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2010.05.26

微積分アメリカンジョーク

"Calculus Made Easy"に出ていた、マーチン・ガードナーのジョーク。

工学部の学生、ビルとジョーの2人が食堂でランチを食ベていた。ビルがこう嘆いた。アメリカの数学の授業が本当に貧弱になってしまったために、殆 どの大学生は微積分について何も知らないに等しい。

ジョーは同意しなかった。ビルがトイレに行っている間に、かわいいブロンドのウェイトレスを呼んだ。彼女に5ドル渡してビルをひっかけるよう頼ん だ。デザートを持ってきた時に彼が質問する。質問は教えなかったが、こう答えるように言った「one third x cubed」(3分の1 エックス 3乗)。ウェイトレスはにっこりして引き受けると5ドルをポケットに入れた。

ビルが戻ってくると、ジョーは20ドルで次の賭けを申し出た。ウェイトレスに積分の問題を出す。もし正解だったらジョーの勝ち。ジョーは負けるは ずがないことを知っている。2人は握手をして賭けが成立した。

ウェイトレスがテーブルに来ると、ジョーがこう聞いた、「X 2乗の積分は?」

「one third x cubed」、彼女は答えた。そして去り際に振り向いてこう言った、











「plus a constant」( プラス定数 )。

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2010.05.25

マーチン・ガードナー

マーチン・ガードナーが亡くなったことを知らなかった。
twitterにガードナーのことを書いていた人がいたのはそれだったか。

『数学ゲーム』シリーズは大好きだったし、たくさん本も持ってます。でも、ついこの間までこの人を「数学者」だと思っていたのだかど、本当は ジャーナリスト、というか何というか、とにかく学者ではないのですね。

それを知ったのが、Make: マガジンに載っていたこの人のインタビュー記事。
"Mathemagician" というタイトルで、日本語版では「数術師」。これはぼくの出版翻訳デビュー作だったのです。

同じ号で他に「赤外線写真の撮影する」「自分の本を出版する」とか、ルディー・ラッカーの「素晴らしきCA:セルオートマトンでパターン作り」な んていう記事も訳したのだけど、何といってもガードナーの記事はやりたかったのだ。

ところが当初は翻訳対象に入っていなくて、あきらめていたところ後からやることになった次第。

7ページの記事だけど、ガードナーが若い頃からどうやってこの世界に入ったか、いかに手品が好きだったか、等々がよくわかります。ニセ科学批判も ね。

いい記事なので紹介したいのだけど、日本語版「Make:04」を読むしかないのかな。
books.googleで何ページかは読めます。
http://ow.ly/1PtnU

ガードナーが死んだことは、mixiの日記で知って、思い出して「誰もわからないだろうな」と思いながらMake:のことを書い たのですが、なんと、このMake:の記事を読んでガードナーの現状(当時)を知ったという方がコメントしていてびっくり。嬉しかったです。

インタビューで紹介されていたのが『Calculus Made Easy』という本。Silvanus P. Thompsonという人の古典に彼がコメントを入れたもの。微積分の入門書なのだけどガードナーが絶賛していて確かにわかりやすくて面白そうなのだ。あ ちらではそれなりに有名な本らしいけど、邦訳は出ていないみたい。(「微積分Made Easy」というのが見つかったので、すごいタイトルだなと思ったらウェブの自動翻訳だった。)

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2010.05.24

Make: Tokyo Meeting 05と『Mad Science』

Make: Tokyo Meeting 05に行ってきました。

今年の会場は東工大。交通の便もよいせいか、いつになく大勢のお客さんが来てくれました。

今年は出来たての翻訳本『Mad Science』の先行販売が行われるというので、いくつか実験をデモして宣伝しようということになりました。

結論からいうと、準備不足でお粗末さまでした。
いやー、ひと月前くらいから構想は練っていたのだけど材料を入手したのが数日前で、家で予備実験やったらことごとく失敗。初日は手ぶらでオライリーバックナンバーブースの店番を少しやっただけ。それでも、本を買ってくれた人に署名させていただいたりしました。

夜遅く帰ってから再度やってみたけどうまくいかなかったのだけど、とにかく道具だけでも持っていこうと、日曜日は大きなバッグ一杯いろいろ詰めていきました。結局デモらしいデモは、水素でしゃぼん玉を作って火をつけるというものだけでした。(一応、本に出てくる「シャボン玉爆弾」の項に対応)。

