壊れた物が直る喜び
このところパソコンのハードディスクとCDドライブを立て続けに交換して、快調になったのがものすごく嬉しい。用もないのに使ってみたくなるし、どんどんCDをiTunesに入れたり。
新品と比べて良くなったわけではなくて「元に戻った」だけなのに、こんなに嬉しいのは「悪い状態が長かった」からなのかもしれないけど。
どうもパソコンに限らず、「何かが直る」ことに異常なまでの喜びを感じるらしい。
●ガスレンジのつまみ
あまりにマイナーな話で写真もないから説明不能だと思うけど、ガスレンジのつまみが壊れて回らなくなっていた。カラ回りさせて無理に回したり、中の軸みたいなところを回したりして、がまんしながら1~2年も使っていた。「修理してもらおう」とメーカーに電話したけど、いつ来てもらおうかなどと考えているうちにまた2~3年がすぎた。2006年に会社を辞めて自宅にいる時間が増えたので、いよいよメーカーを呼ぼうと思って、まず状況を見てみた。何か部品がとれてしまったかで、ひっかかりがなくなっている感じ。突起があればいいので、何か適当なものを切って両面テープで貼りつけてみるかと思ったがその「適当なもの」がない。ふと見ると両面テープが結構厚いタイプ。小さく切って、はくり紙をはがさずに貼ってみる。なんとうまく動く。完全に元通りとはいかないが実用上は100%問題なし。4年後の今までノートラブル。もし具合が悪くなっても同じことをすればいいはず。
これは嬉しかった。今でもツマミを回す時に思い出して嬉しくなることがあるほど。火力の強いコンロ口(こんろぐち)のツマミなのだけど、以前はツマミが回しにくいために使うのを避けたりしていたのだ。
・使えるようになった嬉しさ
・メーカーを呼ばずに嬉しさ(費用を含む)
・両面テープ(片面として使ってるけど)だけで直った嬉しさ
いろんな人に話したいけど、説明不能なのが残念。でも、直した直後に、水道の蛇口(これは自力では直せなかった)を交換しに来た職人さんに、がまんできずに言ったら、「すごいですね」とほめてくれた。(この人は、ぼくが蛇口の応急修理したのもほめてくれた)。
●オーブンのスイッチ
ガスレンジの下に組み込まれているオーブンのスイッチが10年以上前からおかしくなっていた。フィルムの上から押してクリック感のあるような一時代前のタイプのスイッチ。10数個並んでいる。
ふつうに押しても無反応。一部よく反応するボタンもあって、うっかりそれに触れてしまうと、「取消」が押せなくてとても面倒。10回くらい連続して押すとようやく効く感じ。
以前から何度もあちこちネジを外して調べたけど、核心にたどり着けず手が出せていなかったのだが、しつこく調べたところ、ついにパネルの基盤にアクセスできた。スイッチを直接カチャカチャいじってどうにかなるかと思ったがダメだった。スイッチを交換すれば直ることはほぼ間違いない。一念発起してメーカーに電話したところ「もう部品がないので修理できない」とのこと。メーカーとしては基盤交換しかできないってことでしょう。買い換え? そもそもあまりオーブンは使わない上に、調子悪いからロクに使っていないので、ある意味新品同様なのに・・・。カタログも取り寄せるが、さすがに思い切れない。
そんな折り、娘が結婚。その夫が結構電気に強いらしいことが発覚。事情を話すと「やってみましょう」とのこと。幸い基盤は簡単に外せるので、基盤だけを持ち帰ってもらった。部品がかなりレアなようで、会社の出入り業者に頼んでも手に入らなかったけれども、結局秋葉原で入手。そしてある日、わが家のオーブンは生き返ったのであった。新品のボタンは触れるだけでピッピッと気持ちよく働く。夢のよう。ミートローフを作れたのも、このおかげ。修理代金1万円は(夫ではなく)娘の手に。
●コーヒーメーカー
何度もここに書いたようにメーカーに修理してもらって大喜び。
●炊飯器
内釜のコーティングがはがれて、ずっとがまんして使ってきたけど先日新品を購入。ごはん粒がくっつかない!
などなど。どれを取っても「元に戻っただけ」なのに、これだけ感激できるのだから安上がりである。
作成日: 2010年2月11日(木)
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