恒例、新宿御苑の花見に行ってきました。いつもは弁当を買ったり作ったりして、桜の下で一杯やりながら(といっても妻と二人ですから静かに)見るのですが、今年は「飲食なし」と決めていました。
混雑が予想される新宿門を避けて、千駄ヶ谷門へ。ドコモビルの横を通り明治通りを渡って直進すると御苑の塀に突き止たります。「たしかここからも入れたのでは」と話していたのですが、行ってみたら「非常時のみ開く」とのこと。娘が幼稚園の頃、先生に連れられてここから入ったような気がしたけど記憶違いだったか、その後変わったのか。考えてみると入園料をとるから、そうそうあちこちに入口は作れない。
関係ないけど、ふと近くを見るとこんな建物が・・・


地震の影響もあるだろうけど、アパートの方はもう何年も放置されている感じ。
そして千駄ヶ谷門についてびっくり。なんと「手荷物検査」をやっているのです。御苑は前から「アルコール持ち込み禁止」で、毎年マイクで呼びかけているのですが、実際には多くの人がアルコールを飲んでいます。入り口でも検査はしないし、中でも注意されるわけではないから。
ところが、今年はかなり厳重にチェックされるのです(入った時に写真を撮りそこねたので、下の写真は帰りに新宿門で撮ったもの)。


持ってきてしまった人は、かなりアセったと思う。野球場では紙コップに移せばいいという話を聞いたことがあるけど、ここではそうもいかないだろうし、「機長預り」もしてくれないし、その場で捨てるわけにもいかない。妻の話によると「その場で飲んでいた」人もいたとか。
ブルーシートを敷いて食べている人たちを見ても、ビールやお酒はちょっと見たところ見当たりません。

この写真の人は、おそらく「先発隊」だろうから、もしここへ来るまで事情を知らなかったとすれば、後発隊にあわてて連絡して対策を練っていることでしょう。
ともあれ、とても良い傾向です。去年まで何度も違反しておいて言うのもなんですが、「アルコール禁止」としていながら、実際には放置されているというのはよろしくない。今年は震災と石原発言による「自粛」ムードで、こうなったのかもしれないけど、検査をしないとなかなか守られませんからね。
わが家は別に自粛したわけでも「ルールを守ろう」と決意したわけでもなく、単に「今年は簡単に」くらいに思って手ぶらで来たのだけど、塀に貼られたポスターを見ているうちに「来年からもここで飲むのはやめよう」と決心していました。そうしたら、持ち物検査をしていたというタイミングの良さ。おかげで、正々堂々と通過できました。ああよかった。
というわけで、あとはきれいな桜をご覧あれ。
こうやって桜は、美しい自分を水面に映して見るそうです。

自然の中からドコモビルが見える景色が気に入っています。

幹から直接生えてくる力強い花たち。
桜にしては珍しいほど均整のとれた形。
地震で倒れたと思われる石灯篭。これ以外も殆どが倒れたり壊れたり。
下から、黄色(やまぶき?)、濃いピンク、ピンク、淡いピンク、さらにその上にはドコモビル。
巨大なツバキ、白と赤。桜と比べるとどうも美しさに欠けると、失礼ながら感じてしまうのは、花びらだけでなく花ごと落ちた姿のせいなのか。ツバキファンの方々ごめんなさい。

今年のお気に入りは花海棠(ハナカイドウ)。ちょっと色がドギツイかもしれないけど、淡い桜の中で良いアクセント。

東京に2本しかないと言われる「楊貴妃」という桜。右の写真、わかりにくいけど「逆くの字」のように曲った先の方に花が咲いています。
新宿門近くの広場は例年なみの人出でした。みんな手に袋をぶらさげているけど中身は何だろう。
来年は孫を連れてきます。
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