本当は一番やりたかった「凍てすく熱さ」のデモはできず、「リサイクルカイロ」を見せただけ(せっかく酢酸ナトリウム買ったのに)。

それでも、それでも、多くの人に暖かく見守っていただき、スタッフの方々にも励ましていただき、楽しく充実した日を過ごすことができました。

会場には『Mad Science』が山積みされていて、たくさん売れていたようで嬉しかったです。

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もう一冊の『Prototyping Lab』と合わせ山積みにされている 『Mad Science』

そうそう、小飼弾さんがこの本の書評をブログに書いてくださいました。

404 Blog Not Found
自家松戸菜園 - 書評 - Mad Science 炎と煙と轟音の科学実験54

すばらしい書評に感謝。しかも、本書(というか原書)がオヤジギャグ満載であるということについて、

これ翻訳者にとっては地獄なのだが、本書はMakeシリーズの一環として邦訳されただけあってか、採算度外視クォリティに仕上がっている。

という有難いおことば。もっとも、これだけでは「採算度外視」が「翻訳」にかかっているのかどうかはっきりしないのですが、会場でガラスを溶かす実験(失敗しました)をしていると「火力が足りなんんじゃない」と声をかけてくれたのが、なんと小飼さんご本人。そこで「翻訳、がんばりましたね」と言っていただき、これは相当嬉しかったです。

そして、もう一つ嬉しかったのがこれ。閉場時間すぎた頃に帰り際に立ち寄った小学4年生くらいの男の子が『Mad Science』をチラっと見ただけで「何これ」と言って立ち止まり、パラパラとめくって「わ、おもしろい」と言うのです。「いくら?」と言いながら裏の値段を見ていたので「会場では少し安く売ってますよ」とご両親に言いました。しばらくして、その子とお母さんがやってきて「名前書いてください」と寄ってくるではありませんか。嬉しそうに広げてくれた本に「Happy Mad Science」と書いて署名したところ、母子ともに大喜びしてくれました。こちらこそ、こんなに嬉しいことはありません。なんだか、一気に疲れが吹き飛んだ瞬間でした。

楽しく、嬉しかったとはいえ、もう少し準備ができていればもっとみなさんに楽しんでいただけたのだろうと反省。Make: Tokyoではもう機会はないだろうけど、今後なにごとにも、Be Prepared!

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会場で見かけた「Friskケース入MP3プレーヤー」(左)と、「フロッピードライブを画素にした表示」

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大岡山駅上のビル壁一面に生えている途中の(たぶん)つた。

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2010.05.19

新刊『Mad Science』

訳書が出来ました。5月22日発売予定。

Mad Science――炎と煙と轟音の科学実験54

Mad_cover_2

    * Theodore Gray 著、高橋 信夫 訳
    * 2010年05月22日 発売予定
    * 240ページ
    * 定価2,940円
    * ISBN978-4-87311-454-5
    * 原書: Mad Science

科学の歴史では、数多くのアマチュアサイエンティストが自宅の地下室や作業場で実験を行い、驚くべき成果をあげてきました。本書『Mad Science』はその伝統を継ぎ、エクストリーム(過激)な実験を通して、科学の原理と楽しさを伝える書籍です。
すべての実験はプロの写真家によって撮影され、読者は「オレオクッキーを燃料にしたロケット」「コップ一杯の水と電池で水素を作る方法」「シャボン玉爆弾」「雪の結晶を永久保存する方法」など、54本の実験の決定的な瞬間を安全に楽しむことができます。十分な経験を持つ読者なら、実験を実際に行うことも可能です。
出版社ウェブより】

「世界一美しい周期表」を作ったTheodore Grayさんが、Popular Science誌に連載しているコラムから選んて加筆した「過激な実験」の写真と物語。

周期表で知りあったGrayさんの著書をこうして訳すことができて感概無量です。日本での出版社が決まっていなかったので、私がオライリーさんに持ち込んで出版が実現した、というのも嬉しいところ。

全ページカラーで、写真がどれもきれいです。
解説も楽しくて読み物としても優れています。

是非、ご一見ご一読を。


Popcorn

〈危険すぎる製塩法〉より。金属ナトリウムに塩素ガスを吹きかけて食塩を作り、網の中のポップコーンに塩味をつけているところ。このあと何が起きたかは、下の動画をご覧あれ。

