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2011.03.31

遅まきながら本棚の耐震

わが家では最大の被害ともいえる本棚転倒を防ぐべく、突っ張り棒を買ってきたのですが、なんと天井までの高さより長くて入らない。パイプを切れば(ほぼ安全に)使えそうなので、万力だの金ノコだの探し始めた時に思いだしたことがあった。「パイプカッター」があるじゃないか。

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(これがなかなか見つからなかったのだが)2~3年前に買った結構いいもの。実はポリカーボネートの管を切るために買ったのに、ヒビが入って全然使えず。でもその後息子が自転車のハンドルバーを切るのに使っていた。太さはどうかと思ったけど直径5センチまでOK。

ご存じない方のためにいうと、この道具はパイプの回りをクルクル回すだけで、殆ど力もいらず実に気持ちよく切れるのです。塩ビパイプにも便利。

というわけで、うまくパイプが切れたので設置しました。

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真ん中は発泡スチロールの箱。もう少しマシなダンボール箱にでも交換する予定。今回はたまたまこいつだけが倒れたけど、実はもっと危っかしいのがあるので、そちらも対策を練らねば。段ボール箱方式かな。

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2011.03.30

メールもツイッターもなかった頃のデマ

今朝(3/30)めざましテレビで「震災後のチェーンメール」を取り上げていて、デマの出元を探るべく一人ずつさかのぼったりしていました(結局大もとはわからず)。Twitterでもデマの元を突き止める方法などが話題になりました。

突然思いだしたのが、かつての「信金取り付け騒ぎ」。電車の中で女子高生が冗談に「信金が危い」と言ったことがきっかけで、取り付け騒ぎになったという事件だけど、そんなことで銀行がつぶれるのかということと「よくぞ出元を突き止めた」ことに、あらためて驚きます。

だって、メールもインターネットもなかった頃の話ですよ(1974年) 。詳しい経緯は上のリンク(Wikipedia)にありますが、「RT」や「転送」ではなく、文字通り「口」で伝わったのでしょう。さかのぼっていくにも、メールの受信記録があるわけではないから簡単ではなかったはず。人から直接聞いたのならともかく、飲み屋で誰かが言っていた、なんていうのなら覚えていないだろうし。

ツイッターもメールもなくても、デマは伝わるし、発信源がバレることもあるというお話でした。

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2011.03.23

湯気と水蒸気

原発から白い煙があがると「あれは水蒸気です」という解説が入る。

水蒸気は気体状態の水で、無色透明で「見えない」のだけれど、やかんの口から吹き出ている「白いもの」が水蒸気だと思っている人はかなり多い。いや、そんなことは当然知っている理学部出身者であっても「つい」、あれを水蒸気と言ってしまうこともある。ぼくを含めて。

では、あの白いものは何かといえば「湯気(ゆげ)」である。水蒸気という言葉を知っている人は100%湯気も知っているし、お風呂の上に漂う白いものを水蒸気という人はいなくて、みんな湯気という。おそらく、多くの人にとっては、

水蒸気=湯気

なのだと思う。

しかし、日常会話ならともかくテレビのニュースで、しかも〈水蒸気が何たるかを知らなかったら大変なことになる〉大学の先生たちまで、あの白煙を「水蒸気」と言う、あるいは言うのを許しているのはなぜだろうか。

おそらく「ゆげ」という言葉の響きというか、イメージのせいだと思う。どうしても、「ゆ~げ~が、天井からポタリとせな~かに~」という歌詞の通り、のんびりした温泉を思い浮かべてしまう。

「あの白煙はゆげです」などと言う解説者は、次から呼んでもらえなくなるかもしれない。

では、もっと科学的に正確でかつほんわかムードではない用語はないのか。もちろんある。
(液体の)水、水滴、(非常に)細かい水滴等々。要するに、気体(水蒸気)ではなく液体(まれに固体=氷)なのだ。

「あの白煙は水ですね」では、「先生、それは水蒸気のことですね?」とアナウンサーに聞き返されそうだ。

当初は、テレビで聞くこの「水蒸気」がとても気になったのだが、ある時から納得している。なぜなら、それを聞いている国民の95%は水蒸気と聞いて「あのやかんから出ている白いもの」を思い浮かべ、残りの(知っている)5%は「ああ湯気のことね」と理解するので、100%意図が伝わり実害はないから。

さらにいうと、湯気のあるところにはほぼ間違いなく水蒸気があるので、あの白いものは「水蒸気の存在を示すマーカー」だと思うという考え方もある(超音波式加湿機の湯気の近くには、多分あまり水蒸気はない)。

とはいえ、科学を理解する上で水蒸気が何たるかを正しく理解することは大切である。こうなったら、〈日常用語の水蒸気〉と〈科学用語の水蒸気〉は別のものであると教える(納得する)べきなのかもしれない。科学の世界では「100℃の水」と言うこともあるように。

