2010.07.26
2010.07.23
娘のiPhoneがキャンセルされたの巻
前々からiPhoneが欲しかった娘は、発売翌日にオンラインでiPhone 4を予約した。しばらく音沙汰なしはみんな同じだったが、あちこちで入手報告を聞くようになっても連絡がない。
ところが今日、突然
「 お申し込みキャンセル完了のご連絡」
というメールが来た。
びっくりして電話すると、「いついつにメールを送ったが、手続きされなかったのでキャンセルした」とのこと。「受け取っていない」と娘が言うと、「送信履歴にあるから」と取り合わない。
半泣きで娘が電話してきたので、ネゴシエーション超苦手ながら親父が代わって電話をかける。
ソフトバンクオンラインセンターにかけると、
「iPhone 4は大変ご好評につき、入荷時期未定です」とかテープが流れている。
思ったより早く人間につながったので、申し込み番号と名前を伝えると、「本人がそばにいるか」と聞かれ、いないと本人確認ができないので受け付けられないという。
まあ、それは仕方ないので、言いたいことだけは言う。趣旨はこんなところ。
(テープでアナウンスするほど)iPhoneをみんなが欲しがっている時に、キャンセルする人なんてごく稀なのだから、「メールが届いていない/読まれていない」ことを想定して、他の連絡方法を取るべきだろう」
「本人同席でかけてくれれば対応策を考える」とのことなので、娘に電話してもう一度かけさせた。担当者の名前を聞いておいて、その人と話すようにとも。
結論から言うと、キャンセルは取り消せないが、今から申し込んで、その申し込み番号を伝えれば優先的に扱う、ということだった。
どの程度「優先」されるのかは神のみぞ知る、だけど現状では最善の結果といえるでしょう。とくに交渉下手の親子のしごととしては。
twitterでこのことを書いた時、最後に @masason とつけたけど今のところ反応なし。
「英語嫌いを作る方法」について
内田樹ブログ
「英語嫌いを作る方法」
http://blog.tatsuru.com/2010/07/21_1832.php
内田樹のブログには面白いものが多いのだけど、これは特に興味深い記事だと思います。
(私の説明がまずくて伝わらないといけないので、是非原文をお読みください)
(楽天などの)「英語を社内公用語にする」件の話題なのだけど、その中で英語という教科の特殊性を指摘しています。
英語は中学校で教えられる教科の中で、もっともその実用性・有用性が確かな教科である。 英語ができる子どもとできない子どもでは、中学生の段階ですでに将来の年収に大きな差が出ることが高い確度で予測される。 そのような教科は他には存在しない。 因数分解ができなくても、古文が苦手でも、跳び箱が飛べなくても、料理が作れなくても、それによって、これができる人間と「将来年収に大きな差がつくだろう」という予測を立てる中学生はいない。 けれども、英語だけは別である。 英語は、それが「できる子ども」と「できない子ども」の間で、将来の学歴や年収に有意な差がつくことが予測される唯一の教科である。
「生活の役に立つかどうか」という話が英語ではよくいわれるのに、他の教科ではいわれないな、ということはよく思っていたのだけど「年収の差を中学生自身が予測可能」という洞察がすごい。
で、肝心なのは「実用性、有用性が明らか」なのに、学習意欲が高まらない、という点です。明らか〈だから〉というべきか。
そのような「有用性の高い教科」に対する学習の動機づけが、他の教科に比してむしろ弱いという事実はどうやって説明できるのか。
私はこれまでも繰り返し、学びにおいては「努力と報酬の相関」を示してはならないと書いてきた。のだそうです。
学びというのは、「謎」によって喚起されるものであって、
これだけ「いいこと」があるよというふうに事前に努力と報酬の相関を開示してしまうと、子どもたちの学びへの動機づけは歴然と損なわれる。というのです。
たしかに「これをやっておくと、将来いいことがあるよ」と言われて勉強するような子は、言われなくてもやるからなぁ。
ところで「英語ができると収入に〈大きな〉差がつく」というのは、どのレベルの英語力のことを言うのでしょうね。ぼくは「英語から日本語への翻訳」という仕事をしていますから、英語力を役立てていることには間違いありませんが、ぼくを含めて翻訳者で収入で〈大きな〉差をつけている人なんてごくわずかだと思います。(〈英語のできない英語翻訳者〉というものが存在するのなら、その人には差をつけられるだろうけど)。