以下、目次です。

目 次

はじめに
CHAPTER 1 実験料理
    危険すぎる製塩法
    マイナス196℃のクッキング
    いたずらスプーン
    アイス・マジック
    クッキー・ロケット
    ドライアイスクリーム
CHAPTER 2 地球最後のDIY
    ヴァン・ヘルシングの銀の弾丸
    電球を自作する
    ガラス・バーベキュー
    引き上げナイロン
    弾丸タワーを再現する
    空き缶で作る超高輝度サーチライト
    ベストマッチ
    自家製鉛筆
CHAPTER 3 原始力
    スパークの破壊力
    DIY水素
    水銀モーター
    コップ一杯の電気
    家内制酒工業
CHAPTER 4 火遊び
    酸素の滴を燃やす
    鋼鉄を燃やす
    溶けないものを溶かすアーク炉
    炎のない火
    シャボン玉爆弾
    恐怖の太陽を作る
CHAPTER 5 ヘビーメタル
    火花の真相
    金属は燃えるがままにせよ
    頑丈なビットを作る
    チタンを彩る
    テルミット反応で鉄を作る
    高電圧でコインを半分の大きさにする
    薄皮銅貨
    何でも溶かして鋳物を作る
    アルミはこんなに錆びるもの
    誰でも使えるプラズマアーク
    自家製チタン
CHAPTER 6 自然の驚異
    凍りついた稲妻
    肉眼で素粒子を見る
    無知の勝利―磁気浮遊
    金属の結晶を暴く
    雪の結晶を永久保存する
    砂からケイ素を取り出す
    グラスのなかの量子力学
    自然に引きあう(磁)力を暴く
    アトムとイブ
CHAPTER 7 おかしな工作教室
    ライムライトを浴びるライムライト
    iPodをメッキする
    凍てつく熱さ
    ルパート王子の涙
    ニッケルの木
    19世紀のフラッシュ写真
    最悪の象嵌細工
    あらゆるものを金色にする
    石灰温泉
訳者あとがき
索 引

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2010.05.17

フォークル

先日の北山修ライブをきっかけにフォークルのCDを買って聞いているところ。
まずは「紀元弐千年」と「さよならコンサート」。

紙ジャケットで当時のデザインそのまま。なつかしい。1968年発売だから42年前って、そんな昔かい。中学3年。それにしても、ジャケットはと もかく当時のLPそのままをこうして手軽にCDで手に入れられる、というのが本当にすごい。有難い。

端田宣彦の「何のために」なんて何年ぶりだろう。それを言うなら「レディー・ジェーンの伝説」とかのマイナー曲はもっと聞いてないわけだけど。

当時はLPかカセットで聞いていたから曲順なんて変えられないので、いつもこの順番で聞いていたんだよね。1曲が終わると次の曲が始まるまでの間 に次の曲がふっと頭に浮かぶことがあります。LPだと「プリエコー」という現象で実際に聞こえていたこともあるけど、CDにはないから(だよね?)脳内プ リエコー。

再結成CDも楽しみだけど、意味が違うんだよね。42年前とは。

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2010.05.15

久しぶりに「本当に疲れた」

土曜日とはいえ、今朝は少々寝すぎてしまった。
思えば今週は「疲れた」。

木曜の講義の途中、しゃべりながらなんだか高揚してしまった感じがしたのだけど、ちと疲れていたんだろうなぁ。

週3回の出勤が始まってから5週目になるから、そろそろたまってきたのかも。

というわけで、今日はアサガオの世話などしてから遅めのランチは息子と近所の一風堂でラーメン(豚メシ付)。夜は妻が外食なのでどうしようかと思っていたけど、この分だとあまりおなかが空きそうにないな。

昨日締切の原稿を書いているところ。

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2010.05.11

2010川崎 たのしい授業体験講座

表題の講座が2010年8月21日(土)、22日(日)の2日間にわたって行われます。
会場は、川崎市産業振興会館(JR・京急 川崎駅から徒歩7分ほど)

「仮説実験授業」を中心に、「たのしい授業」を実現するためにはどうすればよいか、いろいろ学べる場です。

2004年に始まって3年続けたあと2年休んで、昨年2009年に再開、今年が第5回目になります。

今回初めて紹介用のサイトを作りました。

詳細はこちらを ご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~pa3k-tkd/kawasaki/

