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2009.12.27

ワークショップ参加と、感動の出会い

大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)というところが開催した、「子どもは授業から何を学んでいるの?」というワークショップに行ってきました。

CoREFの長である三宅なほみさんは、認知科学者で、それまで中京大学で教えていましたが、この機構のために1年前から東大に来ています。そして、この三宅さんは、私にとって恩人ともいうべき人なのです。

10年くらい前に、当時勤めていた会社の社内教育のプログラムの中に「認知科学入門」的なものがあって、その講師の一人が三宅さんでした。きのうもやった「協調学習」の実践をはじめ、認知科学の面白さをいろいろと教えていただきました。ギロビッチの『人間この信じやすきもの』を教えてもらった(抜粋を教材に使っていた)のもこの時で、それ後のバイブル的な本になっています。

何回かの講座が終った後にメールをいただき、「大学で読書会をやるので来ないか」とのこと。Donald Normanの"The Invisible Computer"という本で、それまでにもNormanの本は大好きだったので、講義の感想文にちらっと書いたのがきっかけで、そのことを先生が知って呼んでくださったのだと思います。実は、三宅なほみさんと、ご主人の芳雄さんは共に、かつてNormanの下で学んだ直弟子だったのです。

会社で休暇をとり、1泊2日で名古屋へ行って10数人の勉強会に参加させていただきました。ぼくにとっては全くの趣味であるにもかかわらず、多くの専門家の人たちと一緒にその場にいられたことは、本当にラッキーで大いに感謝しました。帰りは、名古家名物「ひつまぶし」を食べにも連れていっていただきました。

その後、三宅さんと連絡を取ることはなかったのですが、認知科学への関心は大いに高まり、わが家でも当時中学生だった子どもたちが「認知科学的には」とかよく言っていました。そして、読みあさっていった本から繋がった先に、板倉聖宣さんの本があり、仮説実験授業にのめり込むことになったのです。つまり、間接的ではあるけれど、三宅さんはぼくが仮説実験授業に出会うきっかけを与えてくれた人、ということになります。

そして、今年になって、仮説実験授業研究会のメンバーで、東大大学院の博士課程にいる斉藤萌木さんが、「新しく東大に来られた三宅先生と一緒にアメリカ出張した」という話を聞き、「もしやそれは三宅なほみさんのことでは」と聞いたら、果たしてその通りだったのです。

斉藤さんの紹介で、ワークショップにも何度か参加させていただき、三宅さんと感動の再会をすることができました。そして、きのうは仮説実験授業を題材にしていたことから、仮説実験授業研究会の人たちが何人も来ていました。三宅なほみさんと、仮説実験授業の人たちと自分が同じ場所にいる、というのは、ぼくにとって夢のよ うな出来事でした。

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左から三宅なほみさん、斉藤萌木さん

肝心なワークショップの内容については、例によって説明がヘタなので、詳しくはCoREFのウェブを見ていただくのが良さそうです。教材もダウンロード可能です。

「子どもたちは授業から何を学んでいるの?-教えることと学ぶことー」という大きなテーマなので、うまく説明できませんが、印象に残っていることをいくつか。

・「学ぶ」というと、何か共通の「到達点」があるように思われるフシがあるが、違うのではないか。人それぞれの「納得のしかた」があるはずだ。

・「何かがわかるようになると、その先にわからないものがでてくる」

・「他の人は違うことを考えるものだなぁ」(ある問題の解答の分布を見て感じたこと)

本題ではありませんが、このワークショップでは各人がテーブルの上に名札を置いているのだけど、後で映像の中から名前を消すのが大変だということで、今回はちょっとしたアイディアが使われていました。

Img_0314

名札の上に偏光板を重ねてあります。こうすると「見えにくくなる」ということだったのですが、このとおりデジカメを通しても、しっかり映っています。すると、隣にいた人が「カメラにも偏光板を付けるんじゃないの」と言いました。なるほど。それで、カメラの前に別の偏光板を90度位相をずらせて置いて撮ったのがこれ(別の人の名札です)。

Img_0315

見事に消えました。恐らくビデオカメラ用の偏光フィルターを付けて撮影していたのでしょう。CoREFのウェブの写真を見ても、うまく黒くなっています。

ちなみに「名前映ってもいいよ、という人は偏光板付けなくてもいいですよ」と言われたので、ぼくは外していました。主催者がこの手のことに神経質なほど注意深くなるのは、よくわかるし当然だけど、参加者の中で「名前が出たら困る」という人はどれほどいるのだろうか。ぼくは何をどう考えても隠す必要がないので、偏光板を外してしまったけど、もしかしたら「高橋信夫と一緒にいたことを知られると困る」という人には迷惑だったかもしれない。

December 27, 2009 at 04:49 PM in 日記・コラム・つぶやき |

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