューご紹介 »

2008.11.28

『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』(筑摩書房)

『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』 水村美苗

話題の書を出遅れて読むのはついついためらってしまうのだけど、今回は勇気を出して読んでみました(実は大して出遅れていなかった)。

非常によかった。

友人のブログに、「日本語を書く人、そして日本語を教育する人すべてに読んで欲しい内容だと思いました。」と書いてあるのをみて、内容の紹介はあえて読まずに買いました。Amazonから「出荷が遅れる」旨のメールが来たくらいだから、人気があるのでしょう(結局すぐ来たのですが)。

内容は、よく理解できたし人にも伝えたい気持ちでいっぱいなのですが、要約するのはぼくには荷が重いので、上記のブログや、梅田望夫さんの日記、などを見てください。

インターネットによって「英語」が世界の「普遍語」として決定的なものになった、ことを受けて、日本人が世界に互していくためには、「英語で議論できる人」が必要だというのですが、そこで、

「中途半端な国民総バイリンガル化を求めるより、少数精鋭の二重言語者を育て、翻訳出版の伝統を維持する。作文を書かせるより、古典をたっぷり読ませる 教育を積む。」

という「エリート育成」を推奨しているところがいいですね。

正直なところ、「誰が読んでも面白い」かどうかはわかりませんが、ぼくは英語を日本語にする仕事をしていて、この仕事をするようになってから、以前にもまして「日本語を勉強するようになった」ので、特に面白かったのでしょう。

ネットを見ると、やや暴走気味かと思うような紹介記事があるけど、そう書きたくなる気持ちはよくわかります。

 

November 28, 2008 at 04:52 PM in 書籍・雑誌 |

Comments

Post a comment