ちなみに、やかんの口をよく見ると「湯気」が出始めている位置とやかんの口の間に、何も見えない部分があることに気付かれると思う。そこに「本物の水蒸気」がある。湯気に手で触っても「アチチ」ですむけど、水蒸気に触ると大やけどをするかもしれない。その話はまた別のところで。

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2011.03.19

地震

すっかり滞ってしまいました。
ご心配いただいた方、ありがとうございました。被害はありません。

日本中で起きていることと比べると、何も起きなかったようなものですが、記録として書いておきます。

3月11日(金)その時

3階の仕事場で、これからトンでも吸盤の納品に秋葉原へ行こうと、請求書を封筒に入れた直後でした。いくら待っても揺れがとまらないので、テーブルの下にもぐっているとさらにひどくなって、ついには本棚が倒れてきました。

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5つある書棚のうち、一番小さく、かつ一番いい加減に設置したものでした。中身は見事に全部、本当に1冊残らず飛び出しました。

IMG_0756テーブルと椅子に当たって止まったのですが、その時の衝撃で椅子の一部が壊れました。

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たった1つ書棚が倒れただけですが、散乱した本の多さにがっくりして、しばらく片付けられず。この時点でテレビは見ていなかったわけだけど、twitter等々で事の重大さはわかっていたので、泣き事はいってられない。

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雑誌『たのしい授業』が、棚からきれいに揃ってテーブルへ。

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息子のスナップスキャンは何とか無事。周辺は地震のためではなく、元々こう。

そして、テーブルの端を見るとこんなものが。

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冗談にならないが、書棚の固定金具(未使用)が本と一緒に落ちてきていました。はっきり言って甘く見ていた。

マンションの隣の区画にいる母を訪ねて無事を確認。外に出ている家族との連絡は当面無理と判断。結局、

・二女 中目黒から歩いて帰宅
・長男 勤め先の小学校に泊まり。翌日電車で帰宅
・妻 勤め先の中学校に泊まり。翌日電車で帰宅

結婚して千葉県いる娘一家は、夫が工事中の家の中、娘と孫(5ヵ月)は車で移動中で気付かず、止まってからビックリ、というノンキさ。ただし家に戻るとお皿が大量に割れていたそうです。

その後


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停電に備えて・・・といっても水対策だけですが

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ゴミ出し。電車が動かなくてマンションの管理人さんが遅くなるので代わりに(いちおう理事長だし)。

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関係ないけど、クリスピー・クリームの新製品「ミニ」

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秋葉原の液晶ポスターが消えていて真っ黒。

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近所の飲み屋さん、節電営業中(きのう行ったら満員で入れなかったから一安心)

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かいまき毛布で防寒はバッチリ

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2011.03.08

しつこい本人確認

アメリカのUnion Bankという銀行に口座を持っています。1984~89に駐在していた時に作ったもので、その後は殆ど「置いてあるだけ」なのですが、毎月取引記録(何もない)が送られてきます。

以前は、それだけだったのですが、何年か前から「一定期間取引のない口座」は、そのままだと停止(没収なのかどうかは不明)されるという警告が来るようになりました。紙にサインして送り返すか、電話をかける。紙を送るのが一番簡単なのですが、IP電話で国際電話が安くなったこともあって、3年前くらいに電話でやってみたら簡単でした。

そのうち、「紙にサイン」する方法はなくなったようで、必ず電話しなければならなくなりました。同時に、本人確認が面倒になってきて、去年はSocial Security Number(社会保障番号)を言えと言われました。たしかに、番号はあるんだけど、カードがどこかへ行ってしまって大変でした。

さて、今年もその時がやってきました。電話番号、国際電話のかけ方、Social Security Numberなど、事前にしっかり調べて、時差もよく考えて電話しました。

最初の2回は、「混雑しているので先方からかけ直す」というのですが、さすがに日本にはかけてくれないだろうから断念。ようやく繋がったので、要件を話して、

口座番号と名前を言うと、「SSNの下4桁を言え」と。そうか4桁だけでよかったんだ。

さあ、これで終りかと思ったら
誕生日を聞かれた。次は母の旧姓(あちらの定番)かと思ったら聞かれず。

次に、「今質問を作っているから待て」と言う。何だそりゃ。クイズでも出るのかと思ったら、

「アメリカの住所と郵便番号を言え」
20年前だけど覚えていた。
「現在の住所を言え」
そりゃ言えるけど、日本の住所をアメリカ人に言うのは面倒。
さらには、口座を開いた「支店名」も。

