2008.04.19

ブリタニカがタダ?

ブリタニカと言えば世界に冠たる百科事典。Wikipediaと比較されたりいろいろあるけど、オンライン版も有償で専門家スタッフがいるなど差別化を打ち出している。  そんなブリタニカを、ブロガーならただで使えるようになった。『ウェブパブリッシャー」であることが条件だというけど、定義は曖昧。ぼくも申し込んでみた。まだ承認されるかどうかわからないけど、とりあえずしたのウィジェットを貼付けてみた。

よくわからないのだけど、ランダムに項目が出るらしい。

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2008.04.07

電気湯沸かしは無駄がない

少し前から電気湯沸し機を使っている。いわゆる「湯沸しポット」ではなくて沸す専門のこんなやつ。

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T-FALの似たような(あっちが元か)のがあるけど、これは無名メーカー製。

 

その昔、父から「熱は最低のエネルギー形態だ」というようなことを言われたことがある。運動とか力とか電気とかは、何かほかの形のエネルギーになるチャンスがあるけれども、熱になってしまうと(大きなロスなく)別の形にすることができないから、ということだったと思う。エネルギーの最終形、なんていう言い方をするかもしれない。

薪なんぞは、そもそも燃やして熱にするしか使いようがないのだが、電気は無限の使いみちがある。だから、電気ををむざむざと熱に変えてしまうのはもったいない気がする。エアコンの暖房はまさにそんな気がする。何しろ、電気でモーターを回してヒートポンプで空気を圧縮して…などいろいろやって最後にゆるやかに部屋を暖めるのだから。

ハロゲンヒーターはその点かなり直接的でよろしい。空気を暖めるのではなく直接人間を暖める道具としてはかなり優れている。が、逃げる分も多い。だから、こんな工夫をしてみたりもするのだが。

そこで電気湯沸しである。
中はこんな風になっている。

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ヒーターが見えている。発熱体を水で囲うのだから熱効率は良さそうだ。間には空気もないし、他に逃げようにも逃げられない。たいていの高出力の道具は発熱対索として冷却するのだが、こいつは冷却すること自体が水の温度上昇の役に立つのだから言うことはない。

実際のエネルギー効率とか料金的にどうなのかは知らないけど、かなりいい線を行っていると思う。

そういえば、形はずっとスマートだけど、湯沸しポットもヒーター部分は同じような理屈だろう。しかも保温性がいい。ただし、使うかどうかわからないのに温度が下がると沸かし直すというところが、いわば「ぜいたく」だ。電気は沸かすだけに使って、あとは純粋に魔法びんとしてのみ保温する方式のもあるというから、それで必要なときだけ再沸騰させる使い方がよさそう。ほしいときに「すぐに」お湯はないかもしれないけど、そのくらい待てや。

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あなたはラッキー

こんなバナーがでていた。

Lucky

ジョークではありません-当選おめでとうございます!
あなたはこのラッキーなバナーを「49億3143万9359番目」に見た訪問者です。

というようなことが書いてある。クリックしたことはないので何の広告だか知らないけれども、書いてあることがなかなか示唆的である。

この手の「おめでとうバナー」は、インチキ広告の常套手段なので「そうではありませんよ、ジョークではなくあなたは当選したのですよ」と一行目は言っている。
で、その後「49億番目のラッキーな人」だと。(数値がインチキかどうかはこの際問題ではない)

「あなたは49億人の中から選ばれた」などと白々しいことを言わずに、49億人が当選していると正直に書いてあるのだから良識的だ。

実をいうとこの話題を書こうと、わざわざ上のバナーを切り取ったときには、
「 この4,931,439,359というラッキー数字を見たのはあなただけです」
と書いてあるのかと思っていた。
それで「あらゆる数は同じくらい珍しい」というネタを正しく表していると思って感心したのだった。全く趣旨は違っていたけれども、せっかくだから書きました。

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2008.04.06

トンでも吸盤の認知度

認知度などという言葉を使うほどにも知られていないのは明らかのですが、ウェブというやつはほとんど誰も知らないようなことでも見つかりますからね。

トンでも吸盤はこれまでにもいくつかのページで紹介していただいていましたが、またひとつ見つけました。先週の「東日本たのしい授業フェスティバル」で買ってくれた方のページです。

