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2011.08.30

「改札なし」とSuica

 

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初めてヨーロッパに(と言ってもチェコとドイツだけだけど)行ってきました。主目的は「ビール」で、それはそれはもう大満足でしたが、これに関しては「おいしかった」以外にあまり書くことがありません。

ビール以外で一番注目したのが「鉄道の運賃」でした。プラハ、ベルリン、ミュンヘンの三都市で細かい点は違いますが、本質的には変わらないのでミュンヘンを例にします。

料金は距離で細かく決められているのではなく、ごく大雑把に「近く」と「遠く」のゾーンに分かれていて、ゾーン内ならどこでも同じ。ただし、何時間有効か、などでいくつかチケットの種類があります。

旅行者にとって便利なのが「1日券」で、これで地下鉄、電車、路面電車、バスなどが乗り放題。すごいのが「パートナー券」で、これ1枚で、大人5人、子供なら10人まで乗れて、値段は1人用の2倍弱。つまり2人でも、パートナー券がお得というわけ。

旅行者は大体一緒に行動するので、パートナー券を活用しました。乗り降りのたびに料金を気にする必要がないのは本当にラク。

しかし、何よりも驚いた、というか日本と違うのは、「改札」という概念がないことです。キップは初めて使う時に駅などで「validation」といって日時を印字するだけで、あとは降りる時も別の電車に乗る時も見せません。

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もちろん気になるのは無賃乗車で、その対策として、強力な「検札」が行われて、不正乗車をしていると高額の罰金を取られるそうです。
(ちなみに、ぼくは計9日間ほど利用しましたが、一度も検札に遭遇することはありませんでした。つまり、「すごくお得なパートナー券」とか言っても、誰もそのことを見てもくれない)

改札をしないことによって、そのためのコストを大幅に削減し、厳しい検札によって不正乗車を防止するという作戦でしょう。

ちなみに「改札がない」ことによって、乗り降りが非常に「ラク」になります。1度買ってvalidateしたら、あとはサイフに入れたままですから、スーツケースを持っている時でも、キップを出す必要がありません。あまりに便利なので、「日本でもそうなればいいのに」と思ったのですが、まあ、あらゆる意味で起きそうにありませんね。

不正乗車による損失より、改札廃止によるコスト削減の効果の方が大きかったとしましょう。それでも、ありそうにない。

一つには、ラッシュ時の山手線で「検札」ができるとは思えない。空いた時にだけやっても意味がない(昔は国電でも検札やってました、そういえば)。

でも、それ以上に感情的に受け入れ難いのではないかと思うのです。「ズルしているやつがいる」。そんなやつらのために、検札で不快な思いをする、等々。

というわけで、日本の「改札なし」は実現しそうにありませんが、「乗り降りがラク」という点は、実はSuicaによってかなり実現しているのですね。ポケットに入れたままでよくなって、デポジットを安くするなど、旅行者が使いやすくなればほぼ完璧。現に「人間による改札」も殆どなくなっているわけだから、これが日本流の「改札廃止」かもしれません。

逆に、ドイツがSuicaを採用することはなさそうですね。

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