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2010.03.26

「花押」をつくる

「花押」(かおう)とは、

1. か‐おう【花押/華押】(デジタル大辞泉)
文書の末尾などに書く署名の一種。初め、自署のかわりとして発生したものが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、のちには印章のように彫って押すものも現れた。
(デジタル大辞泉)

戦国武将はもちろん、現代でも閣領の署名に使われているそうです。

きのう(2010/3/26)は、CCCF研究会で「花押」を勉強してきました。
場所は、Tシャツ屋さんの久米繊維工業本社のプレスルーム(錦糸町)、講師は、望月鶴川(かくせん)さん。

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左が鶴川先生、右は会場を提供してくださって司会を務められた久米信行社長。久米さんは、「ブログ道」の師匠?でもあり、ぼくが頻繁にブログを書くようになったのも、この人のおかげ。

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会場では鶴川さんのTシャツ個展が開かれていました。

望月鶴川さんは62歳で花押家として大家なのですが、ウェブページを自分ひとりで作っているというのでびっくり。ブログではなく、かなり凝ったページで、FLASHも使っているそうです。すべて独学で本も読まず、ひたすらあちこちのサイトを見てはソースを研究するそのこと。

花押の歴史など、PowerPointのスライド(もちろん、これも自作)を使った講義を受けたあと。いよいよ自分の花押を作ります。といっても、ほとんどやり方は教えてくれません。

見本に、生徒のひとりの名前(ゆきこ)を題材にして、すごい勢いで書いていきます。20~30回書いたところで、マルをつけてひとまず終了。考える間もなく次々と書いていくことで、自然で書きやすい花押になるのだそうです。

ぼくも紙にどんどん書いていきます。

Kaodraft

とちゅうで先生にアドバイスをいただく。赤い矢印をつけた2つは先生が書いてくれたもの。「のぶお」の「の」と「ぶ」を組み合わせたイメージ。このあと、「お」も組み合わせて作ったのがこれ。

Kaofinal

よ~く見ると「のぶお」が入っている、つもり。
今度はいよいよこれを色紙に書くというのでドキドキしていたら、「私が書いてもいいですよ」と先生。そりゃ全員そうしますよ。
というわけで、書いていたたいたのがこれ。

Kao35kb

なかなかでしょ。って、先生が書いたんだけど。元のと全然違うじゃないか、と言わないでね。ちゃんと自分でも書けるように練習しています。筆ペン買わなきゃ。

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Tシャツにも書いていただきました。これはいわゆる「Tシャツプリント」したわけではなく、実際に筆で書いたものです。それも、洗濯に強い特殊インクなので、粘り気が強くてふつうには書けないところを、さりげなくなぞったりしながら書いてくださいました。

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早速、Twitterとmixiのアイコンはこれにしました。さっき書留を受け取ったときのサインもそうすればよかったか。

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2010.03.25

時間をつぶすのも楽じゃない

きのう、届け物があって出かけたのだが時間をまちがえて早く行きすぎてしまった。「5時以降ならいつでもOK。エンドレスです」
というメッセージの前半を読み飛ばしてエンドレスだけに気を取られて4時前に行ってしまったのだ。

それでも「本を読む時間ができた」と思えばいい。と思って店を探したのだが、、、

そこは川崎市、南武線「平間」駅の近く。スターバックスはもちろん、ドトールもプロントもマクドナルドも何もないのだった。昔ながらの八百屋や肉屋や魚屋はあるのだが。ようやく見つけた喫茶店。しかし、ドトール慣れしているぼくには600円だかを払って(別に飲みたいわけでもない)コーヒーを飲む気になれない。

雨の中、寒くて手がかじかむ。しばらくしてから思い出して手袋をはめた。

あてもなく歩き続けて大通り沿いに発見したのが「ミニ・ストップ」。そう、コンビニに中でも、ここは「食べるスペース」があることで知られているのだ。大きく「おいしいコーヒー150円」とか書いてある。店に入って見渡すと、、、テーブルも椅子も見あたらない。もしかしたら以前そうだったのでは、と思われるスペースにはコピー機とアイスクリームのボックスなどが並んでいる。

