『フェイスブック 若き天才の野望』 おかげさまで売れています
フェイスブック 若き天才の野望
(5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
デビッド・カークパトリック (著) 解説:小林弘人 翻訳:滑川海彦、高橋信夫
出版社: 日経BP社 (2011/1/13) 単行本(ソフトカバー): 544ページ
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拙訳書(滑川海彦さんと共訳)『フェイスブック 若き天才の野望』が、すさまじい勢いで売れています。本当に嬉しい。
全国書店に並んだのは1月15日からなのですが、昨日(1/25)すでに3回目の増冊(第4刷)が決まりました。
この本を訳そうと持ち込んだのは、滑川さん。TechCrunchでMichael Arringtonが絶賛していた記事で、抜粋を読んで「これはいい」と思って日経BP社に紹介したものです。そこでしなやかな強腕、トモコぶちょーが版権を獲得。『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』で大ヒットを飛ばした、辣腕クールビューティー編集者のヒロミさんが担当。滑川さんから有難くもお誘いをいただいて、私と二人で訳すことになりました。
これが去年の6月ですから、facebookは日本では今よりも無名だったし、何しろ分厚い本だし「どれだけ売れるか」なんて考えませんでしたが、とにかく内容が面白そうだし、このメンバーで仕事をするだけでも楽しそうなので張り切ってスタート。かと思いきや、スケジュールが決まらないのをいいことに、遅々として進まず。ところが10月になってアメリカで映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開されて大好評になって、日本では1月中旬上映と決まったから、これはタイミングを合わせるしかない、となってスケジュールのおしりが決定。途中を略して、12月初旬に校正も終えてホッとしたというところ。
さて、1月になってAmazonで予約が始まり、書店に並び出したら売れる売れる(といっても目の前で買った人を見たことはありませんけど)。書店さんの扱いもすごい。例えば、
リブロ汐留店 (by @dshiba)
丸善本店(by @namekawa01)
ジュンク堂梅田店。すごいとしかいいようがありません。(by ジュンク堂)
八重州ブックセンターのタワー。ジョブズ本の時もやってくれたそうで、タワー作りの名人がいるとか。(ファンページより)
当然のことながら、「売れるから並べる」「並んでいるから売れる」という好循環が起きるわけです。
1月14日には、TechWaveの設立1周年パーティーにお邪魔して即売会。
もちろんものすごく面白いとはいえ、500ページ以上もある本がどんどん売れるというのは、すごいことだと思います。売れる理由はいろいろあります。
・もちろん内容
・映画「ソーシャル・ネットワーク」が封切り直後にゴールデン・グローブ賞4冠で、テレビ各局が取りあげる
・雑誌が挙ってフェイスブック特集
この2つは、神風みたいなものですが、やっぱりすごいのは
・日経BPのクールビューティーペアに超営業
・滑川さん主導による「空中戦」即ちWeb口コミ
でしょう。
訳者は「訳すまで」、編集者は「本を作るまで」と思っていた仕事を「お客さんに届けるまで」にしたわけです。(「家に着くまでが遠足」論)
そして、きのう(1/25)は丸善でトークショウ。1時間以上にわたって、解説の小林弘人さんと、訳者二人で映画と本の話を自由にさせていただきました。UStreamで中継していたほか、後ほどニコニコ動画にアーカイブされるとのこと。
早速、日経コンピュータのオンライン版に記事が載っています。
「Facebookは既に6億人規模」、誕生秘話の翻訳者らがトークセッション
(ぼくの写真が情ない・・・)
150人の人たちの前で話して、それが記事にもなるなんて考えられなかったし、今後もなかなかないでしょうが、本当に楽しい経験でした。
アカデミー賞は「英国王のスピーチ」がリードした感があるので、難しいかもしれないけど、それよりもfacebook自体が日本でブレークすれば、また追い風になるでしょう。
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Comments
どうもです。先日、用賀の焼き鳥屋にてご紹介いただいた者です。
楽しいお話をありがとうございました。
で、さっそく「若木天才の野望」購入しました(笑)
読むのはこれからですが、楽しみです!
Posted by: マツ | 2011.03.03 04:29 PM