動画までアップしてくれています。ぼくも動画を作らねばと思っているのですが、つい先延ばしになっています。


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2008.04.04

潜熱メモ 2008-04-04

英語では latent heat。たぶん、これを日本語訳したのが潜熱なのだろう。
対するのがsensible heatで、顕熱。

ふつう、熱は「温度の上昇」という形で目に見えるのに対して、潜熱は表に現れずに「潜んでいる」熱という意味。「熱」と呼ぶべきではない、という声もある。エネルギーというべきか。

潜熱には蒸発熱(気化熱)、凝縮熱、融解熱、凝結熱、昇華熱などがあって、その総称として「潜熱」ということばが使われるのがふつう。氷が解けて水になるときの〈融解熱〉は…、とはいっても、氷が解けるときの潜熱は、とはあまり言わない。

蒸発熱は、肌に塗ったアルコールが乾くときとか、水にぬれた手を風にかざしたときなどに体験するので、実感しやすい。

一方凝縮熱は、なかなか実感するチャンスがない。蒸発するときに大量のエネルギーを使ったのだから、水に戻るときには放出するはずである。

手に「ハーッ」と息をかけると暖かく感じるのは、大半が凝縮熱のためだろうと確信している。別に新発見というわけでもないだろうが、そのことに触 れな書物を見たことがない。ハンカチなどにハーッとやっているところを、裏側から放射温度計で測ると50℃を越えることがある。じっさい、かなり熱く感じ る。

手のひらにハーッとやってできた水は、すぐに蒸発するので凝縮熱でもらった熱はちまち蒸発熱として出ていってしまい、差し引きゼロになる。

フェーン現象は凝縮熱の好例だと思うのだが、解説しているものを読んでもあまり凝縮熱のことが書かれていない。『図解 物理のウンチクがたちまち身に付く本』でフェーン現象の記事を担当したので、思いっきり凝縮熱のことを書いた。

水が水蒸気に変わったとき、潜熱は水蒸気に「潜んでいる」のだと思うが、そう言ってしまっていいのだろうか。でも、そうでなければどこにあるんだよ。

「ハーッ」ではなく、「フーッ」と吹くと冷たく感じるのは、肌の近くの〈体温で暖められた空気〉が逃げてまわりの新鮮な空気が肌に触れるため、と考えられます。
そして、「ハーッ」が暖かいのは

>「それは息が体温で温まっているからでは?」

とぼくも思っていました。

・空気は熱容量が小さいので、口から手のひらに届くまでの間に冷めてしまうはず
・体温以上の温度にもなる

ということで、凝縮熱説が(ぼくの中で)有力になってきました。

加湿機でむしあつくなるのはどうだろう。まず、超音波式の場合はそもそも水が気化していない(細かい水滴)ので凝縮熱は関係なさそうです。空気中や壁で気化するだろうから、むしろ蒸発熱で涼しくなりそう。

加熱式の加湿機なら凝縮熱効果が十分考えられます。そもそも加熱しているから熱いという可能性もありますが。

サウナは、人が入る前に熱い部分に水をかけて室内を水蒸気で一杯にすると、壁や床に水蒸気が当たって水になるときに熱を発して部屋を暖める、と聞きました。(でも、その水が蒸発するときの蒸発熱でちゃらではないのか 

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2008.04.02

「潜熱」を理解する、させる

メモ:潜熱を理解したい、させたい

蒸発熱(気化熱)、凝縮熱。
・息を「ハーッ」とかけると熱くなるのは凝縮熱のために違いないと思っているが、確認されているのか
・英語では潜熱をlatent heatというが、使い方が微妙に異なる。
・水が蒸発したときの潜熱は水蒸気の中に「潜んでいる」と考えていいのか
Maxwellの "Theory Of Heat"
Braggの "Concerning the Nature of Thing"
が役に立つ。あとファインマンも
・動きの速い分子が飛びだすから温度が下がるというのはわかるが、潜熱がうまく説明できていない気がする