まだ検索してもなかなか出てこないので、よろしかったらみなさんリンクを貼ってください。

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花でできたケーキ

娘夫婦から、母の日にお祝いにと、妻にこんなものが送られてきました。

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作り物かと思うような、というとヘンですがみごとに美しい花でできたケーキです。
近くでみると、こんな感じ。

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「セロシア キャンドルケーキ」というものだそうで、セロシアとはケイトウ(鶏頭)のことです。ケイトウはその名の通り花が「鶏のトサカ」に似ているのですが、交配を重ねてこんなロウソクの炎のような形を作ったのだそうです。

本当にケーキみたいで、写真を撮り忘れましたが、載っていた台にはナイフで切るための目安線まで書かれていました(本物のケーキ用の台を使ったということですが)。

もちろん生きているので、水をやって長持ちさせることはできるようです。あるいは、株を分けて植えてやるとか。もちろん、当分はこのまま鑑賞するつもり。

娘に電話して嬉しそうな「届いたよ」と言ったら、「うん、でもおとうさん宛じゃないけどね」って、そりゃそうだ。

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2010.05.07

北山修・・・すごい

友人に教えてもらって録画しておいた「きたやまおさむ九州大学退官記念コンサート」を、こともあろうに深夜1:30から見てしまった。ビデ オなのに。

フォークル120%中高生だったぼくとしては、見始めたらやめられない。

「花のかおりに」なんて、テレビで見られると思わなかった。坂崎幸之助は当然としても、杉田二郎に南こうせつまで登場。九大では「ふつうの教授」 だったのだろうと思うけれども、おそらく大学側がかなり協力して実現したコンサートだと思うので、大したものです。

感想はいくらでもあってキリがないので思いつくまま少しだけ。

・坂崎幸之助の声は加藤和彦にかなり似ている。と思ったら、はしだのりひこにも似ていた。南こうせつが降りてくることもあると北山さんが言ってい たから、要するに声帯模写がうまいということか。そのわりに「杉田二郎になりきって歌います」と言って歌い始めた「戦争を知らない子供たち」は似てなかっ た。

・北山-加藤よりも北山-杉田の方が曲の数は多いらしい(北山談)

・九大の新キャンパスのイメージソングを北山さんがプレゼントして、学生さんが作曲して演奏して歌っていたけど、これがすばらしかった。歌詞に 「九州大学」と入っているので、ふつうには流行しないだろうけど。

インタビューで加藤和彦との関係を聞かれた北山さんが、

パートナーであるとともに「ライバル」だったと思う。お互に何かに「嫉妬していた」と。なんか、ジーンときました。

ぼく自身は「嫉妬」という感覚を感じない、というか強く嫌っていたつもりなのだけど、「あこがれ」はあるわけで、でもそれを「嫉妬」と表現するの もいいなぁ、と思いました。

番組の冒頭で、フォーククルセダースを「40年以上前に~」と言っていたのを聞いて、ちょっとショックでした。40年なんてとてつもなく長い時間 だと思っていたけど、この程度かって。

ちなみに、この時に北山さんの代表作として紹介されたのが、

・あの素晴らしい愛をもう一度
・白い色は恋人の色
・さらば恋人

でした。

どの歌も、ギターのコードが気になった。

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2010.05.06

ビール三昧に反省して休肝日

連休は遠出をしないかわりに、近くでおいしい物を食べよう、というコンセプトで迎えました。

結果は
5月2日 夫婦別々に飲み会
5月3日 新宿「シュタインハウス」でビールビールビール
5月4日 池袋「ボナパルト」で軽くビール飲んでから、新宿「キリンシティー」でビールビール
5月5日 新宿「アサヒスーパードライ」でビールしてから、近くの「ライオン」で続きビール。

というあり様。

シュタインハウスは、かつてマイミクardbeg1958さんに連れていってもらったオシャレな店で、なかなか行く機会がなかったのですが、 〈ビール好きではない〉〈妻の妹〉が「ビールは最初の1杯に限ると言うが、あの店は最後の1杯までおいしかった」という報告をくれたので行ってみた次第。 2人で大いに気に入って6種類のドイツビールを飲んできました。結構いいお値段ですが、まあたまには。