それでもコーヒーを買う。コピー機の横で「立ったまま、左手に本、右手にコーヒーを持って」読み飲み続ける。しかし15分くらいで飲み終えるとそのまま店を出る(今思えば、もっと長居してもよかったのだが)。

ふつうなら本屋やコンビニで立ち読み、という手があるのだが、なぜかきのうは自分の本を読みたいと思ったので選択肢が狭まっていた。

天気が良ければ公園のベンチでもよかったのだが、寒さと雨でそれもままならず。「昼パブやってます」という店があったけどまさか入らず。

図書館か公民館かデパートでもよかったのだが。

コンビニはたくさんあるし、通常の生活には支障ないと思うのだが、こういう状況ではよそ者に厳しい町であった。

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2010.03.23

マンボウソファ、壊れる

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3年前に買った「マンボウソファ」という、休けい用のフワフワソファ。疲れるとここでゴロンとするのが楽しみでした。
モデルさんが使うとこんな感じ。

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ところが、1年くらい前でしょうか、内部の金具がおかしくなったのか、背もたれが止まらなくなり、もたれるとこうなってしまうようになりました。

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これは悲しい。

何しろ図体が大きすぎて修理に出すことも考えたくない。
仕方ないのでこうやって、壁によりかからせてまで使うことも。

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しかし、一度メーカーに問い合わせてみようと思いメールしてみたところ、

・内部構造の不具合と思われる
・構造上「修理不能」である
・修理の代わりに格安で「引取交換」を行っている

「引取交換にかかる料金は往復送料・消費税込みで12,600円となります。」

ということでした。

いくらで買ったっけと思って調べたところ、3年前に15,800円でした。うーむ。現在は同じモデルが16,800円+送料くらいなので、安いは安い。

しかし、その後別モデルもいろいろあって、多少違うものが1万円からある。

金額にはそれほど不満はなかったのだけど、別の選択肢もあるとなると悩む。さらにはこれ、寝心地はいいものの、狭い部屋にはデカすぎて邪魔という問題もあるのでさらに悩ましい。もちろん「また壊れたら」という不安もある。

そこで、そのあたりを質問したところすぐに返事が来ました。

グランドマンボウソファの耐久性については、発売前にも
専門機関へ十分な耐荷重テストなどを行っておりますが
いただいたご意見などを参考に定期的に構造の改善を行っており、
2009年の5月頃にもフレーム構造の改善が行われております。
リクライニング不良については同様の不具合報告を時々いただいており、
状況に合わせて何らかの対応をさせていただいております。
ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。

・同様の不具合報告あり
・その後改良
かぁ。

12,600円で交換した場合改善版になるんだろうなぁ。

ところで、このショップのサポート(店長本人らしい)はかなり迅速で丁寧です。前の象印とパナソニックの時に、修理そのものの対応はともかく「やりとりが早いと印象が良い」と思ったのだけど、今回のように「やりとりは迅速ながら、問題解決方法そのものはイマイチ」となると、やっぱりモヤモヤしてしまいます。

クレームを付けるつもりはありませんが、さてどうしたものか。

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"Mileage, My Life" ではなかった

『マイレージ、マイライフ』という映画をやっています。

洋画の邦題にはいろいろと考えさせられるところがありますが、

Mileage, My Life

なら英語でも頭韻を踏んでいるので、「ああ原題そのままか」と思っていたら、実はそうではありませんでした。原題は、

Up in the Air

空高く飛ぶイメージですが、このまま訳して映画タイトルにするのは難しそう。そもそもそんなこと考えていないのでしょうが。

radiko.jpで「BARAKAN MORNING」を聞いていたら、ピーター・バラカンさんが「この邦題は比較的よくできている」と言っていました。別にバラカンさんがほめたら良いというものではないけど、恐らく「英語として問題はない」ということかなぁ、と想像します。

こんなことを書いている人もいました。

マイレージ マイライフ
"Mileage, My Life"

Okay, I told you how weiredly movie titles are translated in Japan. Here is another example. "Mileage, My Life" Take a guess. I will give you a hint. I recently watched this movie. Well, if you still don't know this, click below!

http://www.mile-life.jp/

Yes, this is "Up in the Air." How about that!