会社勤めをしていた時も、収入に差がつくという実感はゼロ。できないやつから仕事が回ってきて面倒(な割に感謝されない)というのはあったけど。
そう考えてみると、中学生の英語嫌いの理由が本当にそこにあるのかどうかはわからないけど、少なくとも「努力するといいことあるよ」と言われても、殆どの子は努力しないことは確かでしょうね。
MacPaintとQuickDrawのソースコード
mixiマイミクASLさんの日記で、Mac PaintとQuickdrawのソースコードが公開されたことを知りました。
Computer Museumに寄付したとのこと。
ダウンロードはこちらから
http://www.computerhistory.org/highlights/macpaint/
5年前にAppleが渡したけれども、公開までに時間がかかったようです。
ざっとながめたけど、もちろんその「すごさ」はわかりません。でも、Mac Paintですよ?Bill Atkinsonですよ。Andy Herzfeldのコードもあるらしいですよ。"tight assembler"の。
モノクロ、ビットマップのMac Paintは、メモリー128KB、フロッピー1枚のシステムで動いていたんだなぁ。
魔法に見えましたよ当時。
そのままHyper Cardに繋がったんだろうなぁ。今でも、そのままでいいから使いたいHyper Card。
たまたま運良く、General Magic時代のBill AtkinsonとAndy Herzfeldに会ったことがあります。出張していた時にぼくの誕生日が来たら、寄せ書きのバースデーカードをなんとAndyが持ってくてきれました。担当さんが、ぼくがAndyファンだと知って、はからってくれたのです。
上のダウンロードページの下に続く「おはなし」がまた非常に興味深い。
1つだけ紹介。
レポーターがスティーブ・ジョブに「QuickDrawを書くのには何人年かかりましたか?」と聞いたので、ジョブズがBill Atkinsonに聞いたところ「続けてじゃないけど4年くらいかな」。ジョブズはレポーターにこう言った、「24人年」。ジョブズは、アトキンソンの1年は並みのプログラマー6年分に相当すると、きわめて適切に考えたのだった。
2010.07.13
テオ・グレイさん来日
訳書『Mad Science』の原著者で、「世界一美しい周期表」の作者であり、そのiPadアプリ『元素図鑑』のプロデューサーでもあるテオ・グレイさんが来日したので、日曜日に会ってきました。場所は新宿の天ぷら屋『天兼(てんかね)』
とにかくiPadアプリが爆発的に売れていて、笑いが止まらない様子。周期表を元にして作った豪華写真本『The Elements』(邦題『元素事典』)は世界で10万部近く売れたそうで大変なものなのだけど、iPadアプリの売れ方はすさまじいらしい。
AppleがiPadの紹介ページに入れてくれたのが大きいし、今でも「ダウンロード数×価格」の「トップセールベスト10」に入っているからすごい。あと、Gizmodoなどのページで当初のトップ10として紹介されると、その後ベスト10から落ちてもずっと残っているから有難いのだと。なるほど。
周期表は自分で印刷のアレンジから販売までやっているので、外注を使ったとしても手間がかかってなかなか儲からないけど、iPadは一旦作ればそれだけでいいから、こんな楽なことはないと喜んでいました。他にも電子書籍をやっていくつもりらしい。
10年以上前にMathematicaのチュートリアル用の電子ブックを作ったけど全くモノにならず、今ついにEフックの時代になったと。
本業のMathematicaのWolfram Reseachの仕事は「少し時間を減らす」とも言ってました。
2010.07.11
母のiPad環境
母(86)がiPadを買ってから約1ヵ月、無線LAN環境を整えてあげられなかったのですか、今日ようやく開通しました。
前からYahooBBが通っているので、無線ルーターを付ければいいわけですが、たまたまiPadを買ったらついてきた「FONルーター」があったので、これで済めばラッキーと思っていろいろ試したのがウンのつき。あれこれ試すも結局つながらずそのままになっていました。わが家のルーターを繋いだ時もうまくいかず、途方に暮れましたが、その後その理由は「ブリッジモードになっていた」からとわかりました。わが家の無線がちょっと弱いようだったので、これを母に渡して自分が新しいのを使おうと思ったままひと月がすぎ、たまたまさっき思い立ってバッファローの無線ルーターを買ってきました。