シュタインハウスの系列店が池袋のエチカにあるというので、東武の北海道物産展でルタオを買うついでに様子見、といいつつ2人で3杯飲んでから、 妻が1度は行きたいと言っていたキリンシティーへ。ここのビールもなかなか。

この日の晩、「調子に乗りすぎたので明日はやめよう」と言っていたのだが、結局夕方風呂入ってから新宿に繰り出す。サッポロ系のライオンには以前 行ったしキリンシティーにも行ったので、あとはアサヒとばかりスーパードライ店へ。悪くはないが長居する感じでもなかったので、ライオンへ移動。これで連 休中に3社制覇(してどうするんだ)。

「そういえば代々木にドイツビールの店(『タンネ』)がある」というのを思い出して、「明日行こう」と息まく。

しかし今朝起きるなり、どちらからともなく「今週はもうやめておこう、なんだか胃がもたれるし」というわけで、「休肝日」となりました。

何ごとも調子に乗りすぎないようにしよう。

アップデート:夕食に2人でロング缶1本飲みました。ごめんなさい。発泡酒です。

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プリンターは節分にご注意

先日プリンターが壊れた話を書きましたが、たちまちのうちに修理から返ってきました。4/27の夜引き取りに来て29の午前中に戻ってきたのだから大したものです。少々費用がかかっても引き取りサービスを使った甲斐がありました。

無事問題も解決して正常に動作しています。

ご紹介したいのは、同梱されていた「プリンタの豆知識」という紙。

Setsubun

思わず読み返してしまいましたが、修理に送られてくるプリンターの中から一度ならず豆が出てきたのでしょうね。すぐに不調になるでしょうから、3月初旬に送られてくる、と。

今でも、そんな行事が行われていることを嬉しく思います。

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2010.05.03

板倉聖宣傘寿記念講演

シンポジウム「科学と教育の未来のために」

板倉聖宣さんの傘寿(80歳)を記念して行われたシンポジウムに行ってきました。場所は東大駒場。板倉さんが10年間居続けたところだそうです。

300人もの人たちが全国から集まりました。
私が着いたのは、開演時刻の20分ほど前でしたが前方10列には空席がありませんでした。「前から席が埋まっていく」のは板倉講演の特徴。たいていの講演はそうではないおかげで、いつ行っても最前列に座れるのですが、この日はだめでした。

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「これまでの私の仕事と,これからの展望」と題した板倉さんの講演は、例によって余談や脱線が多かったものの、2時間みっちり話を聞くことができて、内容も比較的まとまっていたと思います(偉そうですみません)。

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次に、東大の大学発教育支援コンソーシアム推進機構、三宅なほみさんの講演。「学習科学と仮説実験授業」と題して、板倉さんの希望もあって「外から」仮説実験授業を見るという内容。ぼくは大いに期待していて、かつそれに沿う内容のはずだったのですが、会場の雰囲気が異常になってしまい、かなり変形してしまったのが残念でした。会場いた殆どの人は、わが愛する仮説実験授業の仲間たちでしたが、もう少し「人の話を聞く」ことができればいいのにと思いました。三宅さんには本当に申し訳ない気持ちで一杯でしたが、ぐっとこらえてその後をまとめられたのには感心しました。

ところで、三宅さんは認知科学で有名な方ですが、恐らく仮説実験授業関係者で彼女を知っている人は殆どいないと思います。ところが私にとっては特別な人なのです。前にも書きましたが私が板倉さんや仮説実験授業に関わるきっかけをくれたのがこの三宅さんなのですから。

昨年、三宅さんと再会したことも大きな喜びでしたが、こうして三宅さんと板倉さんが一同に介する場なんて夢のようなことなのです。しかも三宅さんが仮説実験授業を研究対象にしてくれているなんて(会場の雰囲気が「異常」になった理由のひとつは、仮説実験授業を「外から評価される」ことに対する免疫のなさかもしれません)

その後のパーティーでは、三宅さんとゆっくり話をすることができました。「次は何をしましょうか」と言っていただきました。そりゃ、何かしたいですよね。こんなに嬉しいことはありません。

「感激の出会い」とか「人の繋がり」などという月並みな表現が次々と思い浮かぶ一日でした。

駒場東大の正門のすぐ前にこんな看板が貼ってありました。

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