書いてあったのは「<a href="http://ow.ly/1p9qO" target="_blank">What a Japanese Wife Said</a>」というブログで、オーナーは「アメリカに住むJapanese wife」だそうです。

良いとも悪いとも書いてありませんが、weirdly translated titles の another exampleというから、ほめてはいないのでしょう。

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2010.03.22

ラジ男とラジ子

最近始まったインターネットラジオ放送の名前が、radico.jpradiko.jp。インターネットがラジ子なら、電波放送はラジ男か。

それはともかく、ちょっと聞いてみてからすっかりハマってます、ラジコ。

普通にラジオが聞こえるだけなのですか、これが結構楽しいのです。

これまではiTunesで音楽を聞いていたのだけど、ラジオには独特な魅力があります。
土曜日は部屋の片付けをしながらずっとつけてました。

仕事しながらだと、「聞き入ってしまう」恐れがあるのだけど、案外大丈夫でした。いや、まてよ。今日思いのほか翻訳が進まなかったのはそのせい?

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2010.03.19

派遣社員の事前面接

派遣法の改訂で「事前面接禁止解除」にならないことに決まったそうです。否定の否定でややこしいけど、要するに(今までどおり)「事前面接はしてはいけない」ということ。

10年ほど前に初めて派遣社員に来てもらった時、「当然のように」面接をしていたのですが、何年かしてから「実は面接は禁止されている」ことを知りました。

「人」を依頼するのではなく「業務」を依頼するのだから、その業務をこなせると派遣会社が判断した人であれば受け入れるべき、ということでしょうか。もちろん、出来が悪ければ文句を言う(交替、キャンセルなど)。

これには結構びっくりしました。これから一緒に仕事をしていこう、という相手(お互いに)と事前に顔も合わせないなんてあり得ないと思ったからです。

それでも現実には、たぶんどこでも、事前面接は行われていて、ただし建前上「業務内容確認」とか何とかいうことになっているのだと思います。

今回「禁止解除」の動きがあったのは、「労使双方の要望」だったと聞きます。たしかに、雇う側はもちろん働く側だって一度会っておく方が安心でしょう。でも今朝の東京新聞のコラムに「派遣ユニオン代表」という人が書いていたのは、「事前面接は、派遣社員の労働環境をさらに悪くするとか格差につながるなどの理由でやるべきではない」ということでした。容姿などで判断するのがよろしくない、ということも。たとえ双方が賛成していても、悪いことは悪いことだそうです。

ところで自分で(雇う側で)面接した時のことを思い出してみると、あそこで「断わる」ということはあり得ない気がします。容姿で判断なんてできるわけないし、その場でExcel使うところを見るわけでもないからスキルもわからない。「暗そうな人だ」とかはわかるかもしれないけど、そんなことは業務要件に入っていないからね。もっとも、同じ派遣でも受付嬢だったりすれば、容姿を見るのかもしれません。

「禁止」であっても、事実上は面接が行われているというのにもひっかかります。おそらく改訂案では「ルールを現実に合わせよう」という趣旨もあったのでしょう。面接を禁止するのではなく「断わる理由」の方をルール化すべきなのかなと思いますが、これまたザル法になる可能性がありますね。

ちなみに、ぼくが関わっていた時の派遣社員さんについては、お互いに満足していたと思っています。正社員になった人もいるし、正社員に誘ったら「自由がいいから」と断わった人もいました。とはいえ、「いつでもやめさせられるために派遣社員を使う」という発想は、気分のいいものではなかったことも事実です。あれば便利だからその手段に頼ってしまう、という危さがあるのかもしれません。