でも、これをわが家と入れ替えて、とかやっているとまた終りそうにないので、素直に新品を母のところに設置したところ、すんなり開通しました。
これで、ブラウザー、地図、i文庫などが使えるようになってようやくiPadの本領発揮というところです。
この日記もiPadで見ているのかな。
2010.07.08
手でゴールを防いだ件
ちょっと時間がたってしまいましたが、ウルグァイが対ガーナ戦で、放っておけば確実にゴールに入っていたボールを「手で止めた」ことがありました。もちろん「ハンド」でPK。しかもレッドカードで一発退場です。
PKは成功率8割くらいらしいので、その後1人少ない人数で戦わなければならないことを考えると、あまり割のあうことではありませんが、トーナメントでの延長戦(たしか後半)だから、「入れらたらまず負け」というわけで、残り2割の失敗に賭けたわけです。
そして、ガーナはそのPKを失敗してしまいました。ハンドした選手は大喜びしていたそうです。(結局PK戦になり、ガーナはそこでも失敗してウルグァイが勝つのですが、それは別の話)
何とも後味の悪いことではあります。ルール通りとはいえ。PKというのは決定的な得点機会を相手に与えてしまう大事件ですが、多くの場合は「PKに至った行為がなかったとしても」得点になったに違いない、というわけではありません。数字になるかどうかわかりませんが、せいぜい2割とかではないでしょうか。(そのかわり、「故意」でないファールではレッドカードは出ませんが)
ところがこれは「100%ゴール確実」なものを止めているのです(ヘディングで逃がれる可能性がゼロではなかったかもしれないけど)。許せないと思いませんか。しかし、レッドカード以上の罰はありません。
どうすればよいか。一つ思いつくのは「ゴールを認めてしまう」ことです。いわゆる「アドバンテージ」という考え方で、「反則行為があっても反則を取らない方が相手チームに有利な場合」に、あえて反則をなかったことにするというものです。例えばゴールキーパーと1対1で誰かがシュートしようとしている時に、別の選手のユニホームをつかんだとしても、たいていそのファールは取らないでしょう。よほど悪質でなければ。
同じように、ゴールのハンドも無視できないのか? 詳しいルールは知りませんが、たぶんサッカーではできないことなのでしょう(できれば、ワールドカップでやっている)。もしあれが、「明らかに手でさわったけれども、その手をかすめてゴールインした」のであれば、実際にはハンドの反則が先に起きているけれども、無視してゴールを認めたでしょう。サッカーのアドバンテージはそういうもののようです。
(反則ゆえに)実際にはゴールインしなかったものを「ゴールにする」というのはもはや「捏造」なのでしょう。
同じフットボールでもラグビーは大違い。「認定トライ」というものがあって、
・ゴール前のスクラムを故意につぶしてトライさせなかった
・ゴールに向かって独走ドリブルしている選手にノーボールタックルをした
などの場合には、容赦なく「トライしたこと」にしてしまいます。良いルールだと思います。
ラグビーの「アドバンテージ」の考え方はかなりすごくて、守備側手が反則をしても、しばらくそのままプレイを続けさせて、「明らかに攻撃が行き詰まった」ところで初めて笛が鳴ります。
サッカーにでもアドバンテージを見ることがあると書きましたが、上の例でいうと一旦無視したファールは、たとえシュートが失敗したとしても反則にはしないはずです。・・・と思ったけど、最近は悪質なファールは後からでも取るようになったかも。いずれにしても「めったに起こらない」ことです。
同じハンドでも、「ハンドしたのに見逃がされてゴールした」フランスのジダンの件は大騒ぎになったけど、ウルグァイのハンドがそれほど話題にならないのは、「ルールに則って裁かれた」からでしょうか。まあ、めったに真似されるような話でもないからね。PK入れられれば無駄死にだし。
2010.07.05
映画『告白』
『告白』という映画を見てきました。
ちょっと話題になってるけど、知っていたのは「松たか子の鬼気迫る演技がすごい」という情報だけ。
