« April 2009 | Main | June 2009 »

2009.05.22

インフルエンザ対策で握手中止、日米

先日TechCrunchにこんな記事が載った。

握手は野蛮で不潔な風習だ―もうきっぱり止めよう!』

『革命始まる:OpenCandyの取締役会では誰も握手をしなかった

TechCrunch主宰のマイケル・アーリントンが上の記事を書いたところ、おそらくそれに賛同した誰かが会社の取役会で早速実践して、そのことをTwitterに流したという話。

笑い話みたいだったのだが、今朝(5/22)の東京新聞を見てびっくり。

公明が都議選で握手自粛 新型インフル感染防止で

2009年5月22日 11時51分

 公明党東京都本部は22日までに、7月の都議選の立候補予定者に集会で支持者との握手を自粛するよう通知した。新型インフルエンザの感染防止のためという。

 都議選の候補者は、講演会を開くなど活動しているが、接触による感染の不安を抱かせないため、握手を自粛することに決めたという。

 公明都議の石井義修副議長は「長く議員をやっているが、選挙で握手を自粛するのは初めて。握手は気持ちを伝える手段として大事だが、支持者の皆さんは理解してくれると思う」と話している。

日本ではアメリカ人ほど握手をしないけど、たしかに選挙ではやるよね。ちなみに自民党は同調する予定はないらしい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.05.10

第2回「日垣塾」

日垣隆さん主催の「日垣塾第2回」に行ってきた。

テーマ1:北朝鮮とは何者か(テポドンは日本の何を刺激したのか)
テーマ2:勝間和代現象を読み解く

今でこそ、ミサイル発射の瞬間にまでこだわる世論だが、2002年9月17日の小泉訪朝までは、この国に関心を寄せる人は殆どいなくて、世論などなかった、という話。そういえばそうかもしれない。

当時TBSラジオの「サイエンス・サイトーク」の公開収録の後、日垣さんがそこにいた聴衆何人かを集めて「どうしてもお伝えしたいことがある」と言って、蓮池薫さんの兄、透さんに頼まれて取材に行ったという話をしたことがある。正確な日付は覚えていないけれども、小泉訪朝以前のことだったことはたしか。そのあと起きることを予感して話をしたのかどうかはわからない(きのう聞けばよかった)。

1991年に万景峰号に乗って北朝鮮に行ってきた話はかなり面白かった。

2番目の「勝間和代現象」の方は、面白いには面白かったけど、雑談的で何を主張したかったのかが今ひとつ見えなかった。

始めに会場の「勝間本を全部読んだ人」に、「どういう話になると思いますか。愛でるか貶すか」と聞いたところ、「皮肉りつつも愛でる」という予想。

結果は・・・、うーん、あれは貶していたのかなぁ。少なくとも愛でているようには見えなかった。勝間本の表紙の本人写真が巨大化してきたとか言ってたし。

勝間さんが、何かのための三大能力を
・体力
・英語力
・金融知識
としていることに対して「体力」以外には賛成しかねるとの意見。英語も金融知識もあるに越したことはないが、「三大」に入れるほどか、と。

でも「三大なんとか」って、ことばの遊びのようなもので、実用的なものじゃないと思うからね。

そうそう、日垣さんは「この3つとも勝間さんが得意としていて、かつそれを生かして成功しているわけで、それを『三大能力』とか言っちゃうのはちょっと恥かしい」とも言っていた。

やっかんでいるとは全く思わないけど、「この人気をみると、ひとこと言わずにはおれなかった」ということだったのかな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

『春の予感』 尾崎亜美、南沙織

尾崎亜美の最新アルバム「ReBORN」購入。
30年近く前と同じ曲を歌い直しているので、iTunesで「聞きくらべプレイリスト」を作って交交互に聞くと、殆ど同じように聞こえるのもあれば全然違うのもある。

『春の予感』がやたら気に入って何度も聞いているのだが、GoogleでみたらYouTubeに南沙織が歌っているのがあった。静止画像だけなのだけど、これがまた「美しい」。『17才』でデビューした頃は「色黒少女」だったのになぁ。今でも篠山夫人なのかな。

息子(26)が尾崎亜美を聞いて「松田聖子?」と聞く。たしかに似た雰囲気の曲が多いかもしれない。と思ったら、『天使のウィンク』と『ボーイの季節』は松田聖子のために書いた曲だった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.05.07

山岡洋一『英単語のあぶない常識』 《IN FACTは「実際に」か》

英単語のあぶない常識
―翻訳名人は訳語をこう決める
(ちくま新書) (新書)
山岡 洋一 (著)

3年前に買って読んだ本なのだけれども、著者の山岡さんがウェブで発行している『翻訳通信』のサイトを見ていて、思い出して手に取った。すると、当時読んだとき、内容が全く頭に入っていなかったことがわかった。

見出しを見ているだけで「ドキッ」とする。

AS WELL ASは「~と同様に」か
BYは「~までに」か
CLAIMは「クレーム」か
「コンテンツ」はCONTENTSか
DEBTは「借金」か
DEFINEは「定義する」か
DO NOT HELPは「助けない」か
EVENTは「イベント」か
EXPECTは「期待する」か
EXPERIENCEは「経験」か
「グローバル・スタンダードはGLOBAL STANDARDか
HEは「彼か」
HEADは「頭」か
HISTORICALは「歴史的」か
IMPROVEは「改善する」か
INCLUDEは「含む」か
INDEEDは「実際」か
IN FACTは「実際に」か
「IT」はITか
NAIVEは「ナイーブ」か
OFTENは「しばしば」か
PERIODICALLYは「定期的に」か
RATHER THANは「~よりむしろ」か
REALLYは「本当に」か
REGULARLYは「定期的に」か
SEVERALは「数個」か
SHAREは「分かち合う」か
SIMPLYは「単純に」か
STEADILYは「着実に」か
THE LAST YEARは「前年」か
THE NEXT YEARは「翌年」か
TRADITIONALは「伝統的に」か
YOUは「あなた」か

抜粋しようかと思ったのだが、「座右の銘」にするために書き写すことにしたので、全部載せてみた。

中には「そのくらいは知ってます」というのも、ないわけではないが、知っているかと思っていても「そこまでは知らなかった」というが多い。

traditional mediaを「伝統的メディア」と訳すのは抵抗を感じるものの、ついついやってしまう。この本によると、66の用例を分類した結果、こうなったそうだ。

違和感のない訳語 用例数 比率
「伝統的」 7 10%
「従来の」 25 37%
その他 34 53%

「伝統的」でも「従来の」でもなく、「以前の」「一般的」「通常の」「常識的」「標準的」に近い意味をもったものがかなり多い

とのこと。

言われてみればその通りなんだけど、ついつい「traditional=伝統」に引っぱられてしまうのだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« April 2009 | Main | June 2009 »