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2010.03.18

タイトルは面倒くさい

メールのタイトル(Subject:行)は本当に面倒でいやです。

特に久しぶりに会った人とか目上の人への挨拶がこまります。

「こんにちは」
「ありがとうございます」
「はじめまして」

スパムッぽい。

「高橋信夫でございます」
「大学でお世話になった高橋です」

などは、実用的かもしれないけど、あまりにもカッコ悪い。

歴史的にも手紙にタイトルなんてつけませんからね。時にはついていた方が便利なこともあるだろうけど。

「○○の件について」

などは問題ないけど、これは手紙ではなくビジネス文書に近いからでしょう。

思いきり親しければ、

「どうも」
「たのしかったよ」
「また行きましょう」

などでいいけど、これも「タイトル欄」があるからつけているようなもので、なくてすめばその方がいいかもしれません。

携帯のSMS(ショートメッセージ)は題名がいらないので気楽です。

メールほどではないけど、日記やブログでも「タイトル考えるのが面倒」になることがあります。mixi日記のように「タイトル一欄」を見られることの多いものでは重要なのでしょうけど。

ツイッターが人気なのは、140文字までという制限もさることながら、タイトルがいらないことも大きいと思います。「短いのだからそもそもタイトルなんていらないでしょ」と思うかもしれないけど、メールやブログは140文字以下でもタイトルつけてますからね。チャットだと考えれば当たり前なのだけど。

もちろん、タイトル付けなくてもメールは送れるのだけど、
「無題」とか「No Subject」とか書かれるのもいやですよね。
てきとうに付けてくれないかな。

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2010.03.17

アメリカの銀行口座を維持する

アメリカのUnion Bankという銀行に口座を持っている。1984~89に駐在していた頃に開設した口座(当時はCalifornia First Bankという名称)で、残高は$1000(9万円)ほどある。何かの時に便利かと思って残してあるのだが、クレジットカードよりも、はるかに使うのが面倒で、小切手を使うこともないので今はただ維持しているだけ。

そして、1年間お金の出入りがないと「このままだと口座が無効になりますよ」という通知が郵送されてくる。まさかいきなりお金を取り上げられるわけではないと思うが、無効は困るので「reactivate」する。

方法は
1.入金、出金などを行う
2.電話をかける
3.用紙に署名して郵送する

のいずれかだったのだが、今年からは「3」がなくなっている。

以前だったら国際電話してまで「2」をするのは大変だったのだけど、ひかり電話だと安いので去年から電話をかけることにしている。

順番待ちの音楽が流れ続ける。考えてみたらこの間もずっと電話料金がかかっているのだ。「安い」と言っても、YahooBBのように「国内と同じ」というわけではなく9円/60秒だから、日頃電話代をケチッて携帯もめったに使わないぼくとしては痛いところ。

ようやく電話が繋がって、女性オペレーターが出る。
日本から口座の有効化のために電話していると伝える。

個人認証のために、まず生年月日を聞かれる。
October the twelfth, nineteen fifty-three、少し噛む。

次がSocial Security Number(社会保障番号)。前はこれがわからず手間どったが、1年前に同じことをした時のメモがパソコンに入っているので問題ない。

・・・と思ったら「番号が違う」と言う。

そんなはずはない、去年も同じことをやって通ったのだから

と言うと、ゴソゴソと調べてから「口座を開設したのはどこの支店か」と聞かれる。

「サニーベール」と、奇跡的にすぐ答える私。

結局これで認証はOKになって有効化してくれたのだが、番号が違っているのが困る。いろいろ調べてくれた挙句に、「記録が間違っているようなので、来店して訂正してほしい」と言う。

「あのう、日本からなんですけど」と言うと「ああ、そうだったわね」という感じで、「そちらの天気はどう?」とか世間ばなしになる。「暖かくて、湿気がある」と言ったら「そちらは夏?」って、南半球じゃないよ。「early spring。カリフォルニアと同じだよ、雨が降るけど」、「実は南カリフォルニアでも最近雨が降ったのよ」だって。「It never rains in southern California」と歌ってしまった。

結局Social Security Numberの修正はどうしようかと思い、「全然違う番号が登録されているのか」と聞くと「そうではなくて、数字が2つ入れ替っているだけ」とのこと。「アッ」と思いましたねぼくは。電話番号を写したり、ダイヤルする時にもよくやるのですよ、この「入れ替え」。

自分が間違っているとほぼ確信し、「手元にカードがないので、ぼくが写し間違えたのかもしれない」と伝え、今回はともかくreactivateされたことを確認して電話を切った。

