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2010.03.19

派遣社員の事前面接

派遣法の改訂で「事前面接禁止解除」にならないことに決まったそうです。否定の否定でややこしいけど、要するに(今までどおり)「事前面接はしてはいけない」ということ。

10年ほど前に初めて派遣社員に来てもらった時、「当然のように」面接をしていたのですが、何年かしてから「実は面接は禁止されている」ことを知りました。

「人」を依頼するのではなく「業務」を依頼するのだから、その業務をこなせると派遣会社が判断した人であれば受け入れるべき、ということでしょうか。もちろん、出来が悪ければ文句を言う(交替、キャンセルなど)。

これには結構びっくりしました。これから一緒に仕事をしていこう、という相手(お互いに)と事前に顔も合わせないなんてあり得ないと思ったからです。

それでも現実には、たぶんどこでも、事前面接は行われていて、ただし建前上「業務内容確認」とか何とかいうことになっているのだと思います。

今回「禁止解除」の動きがあったのは、「労使双方の要望」だったと聞きます。たしかに、雇う側はもちろん働く側だって一度会っておく方が安心でしょう。でも今朝の東京新聞のコラムに「派遣ユニオン代表」という人が書いていたのは、「事前面接は、派遣社員の労働環境をさらに悪くするとか格差につながるなどの理由でやるべきではない」ということでした。容姿などで判断するのがよろしくない、ということも。たとえ双方が賛成していても、悪いことは悪いことだそうです。

ところで自分で(雇う側で)面接した時のことを思い出してみると、あそこで「断わる」ということはあり得ない気がします。容姿で判断なんてできるわけないし、その場でExcel使うところを見るわけでもないからスキルもわからない。「暗そうな人だ」とかはわかるかもしれないけど、そんなことは業務要件に入っていないからね。もっとも、同じ派遣でも受付嬢だったりすれば、容姿を見るのかもしれません。

「禁止」であっても、事実上は面接が行われているというのにもひっかかります。おそらく改訂案では「ルールを現実に合わせよう」という趣旨もあったのでしょう。面接を禁止するのではなく「断わる理由」の方をルール化すべきなのかなと思いますが、これまたザル法になる可能性がありますね。

ちなみに、ぼくが関わっていた時の派遣社員さんについては、お互いに満足していたと思っています。正社員になった人もいるし、正社員に誘ったら「自由がいいから」と断わった人もいました。とはいえ、「いつでもやめさせられるために派遣社員を使う」という発想は、気分のいいものではなかったことも事実です。あれば便利だからその手段に頼ってしまう、という危さがあるのかもしれません。

March 19, 2010 at 08:38 AM in 日記・コラム・つぶやき |

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Comments

いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

Posted by: 派遣社員 | Aug 4, 2010 7:10:17 PM

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