とりあえずメモ。

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2008.01.06

ツンデレ吸盤

トンでも吸盤の初カスタマイズ版。

Tsundere

2007年夏のコミックマーケット等で販売され、その結果「コミック・リュウ」2008年1月号にとりあげられたとのことです。

機能はトンでも吸盤と同じ。ただし、デザイン部分の厚みのためにふるまいはやや異なります。

イベント以外では販売されていませんが、うわさを聞きつけたマニアの間で秘かに評判になっているとか。

説明書は、オリジナル版を忠実?に「ツンデレ調」に翻訳したもの。

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2007.11.27

放射熱暖房の新聞広告

新聞にこんな広告が載っていた。
Ir0 一般に、広告の文句の中に「遠赤外線」が出てくるとロクなことがないのだが、これはまさにその遠赤外線の放射を利用した暖房だから、その点何の問題もない。いえ、「その点」に限らず、はじめに言っておくと、これはそうヘンな広告ではない。

放射熱を使った暖房は、一般の「対流による暖房」よりも、こんなにいいですよ、という宣伝だ。






Ir2 ふつうのストーブやエアコンが「空気を暖める」のに対して、放射式の暖房は空気を通り越して、人のからだを直接暖める。ハロゲンヒーターも同じ原理。たき火やストーブに「あたって暖まる」というときも、暖まった空気ではなく、火から直接、熱(赤外線)を受ける。

そのことを説明しているのが、左の文章と、次の絵。



Ir1

上の絵が、ふつうと少し変わっているのは、赤外線が壁に当たってはね返ってくる部分。直接からだに当たるほかに、壁からはね返った熱でも暖まる、というところ。さて、これはどうだろう。

赤外線は光と同じく電磁波の一種で、たしかに「はね返る」ことはあるのだが、ふつうの壁に当たると、ほとんどはね返ることはなく「吸収」されてしまう。では上の絵はウソかといえば、そうともいい切れない。赤外線は、暖房機からだけ出ているわけではなく、からだからも壁からも、その温度応じて発せられている。よって、壁から赤外線が出てくる絵はウソではないのだが、壁はとりあえず「冷たい」から、そこから出てくる赤外線は暖かくはない。(むしろからだが壁を暖めている)

上の絵のような状態になるのは、(暖房機によって)壁が十分に暖められて、そこから十分な強さの赤外線が発せられるようになった時である。しかし、果してそんな状態になるのだろうか。壁はその奥の空間やコンクリートに向かっても熱を(伝導や放射で)放出するので、これを十分に暖めるのは容易なことではない。「十分」と書いたけれども、1メートルも離れた壁からくる赤外線を「暖かい」と感じるためには、おそらく触れないほどの温度にしないといけないだろう。

よって、上の絵でおかあさんに当たる赤外線は、〈サンルーム速暖DX〉から水平に出ている1本だけだけ、というのが私の予想。

本当に熱を「反射」させたかったら、「反射率の高い」壁でないといけない。目に見える光ならば「白色」ならよく反射するが、赤外線を反射するのは「金属のピカピカした面」、特にアルミホイルの光沢面がよろしい。つまり、壁一面をアルミホイルで覆えば、壁はそれほど熱くならずに、熱が反射してくることが期待できる。

そんな実験をしたのがこれ。

Ir_ref

小さなハロゲンヒーターを有効活用しようと、足のむこう側にアルミホイルを貼った段ボールを置いてある。もっとも、どれほど効果があったのかはキチンと測ったわけではない。心理的には「大いに効果がある」と思っているが。

さて、この広告には金属面の反射率に関する実は重大なヒントが隠されていた。

Ir3 金属(この場合はクロムメッキ)面が、赤外線をよく反射するのでガードが熱くなりにくい、というのはこれまで見たことのない秀逸な説明である。

だから、壁も同じように金属にしないことには反射してくれないのだが。

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2007.10.16

分子模型を作る

このところ分子模型に凝っている。

以前から仮説実験授業をやっている人たちの間で普及しているのが、この発泡スチロール球で作るもの。

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球に色を塗っている時の風景はこう↓

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早く乾くようにと、外に干すことも。

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とにかく作っていても楽しいし、出来あがったものを見ていても楽しい。

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これは、エタノール(黒が炭素、赤が酸素、白が水素)で、「犬」みたいでかわいい。後ろ足を120度回転されるともっと犬らしくなるのだけれども、化学としてはこうやってずれているのが正しいらしい。でもって、片足をあげているように見えるので「オシッコ犬」ともいいます。