そのあとカードを見ると、果たして最後の4桁は2638であり、メモにあった2683ではなかった。

まあ、間違えたおかげでサンディエゴのオペレーターさんと世間話ができて、歌まで聞いてもらったかよしとしよう。

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2010.03.16

秋月通商はこんなにスゴかったのか

船田戦闘機、スタパ齋藤、上杉季明によるユニット「武蔵野電波」が総力取材したこの記事。

全店制覇! 秋月電子通商のすべて

これはすごい。

記事にもありますが、秋月といえば秋葉原でチマチマと1000円くらいの買い物をする人が多いだろうから「中小企業」をイメージすると思います が、実は、

・年商26億円
・秋葉原以外に八潮店、川口通販センターがある
・通販が総売上の8割
・通販センターには40人も働いている

等々、驚くことばかり。

倉庫の写真には「カーボン抵抗 10万個入り」のダンボール箱なんてのも写ってます。

ご覧あれ。

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You can't have your cake and eat it too.

You can't have your cake and eat it too.

ということわざがあります。

ケーキを持っていて、かつ食べる、ということはできない
ケーキを持っていることと食べてしまうことは両立しない

という意味です。

ものの順序を考えると、

You can't EAT your cake and HAVE it too.

であるべきだという解説がありましたが、そう言われてみればそうですね。
(have には eat の意味もあるので、さらに混乱を招いているという指摘もあります)

ともあれ、食べるのを楽しみにケーキを「持っている」という状態と、実際にそのケーキを「食べる」という行為は両立しません。

ことわざ的には、

矛盾する2つのものごとを同時に実現することはできない

という解釈のようです。

例文としてはこんなのがあります、

He works so hard to pay for that fancy house of his that he never has any time to stay home and enjoy it. (Urban Dictionary)

彼はすてきな家の支払いのために必死で働いていて、家で楽しく過ごす時間が全くない。

二股をかけている友だちに、
『ジョンとマイクのどっちが好きなの? 
You can't have your cake and eat it too!』

と言う例もありました。

でもぼくは、もう少し限定的にこのことわざを捉えています。
想定する場面はこれです。

・旅行に行くことをずっと前から楽しみにしていた。
・その日が来て旅行に行った。

「旅行」の部分は、高級レストランでの食事でもデートでもOK。

単に「矛盾する2つの事象」というのではなく、同じ一つのケーキ(旅行)を、食べるのを楽しみに「持っている」(待っている)ことと、実際に「食べる」(旅行に行く)ことを対比しているところに、このことわざの妙味があると思うからです。

単に「あれも欲しい、これも欲しい」という時には、このフレーズを思い出すことはありません。

日本にこれに相当することわざはありませんか。

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2010.03.12

結婚した娘を訪ねる+終電で失敗

3月10日水曜日、去年結婚して成田近くの安食に住んでいる娘夫婦を訪ねました。ふつうなら妻と一緒に行くところですが、このたびは「虎鯖」を届けるのが目的だったので、ひとりで参上。先方も仕事で遅いので18:46安食着の成田線で行きました。時間はかかるけど、読書時間が確保できるのでむしろ嬉しい。

せっかくなので、3人で(若夫婦にはちょっとぜいたくな)店で夕食。成田の「とやまや」という富山料理の店に行きました。

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いつも幸せそうな二人。

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春野菜のなんとかいうもの。ウドのきんぴら、菜の花のおひたしと何か。

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刺身3点盛り、おいしかったぁ。

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めばるの姿煮

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これは、「スイーツ大好き」な娘の夫のために、小田急デパートの物産展で買っていったミルフィーユとショートケーキ。3つずつ持っていったけど、ぼくは食べず。

安食発23時何分かの最終に乗って、我孫子、日暮里で乗り替えて山手線に乗ったら、なんと池袋止まり。次の電車は大崎止まりだったけど、ぼくには問題なし。少々飲みすぎたのでうつらうつらして目が覚めたら新大久保。「あと2駅」と思って次に気付いた時には渋谷。乗っていた電車は終電ではなかったのだけど、戻り(外回り)はすでに運転終了。

