映画『告白』
『告白』という映画を見てきました。
ちょっと話題になってるけど、知っていたのは「松たか子の鬼気迫る演技がすごい」という情報だけ。
最近映画館に行っていなかったのだけど、土曜日に早目に飲み終ってしまった後、新宿をブラブラしていたらピカデリーでやっていて、19:30の回の空席状況が「△」というので、勇んでカウンターに行ったら「満席です」とのこと。「三角なんですけど」と無駄な一言を発してしまったことを反省。
気を取り直して「日曜の朝に行こう」ということになって、iPhoneから9:50の回を予約しました。
日曜の朝に予約するのはお得意で、こうするとダラダラした朝もシャキッと起きざるを得ないのです。
さて、上映中の作品について書くのは難しいし、そもそもぼくは本の紹介も大の苦手なくらい描写が下手なので、何を書くべきかわからないけど、とにかく感想は「すごくよかった」。
評判どおり松たか子がすごいと思いました。最初か最後まで全く息を抜くことができず、スクリーンを凝視したままでした。もちろん二人とも寝ることもなく(実は妻もぼくも時々やるのだ)。
中学校が舞台なので現職中学校教師である妻にとっては、特別な意味があるのでしょうが、「あ、あるある」と「あり得ない」の丁度良い組み合わせだったようです。学校に限らないけど、「あり得ない」くらいでないと、面白くないだろうし、心配になっちゃいますからね。
場内は比較的若い人が多かったように思います。妻の学校の生徒の中にも「見たい」と言っている人がいるそうですが、残念ながら「R15」指定なので見られません。教育上良くない、というよりは残虐シーンのためなのではないかと思います。
ピカデリーからの帰り道に紀伊国屋本店の1階通路を通るので、「そうだ原作を買おう」と立ち寄ったら、たちまち見つかりました。何ヵ所にも平積みされていました。地の利を生かした展示だなぁ、と思ったけど、映画館から離れた書店でも結構広く並べていたから関係ないのかもしれません。
「観てから読む」で、帰宅してから一気に読んでしまいました。ぼくの気持ちとしてはこれでよかったと思いますが「読んでから観た」人の感想も聞きたいところです。
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Comments
はじめまして。私も「告白」観ました。すごいよかったですよね。でもネタバレになってしまうんですが、映画の最後の先生の言葉の解釈に迷ってます。
私は、先生が少年Aの、母親に対する気持ちを美月からファミレスで聞いた帰り道に泣いていたことから、やっぱり先生には良心があるんだと思っていました。なので最後の先生の「なんてね」という言葉は爆弾は処理してあり、少年Aの母親は死んでいないということを暗示しているんだと思いました。だから、少年Aは母親を求めて多くの人を傷つけてしまったけれど、先生は戒めるべき人だけを戒めたのだと思い、先生の方がやっぱり一枚上手だったんだな、というのが私の感想でした。
でも一緒に観た友達は「あれは、先生が少年Aに言った”あなたはこれから更生の道を歩みます”に掛ってて、あなたには更生の道なんてなく、まだまだ私はあなたを許しませんよっていう意味でしょ。」と言われてしまいました(^^;
私が救いを求めて、いいように考えすぎなんですかね?
高橋さんはどう思いましたか?よかったらお返事くださいm(_ _)m
Posted by: つぐみ | 2010.07.10 02:38 AM
つぐみさん、こんにちは。
最後のセリフの件ですが、私はどちらかというとお友達の意見に近いかな。ただし、あの爆発については、「そもそも事実なのかどうか」を何となくぼやけさせているようにも感じています。回想、というか空想シーンのようにも見えますから。
こうやって、いろいろな解釈があるのも面白いところですね。作者や監督にすら正解はないのかもしれませんし。
Posted by: のぶ | 2010.07.10 11:33 AM