これでようやく終了。

別にお金をおろそうというのではなく、単に「口座を生かしておく」だけのためなんですけどね。

こんなことなら、一度使うかなぁ・・・と思ったら、残高が1000ドルをわずかに上回る金額で、これが1000ドルを切ると毎月手数料がかかるようになるから、うかつに減らせないのだ。

もう使うことないから、解約すればいいんだけど、どこかに送金するとまた手数料かかりそうだし。

というお話でした。

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2011.03.01

ココログは面倒なことが多い

・Google Chromeブラウザーが(まともに)サポートされていなくて、編集がとても大変。
・1MB以上の画像を「受け付けない」だけでなく、何言わずに異常終了する。
・画像を貼るのが面倒。アップロードした写真は貼るのをやめてもゴミとして残る。
・それでいて再利用するのはとても面倒。編集途中でブラウザーが死んだ時は、もう一度アップロードするハメになる。
・「保存して編集を続ける」ボタンがない。「下書き」に変更して保存して、再度開かねばならない(何度も落ちたから、そうしたかったのに)
・ブログのオーナーが特別扱いされない
 表示画面から編集モードに入ることができない。
 コメントしても一ユーザーと同じ扱いで、画像文字認識までさせられる。
・スパムコメント、スパムバックトラックが多い・・・のはココログのせいではないが、有効な対策がない(気がする)。

facebookがいい感じなのだけど、「誰でも見られる」場所として、ここは続けたいからなぁ。何とかしてほしい。

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週末温泉

土曜から1泊で熱海に行ってきました。純粋に温泉と食事のため。
日頃バタバタと忙しくしているので、(特に妻は)「孫」と「温泉」をニンジンに頑張ってます。

熱海

熱海に行くなら、品川から新幹線、新宿から湘南新宿ライナーなどいろいろ方法がある中で、南新宿-成城学園前(急行に乗り換え)-小田原-熱海、という安い経路を選択。
駅の前にこんな機関車が。山崎修さんによると、かつての軽便鉄道で使われたものとか。

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宿は、熱海駅から歩いて5分ほどのところにある「さくらや旅館」。

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写真手前の応接セットが、見えていない部分にもあってかなり広々としています。
一段上があがったところの和室?が10畳。ここで食事をして、ふとんもここに敷きます。

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30分くらい歩いた「梅園」に梅まつりを見に行きました。入場料は去年まで無料だったのが今年から300円、ただし地元の住民と宿泊客は100円とのこと。宿から宿泊証明書をもらっていきました。入ったところに「ガイド」の案内がありました。一人200円払うと、ガイドさんがついて案内してくれます。以前、弘前の桜を見に行った時もガイドをお願いしてとてもよかったので、ここでも。いや、実によかった。ガイドさんがいなかったら、さーっと歩いて終りだったでしょうから。

梅には種類がたくさんあることを知る。中でも面白かったのが「思いのままに」という品種で、白やピンクやまだらなどいろいろな色が思いのまま。

園の下を丹那トンネルが通っているそうで、事故の犠牲者の慰霊碑もありました。

鎌倉

2日目は、伊豆の河津に行って桜を見よう、ということになったのですが、帰りの列車を調べたら軒並み満席。そうか、シーズンまっただ中だもんなぁ。ということで、急拠予定変更で「小田原で昼を食べて、カマボコでも買って帰るか」ということに。

乗った電車が湘南新宿ライナーだったので「このまま帰っちゃおうか」などという軟弱な意見もあったが、「そうだ鎌倉へ行こう」ということになった。大船で横須賀線に乗り換えればよい。いやまてよ、どうせなら藤沢から江ノ電の方が面白い。というわけで、藤沢駅で下車して人気の江ノ電へ。家の軒下みたいなところを走りつつ、海がよく見えて実に楽しい。テレビドラマがきっかけで、廃止寸前から黒字転換までもってきたというからさすが。車両のデザインもいろいろあって、その他マニア好みの部分がいろいろ。

長谷駅で下車して、大仏、長谷寺、光則寺へ。大仏は子供の頃以来だから本当に久しぶり。たしかに大きいのだけど、おととし牛久大仏というとてつもないものを見たので、むしろ身近な大きさに感動。牛久大仏は、その手の平に奈良の大仏が乗るというから、当然鎌倉大仏も乗るわけで、そりゃとんでもない大きさだ。

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大仏の「胎内」にも入ってみる(20円)。鋳造技術は大したもので、接合部にいろいろ工夫があるそうです。

再び江ノ電で鎌倉の鶴岡八幡へ。急坂の「たいこ橋」を楽しみにしていたら、通行禁止。

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登る人がすべって危険なのか、橋自体の強度が問題なのか。
去年倒れた「大いちょう」の切り株から新芽が生えてきていた。

帰りは鎌倉から湘南新宿ライナーで新宿直行。品川、東京の通らずに新宿に来られるというのが何だか不思議。今さらだけど。

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