驚いたことにに、アメリカの人のウェブ(Flickrという写真共有サイト)にも、
"dog-shped molecule" と称して、エタノールの写真が。

別のウェブには、 "pissing dog shaped"(オシッコ犬の型)という表現もありました。犬のオシッコが万国共通なのはあたり前か。

もう一つの分子模型

さて、すっかり気に入っているこの発泡スチロール分子模型ですが、つい最近買ってきた分子模型も面白い。こちらは「作る」のではなくて「組み立てる」タイプ。そういうものは以前からいろいろあるのだけど、このたび朝日新聞(東京10/13夕刊)紹介されていたのが、「モルタロウ」というもの。

Img_0210

向こう側がエタノール、手前左がベンゼン、右がシクロヘキサン。

こちらは青いのが炭素なのだが、2重結合用と単結合用とで部品が違う。ベンゼンは、ひとつおきに二重結合になっている。これを作ってから、「それでは同じく炭素6個のシクロヘキサンを」と思って、今度は「単結合用(手が4本)の部品を使って作りはじめたら、5つくらいで環が閉じてしまいそうになった。「あれ?」と思ったが、よく考えてみたらシクロヘキサンは平面にはならない。4本の手は109度でついているので、角度をつけて繋がないと環にならない。おお、そういえば「シス」と「トランス」とがあったな。ペコペコと折り曲げると「いす型」にも「舟型」にもなる。ちなみに、二重結合のところは回転できないように作られているので、ベンゼンは、折り曲がらない。

作って、見て楽しむスチロール球と、簡単に組み立てて結合を理解するモルタロウ、どちらも楽しいし、役に立つ。

頭でわかっていても、こうして手で触れるとまるで違うことがよくわかる。

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2007.09.19

おでこ体温計「サーモフォーカス」の真相

何度か書いてきた、〈おでこで測る体温計〉「サーモフォーカス」を先日入手した。目的は「本当に使えるのか」ということ。

買おうとした段階で「扱いが難しいのでシロウトには売るな」的な表示があったので、ある程度は予想はついていたのだが、製品のパッケージに入っていた紙にはびっくりするようなことが書いてあった。

結論からいうと、「初めて聞いた時の予想どおり」。つまり、「おでこの温度から体温を正確に推定するのは無理」ということ。

サーモフォーカスには「フェースボタン」と「ホームボタン」があって、おでこで体温を測る時にフェースボタンを使い、ホームボタンは一般の放射温度計のように体温以外のものを測る時に使うとカタログにも説明書にも書いてある。 おそらく、どちらの押した時も測定方法は変わらず、表示する前に換算する(フェース)、しない(ホーム)の違いだけだろう。

さて、製品に同封されていた問題の資料はこれ。

Thermo0

「承認番号」とか「類別:機械器具(16)体温計」とか難しいことが書いてあるが、役所の書類のようではない。
二番目の赤枠で囲まれたところを拡大したのがこれ。

Thermo1

「舌下温への変換」というのはおでこを測って体温を測ることのはずだが、それが「副次的な機能」だってぇ?? で、「体温として取り扱わないこと」だとのこと。じゃあ、何に使うのだろう。

使い方の説明のところがこれ。

Thermo2_2

上に書いてある「ホームボタンを押して測る」のが「体温測定」で、おでこで測るのが「副次的機能だとここにもはっきり書いてある。子どものイラストまでつけて「副次的」?

要するに、「おでこの温度を測っても、体温を正確に測ることはできなかった」ということが判明したということです。

もちろん、「役に立たない」ということではなくて、病院で条件を整えて使えば使い道はあるのだと思う。ぼくの持っているふつうの放射温度計でおでこを測ると、ちょっとしたことで1℃くらい変動するが、汗をふいて30℃くらいの部屋で測ると、大体33~34℃あたりにおさまっている。体温計は使っていないけど、平熱だろうから36.0~36.5℃というところ。おでこ温度が35℃とかになれば「熱がある」ということはわかるだろうから、たしかに役には立ちそうだ。 しかし、手のひらや、お母さんのおでこで触っても熱があることはわかる。

過去の記事はこちら

2006.02.03 おでこで測る体温計「サーモフォーカス」への期待と不安

2006.11.04 「おでこ体温計」サーモフォーカス、再び

2007.08.11 再びサーモフォーカスを追究する

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