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2009.05.07

山岡洋一『英単語のあぶない常識』 《IN FACTは「実際に」か》

英単語のあぶない常識
―翻訳名人は訳語をこう決める
(ちくま新書) (新書)
山岡 洋一 (著)

3年前に買って読んだ本なのだけれども、著者の山岡さんがウェブで発行している『翻訳通信』のサイトを見ていて、思い出して手に取った。すると、当時読んだとき、内容が全く頭に入っていなかったことがわかった。

見出しを見ているだけで「ドキッ」とする。

AS WELL ASは「~と同様に」か
BYは「~までに」か
CLAIMは「クレーム」か
「コンテンツ」はCONTENTSか
DEBTは「借金」か
DEFINEは「定義する」か
DO NOT HELPは「助けない」か
EVENTは「イベント」か
EXPECTは「期待する」か
EXPERIENCEは「経験」か
「グローバル・スタンダードはGLOBAL STANDARDか
HEは「彼か」
HEADは「頭」か
HISTORICALは「歴史的」か
IMPROVEは「改善する」か
INCLUDEは「含む」か
INDEEDは「実際」か
IN FACTは「実際に」か
「IT」はITか
NAIVEは「ナイーブ」か
OFTENは「しばしば」か
PERIODICALLYは「定期的に」か
RATHER THANは「~よりむしろ」か
REALLYは「本当に」か
REGULARLYは「定期的に」か
SEVERALは「数個」か
SHAREは「分かち合う」か
SIMPLYは「単純に」か
STEADILYは「着実に」か
THE LAST YEARは「前年」か
THE NEXT YEARは「翌年」か
TRADITIONALは「伝統的に」か
YOUは「あなた」か

抜粋しようかと思ったのだが、「座右の銘」にするために書き写すことにしたので、全部載せてみた。

中には「そのくらいは知ってます」というのも、ないわけではないが、知っているかと思っていても「そこまでは知らなかった」というが多い。

traditional mediaを「伝統的メディア」と訳すのは抵抗を感じるものの、ついついやってしまう。この本によると、66の用例を分類した結果、こうなったそうだ。

違和感のない訳語 用例数 比率
「伝統的」 7 10%
「従来の」 25 37%
その他 34 53%

「伝統的」でも「従来の」でもなく、「以前の」「一般的」「通常の」「常識的」「標準的」に近い意味をもったものがかなり多い

とのこと。

言われてみればその通りなんだけど、ついつい「traditional=伝統」に引っぱられてしまうのだ。

May 7, 2009 at 10:04 PM in 書籍・雑誌 |

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