渋谷から代々木は、かつてこの娘と毎朝歩いた道(の逆)なのだけど、さすがに酔って夜歩くのはつらいので、泣く泣くタクシーに乗る。運転手さん、開口一番「不景気ですねぇ」と、そんな話ばかりしていました。「私は大変幸せで娘のところにさばずし持って行っておいしい物食べてきたところです」とは言いませんでした。

これに孫が加わると、行く頻度が高くなるのだろうなぁ。

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2010.03.09

津波避難3.8%どまり・・・って

津波避難3.8%どまり チリ大地震で指示・勧告の地域
http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY201003080453.html

驚いたなぁ。テレビの津波警報を見て自主的に避難するには、腰も重かろうが、自治体から避難指示や勘告が出ても1割も動かないとは。地域差がかなりあって、岩手県は以前被害にあったことがあるから避難した人も多い、というからどのくらいかと思ったら12%か何か。

学校の体育館に集まっている人をテレビで見た時には、100%避難していると思っていましたよ。全員来たら入り切らないのかな。

避難しない事情もいろいろなのだろうけど、「大したことないと思った」というのが多いのかな。

船や、養魚場などを持っている人が心配して離れられらいのはわかるけど。

留守にしたら略奪が起きる・・・可能性もないではないが、いずれにしても10%以下では自治体もやる気なくなるだろうなぁ。

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「虎鯖」が新宿にやってくる

3月10日~15日 小田急百貨店新宿店 「諸国自慢味と技」

毎度おなじみ、大好きな鯖ずし「虎鯖」がまた東京にやってきます。

今回は東京初お目見えの「なまご」も販売するそうです。「なまご」は「なまこ」のこと。ちょっとなまっているのかな。丁寧に皮をむいてあるということで、柔かくてとてもおいしい。実は、全くなまこには興味がなかったのですが、すっかりはまってます。

ぼくは10日(水)に参戦後、千葉県安食の娘夫婦のところに持っていきます。そうそう、10月に出産予定なんですよ。いわゆる「マゴ」ってやつ。

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2010.03.08

いろいろ日記

「Twitterを始めてからmixiやブログに書かなくなった」という人が多いようです。ぼくもこのところ日記か途絶え気味なので、そう思われることもあるのですが、たぶんというわけではなくて、何となくです。

3/1月 駐在員時代と最後の勤め先でお世話になった先輩と食事。
お酒を飲まず、鶏肉を食べられない、という人なので店のチョイスが難しいのだけど、ご指名が渋谷の「はがくれ」という「やきトン」屋さん。予約し ようと電話したら「3名以上でないとダメ」とのこと。ただし、近くまで来てから電話すれば2人以下でも予約可とのこと。結局早目に行って無事入店。でも、 その後次々とお客さんが来てかなり繁盛していた。

串焼きのメニューを見ると、ハツとかカシラとかレバーとかあるので、やっぱり鶏なのかなと思ったら、これが全部豚。どれもおいしかったです。

「富士通社長退任事件」の話題を少ししたのだけど、その数日後には「前社長の辞任徹回要求」があったりしてビックリ。元いた会社でも人事には関心なかったのだけど、ここまで騒ぎになると、さすがに気になります。今やトップにも知り合いがいるし。

3/3水 Evernoteのプレスイベント
EvernoteというパソコンやiPhoneなどで使う情報整理ツールの、日本上陸記念イベント。あちらの社長(Phil Libin氏)の講演と日本パートナー各社のデモなど。正式な日本語サポートはこの日からなのだけど、それまでにも結構なユーザーがいたとのこと。広く知 られたきっかけは、TechCrunch Japanの2年前のこの記事。

Evernoteで自分の脳を拡張する(プライベートベータご招待)

この記事は2008年の「最大ページビュー記事」だったばかりか、2009年でもベスト10に入る人気記事ということで、TechCrunch Japan編集部でも話題だったのだけど、実はぼくが訳していたことをイベント当日に聞いて初めて知る。(つまりロクに覚えていない)。もちろん内容を見 れば思いだしたけど、こんな人気ツールになるとは思わなかった。ともあれ、日本での普及ね貢献したのは確かなようなので、社長には「これは私が訳したん だ」と売り込んでおきました。