最近映画館に行っていなかったのだけど、土曜日に早目に飲み終ってしまった後、新宿をブラブラしていたらピカデリーでやっていて、19:30の回の空席状況が「△」というので、勇んでカウンターに行ったら「満席です」とのこと。「三角なんですけど」と無駄な一言を発してしまったことを反省。
気を取り直して「日曜の朝に行こう」ということになって、iPhoneから9:50の回を予約しました。
日曜の朝に予約するのはお得意で、こうするとダラダラした朝もシャキッと起きざるを得ないのです。
さて、上映中の作品について書くのは難しいし、そもそもぼくは本の紹介も大の苦手なくらい描写が下手なので、何を書くべきかわからないけど、とにかく感想は「すごくよかった」。
評判どおり松たか子がすごいと思いました。最初か最後まで全く息を抜くことができず、スクリーンを凝視したままでした。もちろん二人とも寝ることもなく(実は妻もぼくも時々やるのだ)。
中学校が舞台なので現職中学校教師である妻にとっては、特別な意味があるのでしょうが、「あ、あるある」と「あり得ない」の丁度良い組み合わせだったようです。学校に限らないけど、「あり得ない」くらいでないと、面白くないだろうし、心配になっちゃいますからね。
場内は比較的若い人が多かったように思います。妻の学校の生徒の中にも「見たい」と言っている人がいるそうですが、残念ながら「R15」指定なので見られません。教育上良くない、というよりは残虐シーンのためなのではないかと思います。
ピカデリーからの帰り道に紀伊国屋本店の1階通路を通るので、「そうだ原作を買おう」と立ち寄ったら、たちまち見つかりました。何ヵ所にも平積みされていました。地の利を生かした展示だなぁ、と思ったけど、映画館から離れた書店でも結構広く並べていたから関係ないのかもしれません。
「観てから読む」で、帰宅してから一気に読んでしまいました。ぼくの気持ちとしてはこれでよかったと思いますが「読んでから観た」人の感想も聞きたいところです。
ねぎ焼き「丹波亭」
7月3日(土)に新宿の丹波亭に行ってきました。
http://r.gnavi.co.jp/a007500/
きっかけは、今度行こうと思っていた店を地図で探していたら、「麺通団」のすぐ近くらしいことがわかって、そうだ麺通団といえば「ねぎ焼きの・・・」と思い出したから。
実は6年ほど前にテレビの「どっちの料理ショウ」で紹介されていたのを見て行ってみたものの、長蛇の列で妻と息子としばらく並んだ後諦めて麺通団に行った、という思い出があるのです。テレビ放映の翌日でしかも金曜の夜だったのだから、考えてみれば無謀でした。
その後も気になりながらも行きそびれていたのですが、念願?叶ってついに行くことができました。
当日電話した6時に予約したら「カウンター席ならあります」とのことでもちろんOK.早めに5:40頃に着いたところ「7:30までならテーブル席でどうぞ」というのでそうする。
つまみに生キャベツとレバー刺しを注文。キャベツにつける肉みそがニンニクも効いていて美味しい。レバーはゴマ油塩とニンニク・ショウガしょうゆ両方ついてきて、どちらもよかったけどぼくはゴマ油派かな。
メインの「ねぎ焼き」は、いろいろ種類がある中で店おすすめの「イカ・スジ」を選択。店で焼いてくれたものをテーブルの鉄板に載せてくれる。そもそもどんな形態なのかも知らなかったのだけど、薄~いお好み焼き生地の上にたっぷりと刻みねぎとイカ、牛スジが載っている。卵も形を残した状態で真中に挟まれていました。味はソース、しょうゆ、おろしポン酢があって、われわれはおろしポン酢の選択。「他のお好み焼きや豚平焼などがソース味なので、そちらも食べるなら別の味がおすすめ」とのことだったのだけど、結局これだけでおなかいっぱい。
おっと、肝心のお味はとても美味しくて大いに満足しました。ねぎがどう繋がっているのかわからないけど、適度にまとまっていて、かつ切りやすく、ヘラで取っておハシで食べました。慣れた人はヘラで食べるのかな。
並行して「のり巻きレタスちゃん」というレタス、キュウリ、カニカマボコをのりで巻いたものをいただく。
ここまでで40分くらいしかたっていなかったのだけど、昼食が遅かったせいか、ちょうどよい満腹ぐあいだったのでお店を出ました。
他にもおいしそうなメニューがいろいろあるので、再訪問する予定。4人くらいで行けば、もっといろいろ食べられそうです。
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