「花押」をつくる
「花押」(かおう)とは、
1. か‐おう【花押/華押】(デジタル大辞泉)
文書の末尾などに書く署名の一種。初め、自署のかわりとして発生したものが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、のちには印章のように彫って押すものも現れた。
(デジタル大辞泉)
戦国武将はもちろん、現代でも閣領の署名に使われているそうです。
きのう(2010/3/26)は、CCCF研究会で「花押」を勉強してきました。
場所は、Tシャツ屋さんの久米繊維工業本社のプレスルーム(錦糸町)、講師は、望月鶴川(かくせん)さん。
左が鶴川先生、右は会場を提供してくださって司会を務められた久米信行社長。久米さんは、「ブログ道」の師匠?でもあり、ぼくが頻繁にブログを書くようになったのも、この人のおかげ。
会場では鶴川さんのTシャツ個展が開かれていました。
望月鶴川さんは62歳で花押家として大家なのですが、ウェブページを自分ひとりで作っているというのでびっくり。ブログではなく、かなり凝ったページで、FLASHも使っているそうです。すべて独学で本も読まず、ひたすらあちこちのサイトを見てはソースを研究するそのこと。
花押の歴史など、PowerPointのスライド(もちろん、これも自作)を使った講義を受けたあと。いよいよ自分の花押を作ります。といっても、ほとんどやり方は教えてくれません。
見本に、生徒のひとりの名前(ゆきこ)を題材にして、すごい勢いで書いていきます。20~30回書いたところで、マルをつけてひとまず終了。考える間もなく次々と書いていくことで、自然で書きやすい花押になるのだそうです。
ぼくも紙にどんどん書いていきます。
とちゅうで先生にアドバイスをいただく。赤い矢印をつけた2つは先生が書いてくれたもの。「のぶお」の「の」と「ぶ」を組み合わせたイメージ。このあと、「お」も組み合わせて作ったのがこれ。
よ~く見ると「のぶお」が入っている、つもり。
今度はいよいよこれを色紙に書くというのでドキドキしていたら、「私が書いてもいいですよ」と先生。そりゃ全員そうしますよ。
というわけで、書いていたたいたのがこれ。
なかなかでしょ。って、先生が書いたんだけど。元のと全然違うじゃないか、と言わないでね。ちゃんと自分でも書けるように練習しています。筆ペン買わなきゃ。
Tシャツにも書いていただきました。これはいわゆる「Tシャツプリント」したわけではなく、実際に筆で書いたものです。それも、洗濯に強い特殊インクなので、粘り気が強くてふつうには書けないところを、さりげなくなぞったりしながら書いてくださいました。
早速、Twitterとmixiのアイコンはこれにしました。さっき書留を受け取ったときのサインもそうすればよかったか。
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