3/5金 チトフナ飲み
マイミクでもあるgomiさん、mokoさんと突発飲み会。gomiさんとは「ガジェットオフ」でeye-fiとKindleを持ち寄ろうなど と、かなり前から(Kindle日本発売の頃)言っていなのだけど、ようやく実現。突発の誘いに必ず答えてくれるmokoさんが、会場の千歳船橋に以前住 んでいたということもあって参加してくれました。

きのこの

という店は、gomiさんの仕事仲間だった人が転身して開いた居酒屋。小さいけど料理がおいしくて、多彩。農大の帰りにも寄れるなぁ。席が少ないので予約がおすすめ。

3/6土 小谷正博先生の退官記念会
理学部化学科の時の先生が70歳定年で退官。指導教官ではなかったのですが、よく話を聞いてもらったし、おととしにはぼくのシロウト研究の話を学 生さんを交じえて聞いてもらう場も設けていただくなど、大変お世話になった大好きな先生。最終講演がとてもわかりやすくて、かつ高度な内容ですばらしかっ た。若い頃「葉緑素」のしくみに関心があったけれども、当時は化学の世界でできることはあまりなかったので、別の道を進んだとのこと。この20年でずいぶ んいろいろなことが解明されたけど、もっと遠くにいってしまった、とも。
「科学は究極のentertainment」
ということばで締めくくられた。全くその通りだと思う(エラそうか)ので、今後もおつきあいを続けたい。

200人近い卒業生、関係者が集まり、30年ぶりの友人とも再開。学生時代に通った飲み屋に行きたかったが、今はもうそこにはなくて、跡地を見て新しい店に入る。これを機に、交流を復活したいもの。

3/7日 2010川崎「たのしい授業」体験講座実行委員会
夏に開く2日間の講座の準備委員会。昨年に続いてパンフレット担当なので、Illustratorを必死にいじって原稿を持っていく。はずだったが時間切れで、この日は完成ならず。でも、大量のミスが指摘されたのでよかった。

実は、翻訳以外の原稿が待っていて、こんなことをしている時ではないのだ。ああ。

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2010.03.04

ある意味で親切なスパム

あい変わらずスパムが多い。
タイトルが英文だから、どう工夫しても日本人相手にはあまり効果がないと思われるが、それでも 「Important notice」とか「nobuo.takahashi」とか書いてあると、一瞬見てしまう。

でも差出人を見ると・・・

まじめと言おうか、芸がないと言おうか、正直なスパマーである。せっかくタイトルに凝ってもこれじゃあ、まさに「頭隠して尻隠さず」だ。「バイアグラ情報を欲しがっている人には良いのでは」という意見も(息子から)あったのだが、だったらタイトルもまじめにつけなきゃ。

スパムフィルターがうまく働いてくれないのだけど、これだったらふつうの「振り分け」でも十分だよね。

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2010.03.03

「電気をつける」で何が悪い?

知人が「客席の電気が点灯」と書かれた記事を紹介して「〈電気〉はないだろう」と書いていたのを読んで、「たしかに、そりゃおかしい」と笑ったのですが、話し言葉では全くおかしくないことに気付いてちょっとびっくり。

「ちゃんと電気つけて勉強しなさい」

「電気消していってね」

これを本来正しい用語である「照明」「電灯」に変えてみると、なんだかむずがゆい。「あかり」ならいいかもしれないけど。

ところが、書き言葉になると公式の記事でなくても「電気」とは書かない、と思う。まあ日記やツイートは話し言葉に近いから、絶対に使わないというわけではないけど。「電気」と書きかけてから「照明」とかに書き換えているかもしれない。

話し言葉と書き言葉が違うのは当然だけど、こういう「物の名前」が変わることって他にどんなのがあるだろう。

いくらでもあるような気もしてきたけど、あまりよい例を思いつかない。

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2010.03.01

パシュートはなかなか面白い

スピードスケート女子団体パシュートの銀メダルは嬉しかった。日本が活躍したことだけでなく、パシュートという種目はなかなかよくできていると思う。

いきなり横道にそれるがこの「パシュート」という言葉を聞いてすんなりと意味のわかる人は、きわめて少ないと思われる。もちろん私もわからなかった。

・何語か? 英語ではないように聞こえる。スキーやスケートには非英語の用語がよくあるし。
・なんとなく聞いたことがあるような気がするのは「パラシュート」との連想だろう。くだらない。
・綴りはpershoot? pachute?(まだパラシュート=parachuteに引きずられている)

はたして正解は・・・

pursuit

だったのだ。「パースート」とか読みたくなるが、正しいと思われる発音は、たしかに「パシュート」に近い。「パ/シュート」と「シュ」に力点を置く。

意味は「追跡」「追撃」など。
動詞は pursue で、こちらは見ることがあるけれどもpursuitとは、これまで出会ったことがないかもしれない。

実は、この種目の元となったと思われるのが自転車の「団体追い抜き」で、これも英語では team pursuit なのだが、自転車競技の人たちはこれを「追い抜き」と訳した。これも悪くはない。

pursuit は「追いかける」ことなので「追い抜き」とよく似ているが、実は追いついか瞬間にレースは終ってしまう(もちろん追いついたチームの勝ち)なので、いつでも「追いかけ」ているものの「追い抜き」という名称には少々無理がある。もっとも「団体追いかけ」や「団体追跡」ではかっこ悪い。「団体追撃」ならいいかもしれないが、銃で撃たれそうだ。

肝心のスケートのパシュートのルールを説明していないけど基本的なところは省略。

・3人で滑る
・3人目がゴールしたタイムがチームの記録になる
 

この「3人目で決まる」というのは、考えてみれば当たり前であって、1人目や2人目でよければ3人滑る必要はない。と言いたいところだが、実は本家自転車の pursuitは4人で走って、3人目のタイムで決める。どうしてこんなルールになっているのかというと、ご存じのとおり自転車は空気抵抗との戦いがあるので先頭を走るのは圧倒的に不利なのである。だから順番に先頭を交替しながら走るのが普通。ところが3人目のタイムで決めるなら、1人がずっと先頭を買ってでて、あとの3人を楽にさせておいて、力尽きたら脱落するという作戦が立てられる。どのチームでもこれをやるのかどうかは、最近レースを見たことがないのでわからない。と思って探したら2004年の世界選手権の動画があって、最後の方で4人目が遅れたけどほぼ毎周回先頭が入れ替っていた。そうか、最後の先頭交替が終ったら、4人目はもう走らなくてもいいわけだ。
 
スケートも自転車ほとではないが空気抵抗は大きいので先頭が交替しながら滑る。どうしても同じ力の選手を揃えられないので、ときどき遅い選手が引き離されてしまうことがある。疲れた選手を後ろから押してもいいらしい。

縦一直線に並んで滑る様が実にカッコいい。自転車もなかなかだけど、スケートは左右に開く足も揃っているのが見事だ。ゴール前の直線はチームによっては横に並んで滑る。空気抵抗よりも、思い切りスケーティングできる方を選ぶのだろう。日本はこのスタイル。

トラックの180度反対側から同時スタートするという方式は、実にテレビ向き。現地で見るにはわかりにくそう。それでもこの方式の大きな利点は、自転車競技でよくみられる「先頭の譲りあい」が起きないことや、競り合いでの接触がないことだろうと思う。スケートも接触を避けるために、通常はダブルトラックを使うが、パシュートは内側のレーンだけで行うことができる。

オリンピックでは「相手に勝つ」ことだけを目的にレースが行われるけれども、大会によってはタイムを競うこともあるとのこと。つまり同走はするけどその相手との勝負ではないということ。

パシュートは、人気獲得策として追加された種目だと聞いているが、なかなかの優れものだと思う。同じ「団体」でもスキージャンプのように単に「足し算」するのは面白くもなんともない。スキーのリレーは同じ足し算でも、同時スタートなのでゴール前の争いが面白い。パシュートは3人の息の合わせ方など、速さだけでは勝てないところが興味深い。肝心の「勝敗」が肉眼ではわかりにくいのが難点だけれども、テレビのおかげでその問題がクリアされているのがいかにも現代向き。

これから注目・・・と思っても4年後まで見る機会はなさそうだな。

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